カンラン科

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カンラン科
Bursera simaruba
ガンボリンボ Bursera simaruba
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類II Eurosids II
: ムクロジ目 Sapindales
: カンラン科 Burseraceae
学名
Burseraceae
Kunth
和名
カンラン科(橄欖科)

カンラン科(カンランか、橄欖科、学名: Burseraceae)は、被子植物門のひとつである。APG植物分類体系ではムクロジ目に属すが、その他の分類体系ではミカン目に属していた。

形態・生態[編集]

互生し、多くは羽状複葉で、油点がある。

は普通小さく、花弁蕚片は4か5。雄蘂はその2倍か3倍数あり、雌蕊は3 - 5ある。

果実は通常、蒴果核果である。

分布・生育地[編集]

アジアアフリカと南北アメリカ亜熱帯から熱帯にかけて、17から18540が分布する。

人間との関わり[編集]

カンラン(橄欖、Canarium album)はインドシナの原産で、江戸時代日本に渡来し、種子島などで栽培され、果実を生食に、また、タネも食用にしたり油を搾ったりする。それらの利用法がオリーブに似ているため、オリーブのことを漢字で「橄欖」と当てることがあるが、全く別科の植物である。これは幕末に同じものだと間違って認識され、誤訳が定着してしまったものである[1]新約聖書マタイによる福音書」の有名な「橄欖山の垂訓」は、オリーブのほうである。また、美しいものは宝石として扱われる鉱物橄欖石の名前もオリーブ由来である。

カンランの同属のピリナッツC. ovatum)はフィリピンで栽培されており、種子をナッツとして食用にする。

ミルラCommiphora abyssinica)の樹脂である没薬は、古代エジプトで、貴人のミイラを作るのに使われ、日本語のミイラ(木乃伊)は、ミルラが語源といわれる。

また、乳香は、Boswellia carterii の樹脂で、香料・薬用などに使われている。

下位分類[編集]

脚注[編集]

  1. ^ かつての中国でもカンランとオリーブを混同し、名前が定着してしまったため、現在の中国語でもどちらも橄欖(中国語版)である。


関連項目[編集]

外部リンク[編集]