キアヌ (映画)

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キアヌ
Keanu
監督 ピーター・アテンチオ
脚本 ジョーダン・ピール
アレックス・ルーベンス
製作 ジョーダン・ピール
キーガン=マイケル・キー
ピーター・プリンシパト
ポール・ヤング
ジョセル・ザダック
製作総指揮 トビー・エメリッヒ
リチャード・ブレナー
サミュエル・J・ブラウン
マイケル・ディスコ
ベン・オーマンド
出演者 ジョーダン・ピール
キーガン=マイケル・キー
ティファニー・ハディッシュ
メソッド・マン
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
ネイサン・ホワイトヘッド
撮影 ジャス・シェルトン
編集 ニコラス・モンスール
製作会社 ラットパック=デューン・エンターテインメント
モンキーパー・プロダクションズ
デトロイト・ピクチャーズ
パーティシパント=ヤング・エンターテインメント
ニュー・ライン・シネマ
配給 アメリカ合衆国の旗ワーナー・ブラザース映画
公開 アメリカ合衆国の旗2016年4月29日
日本の旗劇場未公開
上映時間 100分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1500万ドル[2]
興行収入 世界の旗$20,688,141[3]
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キアヌ』(原題:Keanu)は、2016年アメリカ合衆国で公開されたコメディ映画である。監督はピーター・アテンチオ、主演はキーガン=マイケル・キージョーダン・ピールが務めた。なお、本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2017年4月5日にDVDが発売された[4]

ストーリー[編集]

スモークとオイルの兄弟は殺し屋であり、裏社会ではアレンタウン・ブラザーズとして知られていた。ある日、2人は麻薬製造拠点に潜入し、ギャング団のボス(キング・ディアス)ごと皆殺しにした。2人はキングの飼い猫、イグレシアスを戦利品として持ち帰ろうとしたが、そこに警察がやって来た。2人の注意が逸れた隙を突いて、イグレシアスはどこかへ行ってしまった。その頃、レルは恋人に捨てられて悄気返っていた。意気消沈したまま帰宅すると、自宅のドアの前にネコがいた。ネコがレルに懐いてきたため、レルはそのネコにキアヌという名前を付けて飼うことにした。ほどなくして、レルの従兄、クラレンスは失恋したレルを励ましにやってきたが、レルはキアヌのお陰で失恋のショックから立ち直っていた。

2週間後、クラレンスの妻(ハンナ)が娘を連れて旅行に出かけたため、クラレンスは一人きりになってしまった。レルはクラレンスを元気づけるべく、2人でアクション映画を見に行くことにした。レルの家に帰ってきた2人だったが、部屋は強盗によって荒らされていた。しかも、キアヌが行方不明になっていた。怒り狂ったレルはクラレンスを引き連れ、隣人(ハルカ)から情報収集を行った。ハルカは麻薬の売人であったため裏社会に詳しく、レルの家に押し入った強盗の正体が地元のギャングであると教えてくれた。そのギャングと接触するべく、2人は繁華街のストリップクラブへと急行した。2人はギャング団に潜入するために、ギャングに成り済ますことにした。ギャング団の1人であるハイシーは2人を訝しんだが、取り敢えずボスのチェダーに引き合わせることにした。チェダーはキアヌにニュージャックという名前を付けて可愛がっており、とてもネコを返してくれそうな雰囲気ではなかった。2人がダメ元で頼んでみると、チェダーは「新しい麻薬、ホーリーシットの輸送に協力してくれれば、ネコを返してやろう」と言ってきた。チェダーは2人をアレンタウン・ブラザーズだと勘違いしていたのである。2人に裏社会での仕事の経験はなかったが、キアヌのために渋々その申し出を受けることにした。

レルとクラレンスはハイシーらと共にホーリーシットの輸送を開始した。ドラッグの買い手は女優のアンナ・ファリスであった。ファリスは一向に真実か挑戦かゲームを持ちかけ、ハイシーにレルを銃撃させようとした。ハイシーがそれを断ると銃撃戦になったが、ハイシーは難なくファリスを射殺した。その様子を見たレルは腰を抜かしてしまった。拠点に帰った後、クラレンスはタバコと間違えてホーリーシットを吸ってしまい、トリップ状態に陥ってしまった。クラレンスを心配したレルはキアヌを連れ去ってさっさと逃げ出すことにした。ところが、その途中、2人は本物のアレンタウン・ブラザーズに身柄を拘束されることとなった。

レルとクラレンスはキアヌの力を借りて窮地を脱したが、今度はキングが率いていたギャングの残党に目を付けられてしまった。

キャスト[編集]

製作[編集]

2014年10月20日、キー&ピールが主演を務める新作映画『Keanu』の監督にピーター・アテンチオが起用されることになったと報じられた[5]。ネット上では、本作のタイトルが『Keanu』であることを理由に、本作が『ジョン・ウィック』のパロディ映画であるという臆測が流れたが、製作チームは本作の製作に取りかかるまで同作の存在を把握していなかった[6]。ところが、そのような臆測の存在を知ったキアヌ・リーブスが本作に出演したいと申し出てきたため、製作チームは彼をネコの声優として起用した。その結果、図らずも本作に『ジョン・ウィック』のパロディ要素が盛り込まれることとなった[7]

2015年5月12日、メソッド・マンが本作に出演することになったとの報道があった[8]。28日、ウィル・フォーテがキャスト入りした[9]。6月1日、本作の主要撮影ルイジアナ州ニューオーリンズで始まった[10]。16日、ニア・ロングの出演が決まったと報じられた[11]。23日、ロブ・ヒューベルが本作に出演するとの報道があった[12]

なお、キーガン=マイケル・キーは猫アレルギーであったため、本作の撮影で猫に接触した後、医師の診察を受けていた[13]

公開・マーケティング[編集]

2016年2月7日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[14]。3月13日、ポスト・プロダクション作業中であったにも拘わらず、本作はサウス・バイ・サウスウェストでプレミア上映された[15]

当初、本作は2016年4月22日に全米公開される予定だったが、後に公開日は同年4月29日に延期されることとなった[16]

興行収入[編集]

本作は『ラチェット&クランク THE MOVIE』及び『マザーズ・デイ』と同じ週に封切られ、公開初週末に900万ドルから1000万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[17]、その予想は的中した。2016年4月29日、本作は全米2658館で公開され、公開初週末に945万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった[18]

評価[編集]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには170件のレビューがあり、批評家支持率は78%、平均点は10点満点で6.42点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「不条理な設定と否応なしに見る価値のある主演2人の組み合わせによって、『キアヌ』は速いペースでストーリーが進む愉快なコメディ映画に仕上がっている。同作には滑っているネタもあるが、見事受けるであろうギャグの方が多い。」となっている[19]。また、Metacriticには35件のレビューがあり、加重平均値は63/100となっている[20]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[21]

出典[編集]

  1. ^ キアヌ”. 映画.com. 2019年3月6日閲覧。
  2. ^ Keanu”. Box Office Mojo. 2019年3月6日閲覧。
  3. ^ Keanu (2016)”. The Numbers. 2019年3月6日閲覧。
  4. ^ キアヌ ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組)”. Amazon.com. 2019年3月6日閲覧。
  5. ^ ‘Key & Peele’ In New Line Deal For First Joint Film, About Purloined Feline ‘Keanu’”. Deadline.com (2014年10月20日). 2019年3月6日閲覧。
  6. ^ Is 'Keanu' A Parody Of Keanu Reeves' 'John Wick'? Not If You Ask, Well, Everyone Who Worked On It”. Bustle (2016年4月15日). 2019年3月6日閲覧。
  7. ^ Keanu Reeves Lends His Voice to 'Keanu' Kitty”. Hollywood Reporter (2016年4月27日). 2019年3月6日閲覧。
  8. ^ Method Man Joins Key and Peele Comedy ‘Keanu’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2015年5月12日). 2019年3月6日閲覧。
  9. ^ Will Forte to Co-Star With Key and Peele in Comedy 'Keanu' (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2015年5月28日). 2019年3月6日閲覧。
  10. ^ On the Set for 6/1/15: James Gunn Starts Shooting ‘The Belko Experiment’, Michael Keaton Begins McDonald’s Biopic ‘The Founder’”. SSN Insider (2015年6月1日). 2019年3月6日閲覧。
  11. ^ Nia Long Joining Key & Peele’s ‘Keanu’”. Deadline.com (2015年6月16日). 2019年3月6日閲覧。
  12. ^ Rob Huebel Joins New Line Comedy 'Keanu'”. Hollywood Reporter (2015年6月23日). 2019年3月6日閲覧。
  13. ^ 'Keanu' Kitten: How a Cat in a Hat Was Trained to Act for Key and Peele's Movie”. Hollywood Reporter (2016年4月20日). 2019年3月6日閲覧。
  14. ^ Keanu - Official Trailer”. YouTube (2016年2月7日). 2019年3月6日閲覧。
  15. ^ SXSW: Key & Peele’s Unfinished ‘Keanu’ Gets Late-Night Screening Complete With Flying Kittens”. Keanu (2016年3月13日). 2019年3月6日閲覧。
  16. ^ Warner Bros Moves Key & Peele Starrer ‘Keanu’ Back One Week – Update”. Deadline.com (2016年1月12日). 2019年3月6日閲覧。
  17. ^ Update: 'Jungle Book' #1 Over Newcomers; 'Captain America: Civil War' Up To $84M Internationally”. Box Office Mojo (2016年4月28日). 2019年3月6日閲覧。
  18. ^ April 29-May 1, 2016”. Box Office Mojo. 2019年3月6日閲覧。
  19. ^ Keanu”. Rotten Tomatoes. 2019年3月6日閲覧。
  20. ^ Keanu (2016)”. Metacritic. 2019年3月6日閲覧。
  21. ^ ‘Jungle Book’ King Again, Reigns On Newcomer Parade: ‘Keanu’, ‘Mother’s Day’ & ‘Ratchet & Clank’ – Monday Final”. Deadline.com (2016年5月2日). 2019年3月6日閲覧。

外部リンク[編集]