オヴィラプトル

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オヴィラプトル
生息年代: 75 Ma
Oviraptor digital1.jpg
オヴィラプトル頭部、胸部想像図
地質時代
白亜紀後期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
階級なし : テタヌラ類 Tetanurae
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
階級なし : オヴィラプトロサウルス類 Oviraptorosauria
上科 : カエナグトゥス上科 Caenagnathoidea
: オヴィラプトル科 Oviraptoridae
亜科 : オヴィラプトル亜科 Oviraptorinae
: オヴィラプトル属 Oviraptor
学名
Oviraptor
Osborn1924

オヴィラプトル (Oviraptor) は中生代白亜紀後期(約9,900万年前~約6,500万年前)に現在のモンゴルに生息していたマニラプトル形類恐竜での属の一つである。属名は「卵泥棒」を意味する。

体長約1.5 - 3メートル、2足歩行で頭部には円形のトサカがあり、歯が無いかわりに太く短い角質のを持つ奇妙な顔つきをしていたと考えられている。

最初の化石は、複数の卵が並べられた巣のそばで発見された。当初、この卵はプロトケラトプスのものと考えられていたため、他の恐竜の卵を盗んで食べようとした“卵泥棒”と名付けられた。その後、巣の卵に覆いかぶさる形の化石が発見され、1993年にその卵の中からオヴィラプトルの子が発見されたことから、現在ではオヴィラプトルは抱卵を行っており、その化石もおそらく抱卵していた個体が巣ごと化石になったと考えられている。ただし、嘴は上部に二つの骨質の突起があり[1]、卵の殻を割るのにも利用されたと考えられ、実際に他の恐竜の卵を食べることもあったであろうと推測される。もっとも卵は自然界では、繁殖期にしか入手できないものであるため、普段は主に木の実などの植物や小動物などを食べる雑食性だったと考えられる。もう1つの説としては、貝を主食としていたというもので、鼻腔の位置が高い事などが根拠として挙げられている。

仮に本種がいわゆる羽毛恐竜であり、そして温血動物であったならば、卵を温めることも可能であったとも推測されている。

分類体系[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『恐竜博物図鑑』 115頁

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • ヘーゼル・リチャードソン 『恐竜博物図鑑』 ディビット・ノーマン、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年、115頁。ISBN 4-7875-8534-7