地球の歩き方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
株式会社地球の歩き方
Arukikata. Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
141-8425
東京都品川区西五反田2-11-8
設立 2020年12月1日(事業開始2021年1月1日
業種 情報・通信業
事業内容 「地球の歩き方」出版および関連事業、旅行マーケティング事業
代表者 代表取締役社長 新井邦弘
資本金 5,000,000万円
主要株主 株式会社学研プラス
外部リンク https://www.arukikata.co.jp/
特記事項:2021年にダイヤモンド・ビッグ社から事業譲渡を受ける形で事業開始。
テンプレートを表示

地球の歩き方(ちきゅうのあるきかた)は、株式会社地球の歩き方が発行、学研プラスが発売している。海外旅行用の旅行ガイドブック1979年昭和54年)の創刊以来、世界各地を紹介する旅行ガイドブックが計100タイトル以上も発売されている。創刊時から2020年12月末まではダイヤモンド・ビッグ社が発行し、ダイヤモンド社が発売していたが、2021年1月より学研グループに事業譲渡された。

沿革[編集]

1979年に「ヨーロッパ」編と「アメリカ」編の2冊により創刊された。それまでの旅行ガイドブックは現地の観光スポットの紹介を中心に構成されていたのに対して、個人旅行者の利用を念頭に、現地での移動や滞在など「手段」のガイドを中心に据えた構成であった。1981年に「インド」編を刊行、以降、主に若年の個人旅行者(特にバックパッカー)をターゲットとし、バックパッカーを中心とした読者からの生の声を、そのまま掲載するコーナーなどに特徴があった。一方で真偽不明の怪情報も少なからず記載されていたことから、かつては「地球の迷い方」と揶揄されていたという[1]

1980年代から、個人の海外旅行者にとっての有力な情報源の一つとして利用されてきたが、2000年代以降、交通手段や現地の宿泊施設・レストランなどに関する情報が、インターネットスマートフォンを通じて随時入手できるようになったことから、情報量の面での利点は薄れている。また、若年者の海外旅行離れやバックパッカーの減少を受け、富裕層の中高年を意識した内容へと変化し、宿泊施設の紹介においては、高級ホテルから中級ホテルをメインに記載されるようになっている。

旅行目的の多様化を受けて、通常のガイドブックに加えて、「ポケット」「リゾート」「地球の暮らし方」などの派生シリーズが展開されている。元来海外旅行用のシリーズであったことから、通常のガイドブックでは「日本」編は発刊されていないが、派生シリーズでは「日本の観光地」も取り上げられている。

読者からの投稿を募った上で、最新の情報を反映した更新版を随時発刊している。毎年更新版が発刊される地域と、数年の間隔が置かれる地域(日本人旅行者の比較的少ない地域など)があり、更新間隔は国家・地域によって差がある。

日本語の旅行ガイドブックであることから、多言語に訳されている旅行ガイドブックであるロンリープラネットに比べて、多色刷りで地図や写真が多く、日本人旅行者の多い地域が刊行の中心となっている。

なお、風俗街に関係する地域や場所に関する記述は、意図的に掲載を退けられており、記述さえ載っていない。

地図の表記は、日本国外務省の見解に沿った内容となっており、中華民国台湾)と中華人民共和国は「別の色」で塗り分けられているが、中華人民共和国が「一つの中国」を堅持している事が原因で、中華人民共和国に本書を持ち込み、入国審査時に見つかった場合、別室に連れて行かれたり、本書を没収されることがあるといい、中華人民共和国を扱った本ガイドブックには、この事が「注意事項」として記載されている。

2020年、シリーズ初の国内版として「東京」編を出版した[2]

発行企業について[編集]

旧発行企業である株式会社ダイヤモンド・ビッグ社は、ダイヤモンド社から分離する形で1969年10月に設立され、当初は就職情報の出版事業を展開していた[3]。「地球の歩き方」を発行以降は同書を中心とした旅行関連書籍の発行を中心に、訪日外国人向け情報メディア「GOOD LUCK TRIP」も展開している。

2020年11月16日、ダイヤモンド・ビッグ社による出版事業・インバウンド事業を学研グループに譲渡すると発表した。新型コロナウイルスの世界的流行により海外旅行関連の事業環境が変化したことが影響しており、事業の維持を目的として事業譲渡が決定した物である。2020年12月1日に学研プラスの子会社として株式会社地球の歩き方を設立、2021年1月1日付で事業譲渡を行い、以降は地球の歩き方・発行、学研プラス・発売となった[4][5]

ガイドブック一覧[編集]

ガイドブック一覧の詳細は こちら

最新版は2015年-2016年版だが、最新版が発刊されていないものも含む。 帯には地域ごとに(A(青緑):ヨーロッパ、B(赤):南北アメリカ、C(青):太平洋/インド洋の島々&オセアニア、D(紫):アジア、E(茶色):中近東/アフリカ)と、「A06 - フランス」のようにタイトル番号や色が割り振られている。

ヨーロッパ[編集]

南北アメリカ[編集]

太平洋・インド洋の島々&オセアニア[編集]

アジア[編集]

中近東・アフリカ[編集]

他のシリーズ[編集]

主なものを挙げる。

  • 地球の歩き方 ポケット
  • 地球の歩き方 リゾート
    リゾート地に特化したガイド本で、24種類が発刊または発刊予定となっている。地域別に発刊しているもののほか、同一または近隣地域でも目的(子ども同伴、ドライブ目的など)に応じて複数種類を発刊している地域もある。このほか、対象を特化(テーマパークスクーバダイビングなど)したものも発刊されている[6]
  • 地球の歩き方 MOOK
  • 地球の歩き方 旅の会話集
  • 地球の歩き方 旅する会話術
  • 地球の暮らし方
  • 成功する留学

他言語版[編集]

韓国語
大韓民国では『世界を行く』(Segyereul ganda 세계를 간다)を、RH korea社(旧ランダムハウスコリア社←中央M&B社、中央日報系列)が版権を得て翻訳のうえ発刊している。
中国語
中華人民共和国では『走遍全球』(中文表記: 走遍全球)を、株式会社ヴァレンタインと中国での合弁走編全球文化伝播有限公司が版権を得て翻訳のうえ簡体字中国語で発刊している。
中華民国(台湾)では『地球の歩き方』(正体字: 地球步方)を、2009年から墨刻出版(正体字: 墨刻出版)が版権を得て翻訳のうえ繁体字中国語で発刊している。

関連するテレビ番組[編集]

当ガイドブックの協力を得て制作された主な番組を挙げる。

この他、『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)とのコラボレーションとして、「一番くじ 水曜どうでしょう 旅のカリスマ」(BANDAI SPIRITS)の景品用に「水曜どうでしょう×地球の歩き方 上下巻」が制作された[8][9]。これは同番組の海外ロケで当ガイドブックを用いることが多いことからによるもので、同書では「ヨーロッパ21カ国完全制覇シリーズ」を題材に制作されている。その後2020年10月から新作「21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇」の放送開始にあたり、新作の内容も加味した改訂版を制作、上巻が同年12月に、下巻が2021年4月にHTBオンラインショップやローソンなど販路限定で発売されている[10]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 2012-2013年頃までの版では「ヨルダン・シリア・レバノン」だった。

出典[編集]

外部リンク[編集]