イフ・ゴッド・ウィル・センド・ヒズ・エンジェルス

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イフ・ゴッド・ウィル・センド・ヒズ・エンジェルス
U2シングル
初出アルバム『ポップ (アルバム)
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル アイランド・レコード
作詞・作曲 ボノジ・エッジ
プロデュース フラッド (プロデューサー)ハウイーB
チャート最高順位
全英14位
U2 シングル 年表
プリーズ (U2の曲)
(1997年)
イフ・ゴッド・ウィル・センド・ヒズ・エンジェルス
(1997年)
モーフォ (曲)
(1997年)
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イフ・ゴッド・ウィル・センド・ヒズ・エンジェルス」(If God Will Send His Angels)は、U21997年アルバム『Pop』に収録されている曲で、シングルカットされた。

概要[編集]

Last Night on Earth」「If You Wear That Velvet Dress」「Wake Up Dead Man」と同様、『Zooropa』のアウトテイクで、ビル・フラナガンの『U2 At The End of the World』で言及されている。本の中で曲をVibes、Songs、Soundtracksの3つのカテゴリーに分けたリストが紹介されており、この曲はVibesに分類されている。[1]またBPファロンの『Faraway So Close』でも「非常に美しい『If God Will Send His Angels』という曲もあった」と言及されている。[2]

ボノ曰く、"答え"を探し求めている女性に対して、男性が「自分の身の回りにあるじゃないか」と叱っているSF風ゴスペル。[3]エッジ曰くカントリー風ヒップホップとのこと。

「Please」「Last Night on Earth」「If God Will Send His Angels」はシングルカットされた際、リテイクされている。

収録曲[編集]

Version 1 CD(UK盤)
  1. Single Version
  2. Slow Dancing
  3. Two Shots of Happy, One Shot of Sad
  4. Sunday Bloody Sunday (Live from Sarajevo)
Version 2 CD(USA盤)
  1. Single Version
  2. Mofo (Romin Remix)

PV[編集]

  • 監督:フィル・ジョアノー
  • プロデューサー:ジェーン・リアドン
  • 編集:フィル・ジョアノー
  • ロケ地:Hi-Liter Diner, Highland Park(デトロイト)
  • 撮影日:1997年11月1日
  • リリース日:1997年11月19日

撮影は1997年11月1日の午後9時から翌朝の4時半にかけて行われた。ボノが宿泊していたRitz Carltonの外にU2ファンが何人かいたので、彼らのエキストラとして参加してもらった。このPVはヨーロッパで流され、北米ではこの曲を提供した『シティ・オブ・エンジェル』のシーンを挿入したヴァージョンが流された。[4]

ライブ[編集]

Popmartツアーの1stレグで計22回演奏されたが、初日の1997年4月25日のラスベガス公演でのみ唯一フルバンドで、それ以外はアコギで演奏された。[5]

アウトアピアランス[編集]

リミックス[編集]

  • Grand Jury Mix (1997)

by Gerald Baillergeau, AKA Big Yam, Victor Merritt, AKA Vino

(「Mofo」『Artificial Horizon』収録)

  • Big Yam Mix (2002)

by  Gerald Baillergeau, Victor Merritt

(『The Best Of 1990-2000 収録』)

B面[編集]

Slow Dancing[編集]

「Stay (Faraway, So Close!)」のB面には、ボノとエッジによるアコギヴァージョンが収録されたが、こちらはウィリー・ネルソンを伴ってのフルバンド演奏。ミッキー・ラファエルがハーモニカを担当している。

Two Shots of Happy, One Shot of Sad[編集]

1992年にボノとエッジがフランク・シナトラのために書いた曲。1995年11月19日に放送された、シナトラの80歳の誕生日を祝うトリビュート番組のためにボノとエッジによってロンドンでレコーディングされた。ストリングス・アレンジメントはクレイグ・アームストロングである。結局、フランク・シナトラがレコーディングする機会はなかったが、2004年に娘のナンシー・シナトラがレコーディングし、アダムとラリーが参加した。その際、ナンシーは1人称から3人称に変え、父親に言及している。[6]

→「Two Shots of Happy, One Shot of Sad

Sunday Bloody Sunday (Live from Sarajevo)[編集]

1997年9月23日に行われたPopmartツアーサラエボ公園での演奏。喉を潰したボノの代わりにエッジがアコギで歌っている。この後、カラオケの代わりにエッジのアコギによる「Sunday Bloody Sunday」がセトリに入った。

脚注[編集]

  1. ^ Bill Flanagan (1995/5/11). U2 at the End of the World. Bantam Press
  2. ^ BP Fallon | Books by BP”. web.archive.org (2009年10月30日). 2024年4月4日閲覧。
  3. ^ U2 (著), 前 むつみ (監訳), 久保田 祐子 (翻訳)『U2 BY U2』シンコーミュージックエンタテイメント、2006年11月1日。
  4. ^ u2songs | If God Will Send His Angels (Original Edit Video by Phil Joanou) - U2 (04:33) |”. www.u2songs.com. 2024年4月4日閲覧。
  5. ^ Axver, Matthias Muehlbradt, Andre. “U2 If God Will Send His Angels - U2 on tour”. U2gigs.com. 2024年4月4日閲覧。
  6. ^ u2songs | Sinatra, Nancy - "Nancy Sinatra" Album |”. www.u2songs.com. 2024年4月4日閲覧。