イタリア語の文法

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イタリア語の文法では、現代標準イタリア語の文法について記述する。

イタリア語の文法は、同じロマンス語である、フランス語スペイン語に良く似ている。ただし日本語の文法用語では、働きが違う事や訳語の統一性が取れていないことなどが原因で、他のロマンス語と共通でない文法用語もある。

目次

名詞[編集]

イタリア語の名詞 (nome または sostantivo) には男女二つの文法上の性が存在し、単数と複数の区別をもつ。ラテン語にあった格はない。名詞に付く形容詞や冠詞、意味上のつながりがある形容詞はその性と数に従う。文法上形容詞の性質をもつ動詞の現在分詞や過去分詞も同様に性・数変化をする。このように文法上の性は文構築上の性質であり、実世界の性とは異なるものである。比較的多くの名詞が、 -o で終わる男性名詞、 -a で終わる女性名詞、 -e で終わる男性名詞と女性名詞という特徴づけに収まる。

また、イタリア語の名詞は接尾辞を付けることによって意味を微妙に変化させることができる(変意名詞を参照)。

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(genere) には男性 (maschile) と女性 (femminile) がある。一般名詞に中性名詞はなく、ラテン語で中性名詞だったものの多くは男性名詞となっている。 男性形と女性形が実際の性に対応する名詞や、男性形と女性形で同じ物をさすもの、男性形と女性形で別のものをさすもの、男性形が単数で女性形が複数形となるものなどがある。

  • a で終わる男性名詞がある。-ma で終わるものは、多くギリシア語の中性名詞に由来し、男性であることが多い。このギリシア語における語幹は -mat であるが、t は派生語(形容詞など)に現れる。
    sistema 制度、系 - sistematico(形容詞)
  • mano (手) は女性名詞。複数形は mani。
  • 外来語では、男性名詞になるものや元の言語の形のまま性を引き継ぐものがある。
  • 略語は、元の名詞の性を引き継ぐ。たとえば moto(オートバイ)は元が motocicletta で女性名詞であるのでそれを引き継ぐ。
  • 必ずしも自然界の性と一致しない。
  • 植物では、性で実と木を区別する物が多い。
例 : melo (リンゴの木) → mela (リンゴの実)、pero (洋梨の木) → pera (洋梨の実)

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(numero) は単数 (singolare) と複数 (plurale) がある。基本的に語尾の母音が変化して複数形になる。単・複同形のもの、複数形が男性形と女性形となるもの、複数の概念が無いもの、複数形しかないものなどがある。 また、パスタ類の spaghetti (スパゲッティ) などは単数形もあるが、通常(辞典などの見出しでも)複数を使用する。 イタリア語の名詞の複数形は、ラテン語の対格を元にしたスペイン語フランス語とは違い、主格を元にしている。

一般的な変化は以下の通り。

男性名詞 女性名詞
単数 複数 単数 複数
-o -i -a -e
-e -i -e -i
-a -i    
  • -a で終わる男性名詞は少数である。

数変化は例外が多い。

  • 語末がa、e、o 以外の単語は変化しない。
  • 語末にアクセントがある名詞の複数形は単数形と同じである。
caffè、città など
  • 語末が -co、-ca、-go、-ga の場合、子音の音が保存されて、-chi、-che、-ghi、-gheとなる。例外は amico、porco など。
gnocco (ニョッキ) → gnocchi、duca (公爵) → duchi、fungo (茸) → funghi、collega (同僚) → colleghi
  • -io、-cio、-gio など、i が半母音として使用された場合、複数形は -i、-ci、-gi となる。
figlio (息子) → figli、bacio (キス) → baci、parcheggio (駐車場) → parcheggi
  • 複合語は元の単語の単位で変化するものと、語尾だけ変化するものがある。両方の例としては
pescecane (サメ) → pescicani 、 pescecani
  • 一母音の単語は変化しない
re (王)、zoo (動物園) など
  • 略語は基本的に変化しない。(例 foto 写真)
  • 英語などのロマンス語以外の外来語も変化しない。元の言語の変化形を流用したり、イタリア語的に変化させる場合もある。
bingo (ビンゴ)、kimono (和服)
  • その他、例外的に変化しない名詞も多い。
boa (ニシキヘビ)

不規則な変化をする例外としては以下のようなものがある。

  • uovo (卵) は男性名詞。複数形は uova で女性名詞に変わる。

固有名詞[編集]

固有名詞 (nome proprio)は、大文字で始める。接続詞が入る場合、小文字を使うのが一般的。

例:Antonio (人名)、Roma (地名)、Stati Uniti d'America (国名)

変意名詞[編集]

変意名詞 (nome alterato) とは、接尾辞が付けられることによって意味が変った名詞のことである。 縮小接尾辞がついたもの (nome diminutivo)、増大接尾辞がついたもの (nome accrescitivo)、愛称接尾辞がついたもの (nome vezzeggiativo)、軽蔑接尾辞がついたもの (nome peggiorativo) の4種類がある。

冠詞[編集]

冠詞 (articolo) には定冠詞と不定冠詞の他、前置詞 di と定冠詞が結合した部分冠詞、前置詞と定冠詞が結合した冠詞前置詞がある。冠詞は名詞の前に付き、形容詞があればさらにその前に置かれる(不定形容詞と一部の例外を除く)。 不定冠詞、定冠詞にはアクセントが無いため後ろに続く語と一体となって発音される。

定冠詞[編集]

定冠詞 (articolo determinativo) は、その直訳が「限定的な冠詞」であるように名詞の意味する範囲を話者が限定していることを示す。そのため「すべての何々」というような意味になる場合もある。名詞の性数による語形変化がある。

語源はラテン語で、男性単数は illum、男性複数は illi、女性単数は illam、女性複数は illae をそれぞれ語源としている。

語形変化は以下の通り。

続く語の語頭 単数 複数
男性 女性 男性 女性
母音 l' l' gli le
z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音 lo la gli le
その他 il la i le
  • 上記の他に、時代や方言の影響などにより男性複数の li も存在する。
  • 例外としては、dio (神)の複数形 dei の冠詞は gli なので、gli dei となる。

不定冠詞[編集]

不定冠詞 (articolo indeterminativo) は特定でない一つのものを示すが、使い方により特別な意味を持つことがある。名詞の性による語形変化がある。数えられない物や複数の場合は部分冠詞を使う。

語形変化は以下の通り。

続く語の語頭 男性 女性
母音 un un' (母音の省略)
z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音 uno una
その他 un una

部分冠詞[編集]

部分冠詞 (articolo partitivo) は、数えられない物や複数の名詞に付く冠詞を示す。名詞の性による語形変化がある。実際の変化は di + 定冠詞と同じである。

語形変化は以下の通り。

続く語の語頭 数えられない物 複数
男性 女性 男性 女性
母音 dell' dell' degli delle
z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音 dello della degli delle
その他 del della dei delle

代名詞[編集]

イタリア語の代名詞 (pronome) には人称代名詞、所有代名詞、指示代名詞、不定代名詞、関係代名詞、疑問代名詞、関係代名詞がある。主に名詞の代わりをする。

人称代名詞[編集]

イタリア語の人称代名詞 (pronome personale) は、三つの人称に対し単数と複数の区別がある。名詞同様に性によって語形が異なるのは三人称のみとなる。一人称単数は話者を指し、一人称複数は話者を含めた人々を指すが、話し相手を含んでいるかは区別しない。二人称に関しては丁寧な表現としての敬称が存在する。敬称は三人称女性形(単数および複数)を利用し、記述時は先頭を大文字とする。文法的な扱いは三人称女性形である。

主語人称代名詞[編集]

主語人称代名詞 (pronome personale in funzione di soggetto) は以下の表の通り。

単数 複数
1人称 io - 私は noi - 私たちは
2人称 tu - あなたは、君は
lei (Lei) - あなたは 丁寧な表現 (敬称)
voi - あなたたちは、君たちは
loro (Loro) - あなたたちは 丁寧な表現
3人称
男性名詞
lui - 彼は
egli - 彼は(文章のみ)
esso - それは(文章のみ)
loro - 彼らは
essi - 彼らは、それらは(文章のみ)
3人称
女性名詞
lei - 彼女は
ella - 彼女は(文章のみ)
essa - それは(文章のみ)
loro - 彼女らは
esse - 彼女らは、それらは(文章のみ)
  • イタリア語では、ほとんどの動詞は語尾から人称と数がわかるので、特に必要が無い場合は主語人称代名詞は省略される場合が多い。また、省略により意味に違いは生じない。
  • 敬称の leiloro は動詞の活用に関しては3人称の扱いになる。Lei は初対面や目上の人などに用いられる。女性は男性に比べてLeiを多用する傾向があり、学生同士では初対面でも tu を用いることが多いが、女子学生は Lei を用いる人もいる。
  • 男女が混じる複数は男性複数になる。
  • 物や動物をさす essoessaessiesse は会話では使われず、代名詞としてはquesto(これは)や quello(あれは)が用いられるのが普通である。
  • 歴史的には二人称の敬称として voi が使われた。複数の敬称としての Loro は会話ではほとんど使われず、正式な書き言葉などに限って用いられる。
  • 敬称のLeiSignoria Vostraが三人称単数女性形の代名詞で置き換えられたことに由来する。

補語人称代名詞[編集]

補語人称代名詞 (pronome personale in funzione di complemento) は、人称代名詞の補語形態で、ある。 直接補語となる直接補語人称代名詞と間接補語となる間接補語人称代名詞という形態がある。

補語人称代名詞には強勢形 (forma tonica, forma forte) と非強勢形 (forma atona, forma debole) とに分けられ、強勢形は代名詞が示す誰かを強調したい場合に用いる。一人称、二人称では直接補語と間接補語で形状は同じ。

直接補語人称代名詞 間接補語人称代名詞 再帰代名詞
強勢形 非強勢形 非強勢形
単数 1人称 me - 私を mi - 私を mi - 私に mi
2人称 親称 te - 君を ti - 君を ti - 君に ti
敬称 lei (Lei) - あなたを la (La) - あなたを le (Le) - あなたに si
3人称 lui - 彼を lo - 彼を gli - 彼に
男性名詞 - lo - それを gli - それに
彼女 lei - 彼女を la - 彼女を le - 彼女に
女性名詞 - la - それを le - それに
再帰形 - 自分を si - 自分を si - 自分に  
複数 1人称 noi - 私達を ci - 私達を ci - 私達に ci
2人称 親称 voi - 君達を vi - 君達を vi - 君達に vi
敬称 loro (Loro) - あなた達を li - あなた達を(男性)
le - あなた達を(女性のみ)
- si
3人称 彼等
(男性を含んだ集団)
loro - 彼等を li - 彼等を gli - 彼等に
男性名詞 - la - それらを gli - それらに
彼女達
(女性のみの集団)
loro - 彼女達を le - 彼女達を gli - 彼女達に
女性名詞 - le - それらを gli - それらに
再帰形 - 自分達を si - 自分達を si - 自分達に  
直接補語人称代名詞[編集]

直接補語人称代名詞は、動詞の直接補語となり「~(誰々)を」と訳す場合が多い。 直接補語人称代名詞の強勢形の三人称は人に対してだけ使用し、物に対しての直接補語は指示代名詞を使用する。

直接補語人称代名詞の強勢形

単数 複数
男性 女性 男性 女性
一人称 me noi
二人称(親称) te voi
二人称(敬称) Lei Loro
三人称(人に対してのみ) lui lei loro


直接補語人称代名詞の非強勢形

単数 複数
男性 女性 男性 女性のみ
一人称 mi ci
二人称(親称) ti vi
二人称(敬称) Le Loro
三人称(人に対して) lo la li le
間接補語人称代名詞[編集]

間接補語人称代名詞は与格補語代名詞ともいい、動詞の間接補語(与格補語)となり「~(誰々)に」と訳す場合が多い。

間接補語人称代名詞の非強勢形は「a + 直接補語人称代名詞の強勢形」となる。ただし三人称複数形 (loro, Loro) の場合は a を省略することができる。

間接補語代名詞と直接補語代名詞の複合形[編集]
  lo la li le ne
単数 1人称 mi - 私に me lo me la me li me le me ne
2人称 親称 ti - 君に te lo te la te li te le te ne
敬称 le (Le) - あなたに glielo (Glielo) gliela (Gliela) glieli (Glieli) gliele (Gliele) gliene (Gliene)
3人称 gli - 彼に glielo gliela glieli gliele gliene
男性名詞 gli - それに
彼女 le - 彼女に
女性名詞 le - それに
再帰形 si - 自身に se lo se la se li se le se ne
複数 1人称 ci - 私達に ce lo ce la ce li ce le ce ne
2人称 親称 vi - 君達に ve lo ve la ve li ve le ve ne
敬称 - あなた達に -
3人称 彼等(男性を含んだ集団) gli - 彼等に glielo gliela glieli gliele gliene
男性名詞 gli - それらに
彼女達(女性のみの集団) gli - 彼女達に
女性名詞 gli - それらに
再帰形 si - 自身に se lo se la se li se le se ne
再帰代名詞[編集]

再帰代名詞 (pronome personale riflessivo) は再帰補語代名詞ともいい、再帰動詞の補語になる代名詞で、一人称は、mi と ci、二人称は ti と vi、三人称には si があり、単複同形である。助動詞には essere を用いる。

所有代名詞[編集]

所有代名詞 (pronome possessivo) は、誰のものかを示す代名詞である。対象の性・数によって語形変化するが、所有者の性には影響されない。

所有される物
単数 複数
男性 女性 男性 女性
所有者 単数 1人称 mio mia miei mie
2人称 tuo tua tuoi tue
3人称 suo sua suoi sue
複数 1人称 nostro nostra nostri nostre
2人称 vostro vostra vostri vostre
3人称 loro loro loro loro


関係代名詞[編集]

関係代名詞 (pronome relativo) には、chi、 che、 cui、 il qualeの四つが有り、先行詞 (antecedente) 関係節を結びつける働きがある。il quale は先行詞の性数によって il quale(男単)、 i quali(男複)、la quale(女単)、le quali(女複)と変化する。

指示代名詞[編集]

指示代名詞 (pronome dimostrativo)は、日本語の「これ(この人)」や「あれ(あの人)」に対応する questo や quello があり、性数により語尾が変化する。 日本語の「それ(その人)」に相当し、話し相手の近くにある物や人を指す codesto もあるが、quelloで代用されてほとんど使われない。 その他、人だけに使用される costui と colui や、男性だけに使用される questi と quegli がある。

  単数 複数
男性 女性 男性 女性
近くにあるもの
近くに居る人
questo questa questi queste
遠くにあるもの
遠くに居る人
quello quella quelli quelle
話し相手の近くにあるもの
話し相手の近くの人
codesto codesta codesti codeste
この人 costui costei costoro
あの人 colui colei coloro
この男 questi -
あの男 quegli -

不定代名詞[編集]

不定代名詞 (pronome indefinito) は、不特定のものを表す代名詞である。


疑問代名詞[編集]

疑問代名詞 (pronome interrogativo) は、疑問文を作る時に使用される代名詞である。 che(何)、chi(誰)、quanto(どのくらい)、quale(どちらか)があり、疑問形容詞と共通である。 これらのうち、quanto は性数により語尾変化をする。

  • Chi è questo? - この人は誰?
  • Che cos'è questo? - これは何?
  • Quanto pesa? - どのくらいの重さがある?
  • Qual è Mario? - マーリオはどっち?

感嘆代名詞[編集]

感嘆代名詞 (pronome esclamativo) は、感嘆文を作る時に使用する代名詞である。 疑問代名詞、感嘆形容詞と同じものが使われる。

動詞[編集]

イタリア語の動詞 (verbo) は不定法直説法 (indicativo)、条件法 (condizionale)、接続法 (congiuntivo)、命令法 (imperativo)の5つの法をもち、うち不定法と命令法を除く3つの法は、能動態 (attivo) と受動態 (passivo) をもち、人称と数と時制に従って活用変化する。また動詞によっては一部の活用をしないものもあり、それらは不完全動詞 (verbo difettivo) と呼ばれる。

動詞を種類で分けると自動詞 (intransitivo) と他動詞 (transitivo) に分けられる。他動詞は再帰代名詞をともなった再帰動詞 (verbo riflessivo) という形態を持つ。

人称と数[編集]

動詞は主語の人称 (persona) と (numero) によって活用する。人称には、1人称 (prima persona)、2人称 (seconda persona)、3人称 (terza persona) が有る。数は単数 (singolare) と複数 (plurale) である。 つまり各法と時制に対して6種類の活用があることになる(命令形の1人称単数はない)。 2人称の敬称 (Lei など) の活用は、3人称と同じ扱いとなる。詳しくは主語人称代名詞の項を参照。

時制[編集]

時制 (tempo) は、単純時制 (tempo semplice) と複合時制 (tempo composto) に分けられる。動詞の変化だけで表されるものが単純時制、助動詞と動詞の変化で作られるものが複合時制となっている。 複合時制はラテン語にはなかったものだが、他のロマンス語にも多く見られるものである。

進行形はジェルンディオ(gerundio)の構文で表現される。

叙法[編集]

叙法 (modo) には、定法 (modo finito) と不定法 (modo indefinito) があり、定法は「直説法」、「条件法」、「接続法」、「命令法」である。 不定法は、「不定詞」、「分詞」、「ジェルンディオ」に分けられる。

直説法[編集]

直説法 (modo indicativo) は事実を述べる叙法である。時制は単純時制である、「現在」、「未来」、「半過去」、「遠過去」と、複合時制の「近過去」、「先立未来」、「先立過去」、「大過去」の計8つある。

直説法現在[編集]

直説法現在 (presente indicativo)は、主に現在の事柄を述べる時に使用するが、若干の過去や未来を含む現在や、現在の習慣なども表現する。

  • Vengo dal Giappone. - 日本から来ました。
  • Vengo subito. - すぐ行くよ。
  • Vengo ogni giorno. - 毎日来ています。

規則活用は以下の通りだが、直説法現在において不規則変化する動詞は多い。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -o -o -o / -isco
2人称 -i -i -i / -isci
3人称 -a -e -e / -isce
複数 1人称 -iamo -iamo -iamo
2人称 -ate -ete -ite
3人称 -ano -ono -ono / -iscono
直説法未来[編集]

直説法未来は、直説法単純未来 (futuro semplice) ともいい、未来の予想や、予定を表現する。

  • Verrò in Italia l'anno prossimo. - 僕は来年イタリアに行くだろう(イタリアに居る人に対して)。
  • Pioverà domani? - 明日は雨が降るでしょうか。

規則活用形は以下の通り。-ire 動詞だけ形が違う。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -erò -erò -irò
2人称 -erai -erai -irai
3人称 -erà -erà -irà
複数 1人称 -eremo -eremo -iremo
2人称 -erete -erete -irete
3人称 -eranno -eranno -iranno
直説法半過去[編集]

直説法半過去 (imperfetto indicativo) は、過去における動作を表現する。

半過去は未完了過去とも。スペイン語で線過去と呼ぶものに相当する。

活用形は以下の通り。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -avo -evo -ivo
2人称 -avi -evi -ivi
3人称 -ava -eva -iva
複数 1人称 -avamo -evamo -ivamo
2人称 -avate -evate -ivate
3人称 -avano -evano -ivano
  • Ogni giorno Luca studiava dalla mattina alla notte. - 毎日ルーカは朝から晩まで勉強していた。
  • Pensavo che Francesco fosse tuo zio - フランチェスコは君のおじさんだと思っていた。
直説法遠過去[編集]

直説法遠過去 (passato remoto) は遠い過去、現在とは直接関係ない過去を表現する。

イタリア北部のロンバルディアやピエモンテでの話し言葉では、あまり利用されず近過去で代用する。 逆に南部イタリアでは近過去の代りに用いられる。

活用は以下の通り。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -ai -ei, -etti(1) -ii
2人称 -asti -esti -isti
3人称 -é, -ette(2)
複数 1人称 -ammo -emmo -immo
2人称 -aste -este -iste
3人称 -arono -erono, -ettero(3) -irono

(1) 多くの第二変化動詞が -i と末尾変化するが、語幹が変わるものがある。

(cadere > caddi; scrivere > scrissi; tenere > tenni; etc.)

(2) 多くの第二変化動詞が -e と末尾変化するが、語幹が変わるものがある。

(cadere > cadde; scrivere > scrisse; tenere > tenne; etc.)

(3) 多くの第二変化動詞が -ero と末尾変化するが、語幹が変わるものがある。

(cadere > caddero; scrivere > scrissero; tenere > tennero; etc.)
直説法近過去[編集]

直説法近過去 (passato prossimo) は過去の出来事を表現する。「助動詞の直説法現在」+「過去分詞」で作られる。

  • Sono venuto a te. - 僕は君のところに行ったよ。
  • Ho mangiato una mela. - 私はリンゴを一つ食べました。

essereを助動詞にした場合、過去分詞は主語の性数に一致する(他の複合時制も同じ)。

  • Lei è morta. - 彼女は死んだ。

avereを助動詞にした場合、直接補語代名詞にlo、la、li、leを使用する場合、過去分詞は直接補語代名詞の性と数に一致する。

  • L'ho mangiata. - 私はそれを食べた。

直接補語代名詞が ne の場合は、ne の示す物に一致することがある。

活用は以下の通り。

主語の人称と性数 essere を助動詞にする動詞 avere を助動詞にする動詞
人称 -are動詞 -ere動詞 -ire動詞 -are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 男性 sono -ato sono -uto sono -ito ho -ato ho -uto ho -ito
女性 sono -ata sono -uta sono -ita
2人称 男性 sei -ato sei -uto sei -ito hai -ato hai -uto hai -ito
女性 sei -ata sei -uta sei -ita
3人称 男性 è -ato è -uto è -ito ha -ato ha -uto ha -ito
女性 è -ata è -uta è -ita
複数 1人称 男性を含む siamo -ati siamo -uti siamo -iti abbiamo -ato abbiamo -uto abbiamo -ito
女性のみ siamo -ate siamo -ute siamo -ite
2人称 男性を含む siete -ati avete -uti avete -iti avete -ato avete -uto avete -ito
女性のみ siete -ate avete -ute avete -ite
3人称 男性を含む sono -ati sono -uti sono -iti hanno -ato hanno -uto hanno -ito
女性のみ sono -ate sono -ute sono -ite
直説法先立未来[編集]

直説法先立未来 (futuro anteriore) は、従属する未来より前に起きた出来事を表現する。「助動詞の直説法単純未来」+「過去分詞」で作られる。

直説法先立過去[編集]

直説法先立過去(trapassato remoto) または直説法前過去は、主節の遠過去以前に起きた出来事を表現する。「助動詞の直説法遠過去」+「過去分詞」で作られる。

  • Quando Pinocchio ebbe bevuto come una spugna, borbottò a mezza voce, asciugandosi la bocca - ピノッキオはスポンジのように飲んだ後、口を拭きながら低い声で文句を言った。
直説法大過去[編集]

直説法大過去 (trapassato prossimo) は、従属する過去より過去の出来事を表現する。「助動詞の直説法半過去」+「過去分詞」で作られる。

接続法[編集]

接続法 (modo congiuntivo) は話者の考えを述べる叙法である。基本的に従属節で用いられる。 時制は単純時制の現在、半過去、複合時制の過去、大過去の計4つである。

接続法現在[編集]

接続法現在 (congiuntivo presente)は、主節の動詞と同時か以後を表現する場合に用いられる。

規則変化は以下の通りで、単数形が同形になるのが特徴。接続法現在が不規則な動詞は少ない。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -i -a -a / -isca
2人称 -i -a -a / -isca
3人称 -i -a -a / -isca
複数 1人称 -iamo -iamo -iamo
2人称 -iate -iate -iate
3人称 -ino -ano -ano / -iscano
接続法半過去[編集]

接続法半過去 (congiuntivo imperfetto)は、主節の動詞が直説法現在か未来でそれより以前で半過去の表現の場合や主節が直説法の過去形や条件法の場合は同時の場合の表現などに用いられる。

規則変化は以下の通りで、単数形が同形になるのは現在形と同じ。接続法半過去が不規則な動詞は少ない。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -assi -essi -issi
2人称 -assi -essi -issi
3人称 -asse -esse -isse
複数 1人称 -assimo -essimo -issimo
2人称 -aste -este -iste
3人称 -assero -essero -issero
接続法過去[編集]

接続法過去 (congiuntivo passato)は、主節の動詞が直説法現在か未来でそれより以前を表現する時に用いられる。「助動詞の接続法現在」+「過去分詞」で作られる。

接続法大過去[編集]

接続法大過去 (congiuntivo trapassato) は、主節が直説法の過去形や条件法で、主節の動詞より以前を表現する場合に用いられる。 「助動詞の接続法半過去」+「過去分詞」で作られる。

条件法[編集]

条件法 (modo condizionale) は事実ではないか、話者の希望などを表す叙法である。 時制は現在と過去の2つである。

条件法現在[編集]

条件法現在 (condizionale presente) は現在における希望や要求を表現するのに使用する。

活用形は以下の通り。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 -erei -erei -irei
2人称 -eresti -eresti -iresti
3人称 -erebbe -erebbe -irebbe
複数 1人称 -eremmo -eremmo -iremmo
2人称 -ereste -ereste -ireste
3人称 -erebbero -erebbero -irebbero
条件法過去[編集]

条件法過去 (condizionale passato) は過去における仮定や未来を表現するのに使用する。「助動詞の条件法現在」+「過去分詞」で作られる。

命令法[編集]

命令法 (modo imperativo) は命令を表す情報で、文法的な主語は命令される側である。 このため一人称単数形の活用は存在しない。 時制には現在と未来があるという説と、現在だけという説がある。 後者では命令法未来は活用が直接法未来と同じため、直接法未来の命令的利用法と解釈される。

命令法(現在)の活用では、1人称単数は存在しない。 3人称への命令は、3人称である敬称に対する命令と間接的な命令を表現する。 1人称複数と2人称複数には直説法現在を、3人称には接続法を流用している。1人称複数はまた接続法現在にも同じ。

活用形は以下の通り。

-are動詞 -ere動詞 -ire動詞
単数 1人称 - - -
2人称 -a -i -i / -isci
3人称 -i -a -a / -isca
複数 1人称 -iamo -iamo -iamo
2人称 -ate -ete -ite
3人称 -ino -ano -ano / -iscano

andare、dare、dire、fare、stare の2人称単数の場合、補語人称代名詞が付くと dimmi、dammelo のように語形が変わる。

不定詞[編集]

不定詞 (modo infinito) は、動詞を名詞的に利用する叙法である。時制は現在と過去の2つである。人称・数による活用はない。不定法とも呼ぶが定法 (modo definito) に対する不定法 (modo indefinito) と訳語が同じとなり混同しやすい。他の言語の動名詞の役割を持つ。

動作の主体は、依存する動詞の主語となる。

不定詞現在[編集]

不定詞現在 (infinito presente)は辞書に載っている形(原形、基本形)である。 このため「動詞の原形」とも呼ぶ。

  • Mi piace mangiare. - 私は食べることが好きです。
  • Non so guidare. - 私は運転できません。

non + 不定詞現在形で2人称に対する強い否定の意味の命令形となる。

  • non fumare - 煙草を吸うな。
不定詞過去[編集]

不定詞過去 (infinito passato) は、「助動詞の不定詞現在形+過去分詞」となる。

  • Credo di essere arrivato alla stazione. - 私は駅に到着したと思っている。

分詞[編集]

分詞 (modo participio) には現在分詞 (participio presente) と過去分詞 (participio passato) がある。形容詞的な利用法をされる形態である。

現在分詞[編集]

現在分詞は、動詞的な利用法をされる場合は少なく、派生語を作る際に用いられる場合が多い。 現在進行形を作る場合はジェルンディオを用いる。

規則動詞の分詞の語尾変化は以下の通り。

are動詞 ere動詞 ire動詞
無変化、単数 -ante -ente -ente
複数 -anti -enti -enti
  • Questa è una parola derivante dal latino. - これはラテン語に由来する言葉です。
過去分詞[編集]

過去分詞は複合時制や受動態を作成する時に用いられる。

規則動詞の分詞の語尾変化は以下の通り。無変化で利用される場合と、過去分詞が助動詞に essere をとる場合など、形容詞に準じた性数の変化をする場合がある。

are動詞 ere動詞 ire動詞
無変化 -ato -uto -ito
男性 単数
複数 -ati -uti -iti
女性 単数 -ata -uta -ita
複数 -ate -ute -ite

不規則動詞は末尾が -to で終わるか -so で終わる。性数の変化は -o, -i, -a, -eである。

  • chiudere → chiuso
  • fare → fatto
  • mettere → messo

ジェルンディオ[編集]

ジェルンディオ (modo gerundio) は、主体となる動詞とともに使用され、その動詞と同時(過去の場合は以前に)進行していることを示す叙法である。 時制は現在と過去だが、ジェルンディオ現在 (gerundio presente) はジェルンディオ単純、ジェルンディオ過去 (gerundio passato)をジェルンディオ複合とも呼ぶ。

動作の主体は、特に明記がない場合は依存している動詞の主語に連動する。ジェルンディオ自体は人称によって変化しない。 詳細はジェルンディオを参照。

ジェルンディオ現在[編集]
are動詞 ere動詞 ire動詞
ジェルンディオ現在 -ando -endo -endo
  • Guardando la tv, facevo la colazione. - 私はテレビを見ながら朝食を食べていた。
  • Sbagliando s'impara. - 人は間違いながら覚える。
ジェルンディオ過去[編集]

ジェルンディオ過去は、「助動詞のジェルンディオ現在形 + 過去分詞」で主体となる動詞より過去の出来事を示す。

  • Avendo lavorato molto, ero stanco. - たくさん働いたので、私は疲れた。
進行形[編集]

現在進行は「stare の現在形 + ジェルンディオ」の構文で、過去進行は「stare の半過去形 + ジェルンディオ」の構文で表現される。

  • Sto camminando. - 私は歩いている。

時制と叙法の組み合わせ[編集]

時制と叙法の組み合わせは以下のようになる。

叙法(modo) 定法 (modo definito) 不定法 (modo indefinito)
時制 (tempo) 直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
条件法
(modo condizionale)
命令法
(modo imperativo)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
単純時制
(tempo semplice)
現在
(presente)
直説法
現在
接続法
現在
条件法
現在
命令法
現在
不定詞
現在
現在分詞
(participio presente)
ジェルンディオ
現在
未来
(futuro semplice)
直説法
単純未来
- - 命令法
未来
- - -
半過去
(imperfetto)
直説法
半過去
接続法
半過去
- - - - -
遠過去
(passato remoto)
直説法
遠過去
- - - - - -
複合時制
(tempo composto)
近過去
(passato prossimo)
直説法
近過去
接続法
過去
条件法
過去
- 不定詞
過去
過去分詞
(participio passato)
ジェルンディオ
過去
先立未来
(futuro anteriore)
直説法
先立未来
- - - - - -
先立過去
(trapassato remoto)
直説法
先立過去
- - - - - -
大過去
(trapassato prossimo)
直説法
大過去
接続法
大過去
- - - - -

動詞の活用[編集]

通常動詞 (verbo comune) を活用の仕方で分けた場合は規則変化動詞 (verbo regolare) と不規則変化動詞 (verbo irregolare) が有り、さらに不定法の語尾で活用を分けると 第一変化動詞(-are 動詞)、第二変化動詞(-ere 動詞)、第三変化動詞(-ire動詞) の3種類がある。ほとんどの動詞は規則変化動詞と呼ばれ規則的な活用をする。その語尾の形から 「-are 動詞(アーレどうし)」、「-ere 動詞(エーレどうし)」、「-ire 動詞(イーレどうし)」とも呼ばれる。 不規則動詞は、代表的なものに essere、avere、stare などがあり、その多くが -ere 語尾を持つ。

第一変化動詞 (-are 動詞) とその活用[編集]

-are 動詞においては、原則として語幹は不変で(例外については後述する)、規則的に語尾を変化させる。ここでは、「愛する」という意味の -are 動詞 の amare を使って例を示す。なお、ラテン語の完了幹は、現代イタリア語では半過去形(imperfetto; 未完了形)として用いられているので、注意を要する。

不定法[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
過去
(passato)
叙法
(modo)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
  -are (amare) -ante (amante) -ando (amando) aver -ato (aver amato) -ato (amato) avendo -ato (avendo amato)
単純時制[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
未来
(futuro)
半過去
(imperfetto)
遠過去
(passato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
命令法
(modo imperativo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
-o
(amo)
-i
(ami)
- -erei
(amerei)
-erò
(amerò)
-avo
(amavo)
-assi
(amassi)
-ai
(amai)
2人称単数
(tu)
-i
(ami)
-i
(ami)
-a
(ama)
-eresti
(ameresti)
-erai
(amerai)
-avi
(amavi)
-assi
(amassi)
-asti
(amasti)
3人称単数
(lui/lei)
-a
(ama)
-i
(ami)
-i
(ami)
-erebbe
(amerebbe)
-erà
(amerà)
-ava
(amava)
-asse
(amasse)

(amò)
1人称複数
(noi)
-iamo
(amiamo)
-iamo
(amiamo)
-iamo
(amiamo)
-eremmo
(ameremmo)
-eremo
(ameremo)
-avamo
(amavamo)
-assimo
(amassimo)
-ammo
(amammo)
2人称複数
(voi)
-ate
(amate)
-iate
(amiate)
-ate
(amate)
-ereste
(amereste)
-erete
(amerete)
-avate
(amavate)
-aste
(amaste)
-aste
(amaste)
3人称複数
(loro)
-ano
(amano)
-ino
(amino)
-ino
(amino)
-erebbero
(amerebbero)
-eranno
(ameranno)
-avano
(amavano)
-assero
(amassero)
-arono
(amarono)


語幹が i で終わる場合には、あとに i や e が来る場合に i が脱落する。例として「食べる」という意味の -are 動詞 mangiare を使って例を示す。


-are 単数 複数
1人称 -o (mangio) -iamo (mangiamo)
2人称 -i (mangi) -ate (mangiate)
3人称 -a (mangia) -ano (mangiano)
  • Io mangio. (または単にMangio) - 私は食べる。私は食べている。(日本語や英語と異なり、他の多くのヨーロッパの言語と同様に現在時制には進行中の意味が含まれる。)
  • Antonio mangia. - アントニオは食べる。(食べている。)
  • Antonio mangia? - アントニオは食べますか?(食べていますか?)
  • Mangia Antonio ? - 同上 (アントニオがどうするかについて質問している。)
複合時制[編集]
時制
(tempo)
近過去
(passato prossimo)
先立未来
(futuro anteriore)
先立過去
(trapassato prossimo)
大過去
(trapassato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
ho -ato abbia -ato avrei -ato avrò -ato avevo -ato avessi -ato ebbi -ato
sono -ato sia -ato sarei -ato sarò -ato ero -ato fossi -ato fui -ato
2人称単数
(tu)
hai -ato abbia -ato avresti -ato avrai -ato avevi -ato avessi -ato avesti -ato
sei -ato sia -ato saresti -ato sarai -ato eri -ato fossi -ato fosti -ato
3人称単数
(lui/lei)
ha -ato abbia -ato avrebbe -ato avrà -ato aveva -ato avesse -ato ebbe -ato
è -ato sia -ato sarebbe -ato sarà -ato era -ato fosse -ato fu -ato
1人称複数
(noi)
abbiamo -ato abbiamo -ato avremmo -ato avremo -ato avevamo -ato avessimo -ato avemmo -ato
siamo -ati siamo -ati saremmo -ati saremo -ati eravamo -ati fossimo -ati fummo -ati
2人称複数
(voi)
avete -ato abbiate -ato avreste -ato avrete -ato avevate -ato aveste -ato aveste -ato
siete -ati siate -ati sareste -ati sarete -ati eravate -ati foste -ati foste -ati
3人称複数
(loro)
hanno -ato abbiano -ato avrebbero -ato avranno -ato avevano -ato avessero -ato ebbero -ato
sono -ati siano -ati sarebbero -ati saranno -ati eraano -ati fossero -ati furono -ati

上段は、助動詞に avere をとる場合、下段は助動詞に essere をとる場合の活用である。 上の表に示した動詞に essere をとる活用は、過去分詞の語尾は主語の性が男性(複数では男性を含む)の場合で、女性のみの場合には -ato-ata に、-ati-ate となる。

第二変化動詞 (-ere 動詞) とその活用[編集]

-ere 動詞には、leggere など不定法のアクセントが語尾から3つめ以前の母音、つまり語幹に置かれるものがある。これを強動詞 (verbo forte) という。逆に temere など、語尾の -ere にアクセントがあるものは弱動詞 (verbo debole) と呼ぶ。 また、-ere 動詞には不規則活用の動詞が多いが、強動詞には特に多い。

不定法[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
過去
(passato)
叙法
(modo)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
  -ere (temere) -ente (temente) -endo (temendo) aver -uto (aver temuto) -uto (temuto) avendo -uto (avendo temuto)
単純時制[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
未来
(futuro)
半過去
(imperfetto)
遠過去
(passato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
命令法
(modo imperativo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
-o
(temo)
-a
(tema)
- -erei
(temerei)
-erò
(temerò)
-evo
(temevo)
-essi
(temessi)
-etti/-ei
(temetti/temei)
2人称単数
(tu)
-i
(temi)
-a
(tema)
-i
(temi)
-eresti
(temeresti)
-erai
(temerai)
-evi
(temevi)
-essi
(temessi)
-esti
(temesti)
3人称単数
(lui/lei)
-e
(teme)
-a
(tema)
-a
(tema)
-erebbe
(temerebbe)
-erà
(temerà)
-eva
(temeva)
-esse
(temesse)
-ette/
(temette/temè)
1人称複数
(noi)
-iamo
(temiamo)
-iamo
(temiamo)
-iamo
(temiamo)
-eremmo
(temeremmo)
-eremo
(temeremo)
-evamo
(temevamo)
-essimo
(temessimo)
-emmo
(tememmo)
2人称複数(voi) -ete
(temete)
-iate
(temiate)
-ete
(temete)
-ereste
(temereste)
-erete
(temerete)
-evate
(temevate)
-este
(temeste)
-este
(temeste)
3人称複数
(loro)
-ono
(temono)
-ano
(temano)
-ano
(temano)
-erebbero
(temerebbero)
-eranno
(temeranno)
-evano
(temevano)
-essero
(temessero)
-ettero/-erono
(temettero/temerono)
  • Leggono i libri. - 彼等が本を読む。
  • Leggo il giornale. - 私は新聞を読みます。
複合時制[編集]
時制
(tempo)
近過去
(passato prossimo)
先立未来
(futuro anteriore)
先立過去
(trapassato prossimo)
大過去
(trapassato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
ho -uto abbia -uto avrei -uto avrò -uto avevo -uto avessi -uto ebbi -uto
sono -uto sia -uto sarei -uto sarò -uto ero -uto fossi -uto fui -uto
2人称単数
(tu)
hai -uto abbia -uto avresti -uto avrai -uto avevi -uto avessi -uto avesti -uto
sei -uto sia -uto saresti -uto sarai -uto eri -uto fossi -uto fosti -uto
3人称単数
(lui/lei)
ha -uto abbia -uto avrebbe -uto avrà -uto aveva -uto avesse -uto ebbe -uto
è -uto sia -uto sarebbe -uto sarà -uto era -uto fosse -uto fu -uto
1人称複数
(noi)
abbiamo -uto abbiamo -uto avremmo -uto avremo -uto avevamo -uto avessimo -uto avemmo -uto
siamo -uti siamo -uti saremmo -uti saremo -uti eravamo -uti fossimo -uti fummo -uti
2人称複数
(voi)
avete -uto abbiate -uto avreste -uto avrete -uto avevate -uto aveste -uto aveste -uto
siete -uti siate -uti sareste -uti sarete -uti eravate -uti foste -uti foste -uti
3人称複数
(loro)
hanno -uto abbiano -uto avrebbero -uto avranno -uto avevano -uto avessero -uto ebbero -uto
sono -uti siano -uti sarebbero -uti saranno -uti eraano -uti fossero -uti furono -uti

上段は、助動詞に avere をとる場合、下段は助動詞に essere をとる場合の活用である。 上の表に示した動詞に essere をとる活用は、過去分詞の語尾は主語の性が男性(複数では男性を含む)の場合で、女性のみの場合には -uto-uta に、-uti-ute となる。

第三変化動詞 (-ire 動詞) とその活用[編集]

-ire 動詞は直説法現在、接続法現在、命令法において通常の活用をするものと、-isco 型(イスコがた)の活用をするものがある。この違いは、語幹の最後の子音が一つのものが -isco 型であることが多い。

不定法[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
過去
(passato)
叙法
(modo)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
  -ire (partire) -ente (partente) -endo (partendo) essere -ito (essere partito) -ito (partito) essendo -uto (essendo partito)

・partire は助動詞として essere を取るが、avere を取る動詞もある。

単純時制[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
未来
(futuro)
半過去
(imperfetto)
遠過去
(passato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
命令法
(modo imperativo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
-o
(parto)
-a
(parta)
- -irei
(partirei)
-irò
(partirò)
-ivo
(partivo)
-issi
(partissi)
-ii
(partii)
2人称単数
(tu)
-i
(parti)
-a
(parta)
-i
(parti)
-iresti
(partiresti)
-irai
(partirai)
-ivi
(partivi)
-issi
(partissi)
-isti
(partisti)
3人称単数(lui/lei) -e
(parte)
-a
(parta)
-a
(parta)
-irebbe
(partirebbe)
-irà
(partirà)
-iva
(partiva)
-isse
(partisse)

(partì)
1人称複数
(noi)
-iamo (partiamo) -iamo (partiamo) -iamo (partiamo) -iremmo (partiremmo) -iremo (partiremo) -ivamo (partivamo) -issimo (partissimo) -immo (partimmo)
2人称複数
(voi)
-ite (partite) -iate (partiate) -ite (partite) -ireste (partireste) -irete (partirete) -ivate (partivate) -iste (partiste) -iste (partiste)
3人称複数
(loro)
-ono (partono) -ano (partano) -ano (partano) -irebbero (partirebbero) -iranno (partiranno) -ivano (partivano) -issero (partissero) -irono (partirono)
時制
(tempo)
現在
(presente)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
命令法
(modo imperativo)
1人称単数
(io)
-o (finisco) -a (finisca) -
2人称単数
(tu)
-i (finisci) -a (finisca) -i (finisci)
3人称単数
(lui/lei)
-e (finisce) -a (finisca) -a (finisca)
1人称複数
(noi)
-iamo (finiamo) -iamo (finiamo) -iamo (finiamo)
2人称複数
(voi)
-ite (finite) -iate (finiate) -ite (finite)
3人称複数
(loro)
-ono (finiscono) -ano (finiscano) -ano (finiscano)
複合時制[編集]
時制
(tempo)
近過去
(passato prossimo)
先立未来
(futuro anteriore)
先立過去
(trapassato prossimo)
大過去
(trapassato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
ho -ito abbia -ito avrei -ito avrò -ito avevo -ito avessi -ito ebbi -ito
sono -ito sia -ito sarei -ito sarò -ito ero -ito fossi -ito fui -ito
2人称単数
(tu)
hai -ito abbia -ito avresti -ito avrai -ito avevi -ito avessi -ito avesti -ito
sei -ito sia -ito saresti -ito sarai -ito eri -ito fossi -ito fosti -ito
3人称単数
(lui/lei)
ha -ito abbia -ito avrebbe -ito avrà -ito aveva -ito avesse -ito ebbe -ito
è -ito sia -ito sarebbe -ito sarà -ito era -ito fosse -ito fu -ito
1人称複数
(noi)
abbiamo -ito abbiamo -ito avremmo -ito avremo -ito avevamo -ito avessimo -ito avemmo -ito
siamo -iti siamo -iti saremmo -iti saremo -iti eravamo -iti fossimo -iti fummo -iti
2人称複数
(voi)
avete -ito abbiate -ito avreste -ito avrete -ito avevate -ito aveste -ito aveste -ito
siete -iti siate -iti sareste -iti sarete -iti eravate -iti foste -iti foste -iti
3人称複数
(loro)
hanno -ito abbiano -ito avrebbero -ito avranno -ito avevano -ito avessero -ito ebbero -ito
sono -iti siano -iti sarebbero -iti saranno -iti eraano -iti fossero -iti furono -iti

上段は、助動詞に avere をとる場合、下段は助動詞に essere をとる場合の活用である。 上の表に示した動詞に essere をとる活用は、過去分詞の語尾は主語の性が男性(複数では男性を含む)の場合で、女性のみの場合には -uto-uta に、-uti-ute となる。

essereの活用[編集]

essereは、ラテン語の sum、フランス語の être、ドイツ語の sein、英語の be、ポルトガル語の ser などに相当する動詞である。「ある」を意味するほか、複合時制や受動態の助動詞として使われる。sum, esse, fui と活用したラテン語の名残がある。

不定法[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
過去
(passato)
叙法
(modo)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
  essere - essendo essere stato stato essendo stato
単純時制[編集]

時制(tempo)
現在
(presente)
未来
(futuro)
半過去
(imperfetto)
遠過去
(passato remoto)
叙法(modo) 直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
命令法
(modo imperativo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数(io) sono sia - sarei sarò ero fossi fui
2人称単数(tu) sei sia sii saresti sarai eri fossi fosti
3人称単数(lui/lei) è sia sia sarebbe sarà era fosse fu
1人称複数(noi) siamo siamo siamo saremmo saremo eravamo fossimo fummo
2人称複数(voi) siete siate siate sareste sarete eravate foste foste
3人称複数(loro) sono siano siano sarebbero saranno erano fossero furono
複合時制[編集]

essereの過去分詞は、男性が含まれない場合statostataに、statistateとなる。

時制
(tempo)
近過去
(passato prossimo)
先立未来
(futuro anteriore)
大過去
(trapassato prossimo)
先立過去
(trapassato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
男性 sono stato sia stato sarei stato sarò stato ero stato fossi stato fui stato
女性 sono stata sia stata sarei stata sarò stata ero stata fossi stata fui stata
2人称単数
(tu)
男性 sei stato sia stato saresti stato sarai stato eri stato fossi stato fosti stato
女性 sei stata sia stata saresti stata sarai stata eri stata fossi stata fosti stata
3人称単数
(lui)
男性 è stato sia stato sarebbe stato sarà stato era stato fosse stato fu stato
3人称単数
(lei)
女性 è stata sia stata sarebbe stata sarà stata era stata fosse stata fu stata
1人称複数
(noi)
男性を含む siamo stati siamo stati saremmo stati saremo stati eravamo stati fossimo stati fummo stati
女性のみ siamo state siamo state saremmo state saremo state eravamo state fossimo state fummo state
2人称複数
(voi)
男性を含む siete stati siate siati sareste stati sarete stati eravate stati foste stati foste stati
女性のみ siete state siate siate sareste state sarete state eravate state foste state foste state
3人称複数
(loro)
男性を含む sono stati siano stati sarebbero stati saranno stati erano stati fossero stati furono stati
女性のみ sono state siano state sarebbero state saranno state erano state fossero state furono state

avereの活用[編集]

avereは、フランス語の avoir、ドイツ語の haben、英語の have、ポルトガル語のhaverなどに相当する動詞である。本動詞として「もつ」を意味するほか、複合時制の助動詞として使われる。

不定法[編集]
時制
(tempo)
現在
(presente)
過去
(passato)
叙法
(modo)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
不定詞
(modo infinito)
分詞
(modo participio)
ジェルンディオ
(modo gerundio)
  avere avente avendo aver avuto avuto avendo avuto
単純時制[編集]

時制(tempo)
現在
(presente)
未来
(futuro)
半過去
(imperfetto)
遠過去
(passato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
命令法
(modo imperativo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
ho abbia - avrei avrò avevo avessi ebbi
2人称単数
(tu)
hai abbia abbi avresti avrai avevi avessi avesti
3人称単数
(lui/lei)
ha abbia abbia avrebbe avrà aveva avesse ebbe
1人称複数
(noi)
abbiamo abbiamo abbiamo avremmo avremo avevamo avessimo avemmo
2人称複数
(voi)
avete abbiate avete avreste avrete avevate aveste aveste
3人称複数
(loro)
hanno abbiano abbiano avrebbero avranno avevano avessero ebbero
複合時制[編集]
時制
(tempo)
近過去
(passato prossimo)
先立未来
(futuro anteriore)
大過去
(trapassato prossimo)
先立過去
(trapassato remoto)
叙法
(modo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
条件法
(modo condizionale)
直説法
(modo indicativo)
直説法
(modo indicativo)
接続法
(modo congiuntivo)
直説法
(modo indicativo)
1人称単数
(io)
ho avuto abbia avuto avrei avuto avrò avuto avevo avuto avessi avuto ebbi avuto
2人称単数
(tu)
hai avuto abbia avuto avresti avuto avrai avuto avevi avuto avessi avuto avesti avuto
3人称単数
(lui/lei)
ha avuto abbia avuto avrebbe avuto avrà avuto aveva avuto avesse avuto ebbe avuto
1人称複数
(noi)
abbiamo avuto abbiamo avuto avremmo avuto avremo avuto avevamo avuto avessimo avuto avemmo avuto
2人称複数
(voi)
avete avuto abbiate avuto avreste avuto avrete avuto avevate avuto aveste avuto aveste avuto
3人称複数
(loro)
hanno avuto abbiano avuto avrebbero avuto avranno avuto avevano avuto avessero avuto ebbero avuto

助動詞[編集]

イタリア語での助動詞 (verbo ausiliare) は、essereavere の2つがあり、複合時制を形成する際に用いられる。

助動詞は動詞の過去分詞形を後置し、過去を表現する。 これらは通常の動詞として単独でも用いられる。 また、動詞の不定形を共に使用する動詞 (dovere, potere, volere) は、イタリア語文法では助動詞には分類せずに従属動詞(または補助動詞)と呼ぶ。

助動詞としての使用例

  • Sono nata a Roma. - 私はローマで生まれました。
  • Ho comprato due mele. - 私はリンゴを2個買いました。

一般動詞としての例

  • Sono romana. - 私はローマっ子です。
  • Ho due mele. - 私はリンゴを2個持っている。

活用については以下を参照。

従属動詞(補助動詞)[編集]

従属動詞 (verbo servile) は補助動詞とも呼ばれ、不定詞を後置する動詞で dovere (~しなければならない)、potere (~できる)、volere (~したい) の3つである。また、desiderare、osare、preferire、sapere、solereなども動詞の不定詞を直接取り同様の働きをする。

andareを後置する例

  • Devo andare a Napoli - 私はナポリに行かなければならない。(dovere)
  • Posso andare a Napoli - 私はナポリに行くことができる。(potere)
  • Voglio andare a Napoli - 私はナポリに行きたい。(volere)

形容詞[編集]

イタリア語の形容詞 (aggettivo) は、形容する名詞の性・数によって語尾変化する。形容詞は名詞の前後どちらにもつけられるが形容詞の種類・用法などにより基本的な位置がある。

一般的な変化は以下の通り。

  単数 複数
男性 女性 男性 女性
-oで終わる形容詞 -o -a -i -e
-eで終わる形容詞 -e -e -i -i

以下の4つの形容詞 bello (美しい、よい)、buono (よい)、grande (大きい)、santo (神聖な)は、名詞の前に付く場合は冠詞のような変化をする。

続く後の語頭 単数 複数
男性 女性 男性 女性
bello 母音 bel' bell' begli belle
z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音 bello bella
その他 bel bei
buono 母音 buon buoni buona / buon' buone
z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音 buon / buono buona
その他 buon
grande 母音 grande / grand' grandi
z, gn, pn, ps, x, s+子音, 半母音 grande
その他 grande / gran grandi / gran
santo 母音 sant' santi sante
s+子音 santo santa
その他 san

形容詞の語尾に -issimo を付ける事により、意味を強める絶対最上級を作ることができる。

  • Sei bellissimo - 君は非常に美しい。

以下の形容詞 alto(高い)、basso(低い)、buono (よい)、cattivo (わるい)、grande (大きい)、piccolo (小さい)は、特殊な比較級と絶対最上級を持つ。

原級 比較級 絶対最上級
alto superiore supremo/sommo
basso inferiore infimo
buono migliore ottimo
cattivo peggiore pessimo
grande maggiore massimo
piccolo minore minimo

所有形容詞[編集]

所有形容詞(aggettivo possessivo)は、誰のものかを示す形容詞である。通常の形容詞と同じく形容する名詞の性・数によって語形変化する。所有者の性には影響されない。


単数 複数
男性 女性 男性 女性
1人称単数 mio mia miei mie
2人称単数 tuo tua tuoi tue
3人称単数 suo sua suoi sue
1人称複数 nostro nostra nostri nostre
2人称複数 vostro vostra vostri vostre
3人称複数 loro loro loro loro

所有形容詞は意味を限定する形容詞のため定冠詞を伴う。父、母など親族の場合は定冠詞が付かないが例外がある。

指示形容詞[編集]

指示形容詞 (aggettivo dimostrativo)には questo (この)、quello (あの、その) などがある。 形容する名詞の性数に従って形容詞と同様の語尾変化をする。

不定形容詞[編集]

不定形容詞 (aggetivo indefinito)は、対象の物を特定せずに量的質的に形容する。不定代名詞と共通する物が多い。

疑問形容詞[編集]

疑問形容詞 (aggetivo interrogativo)には、che、quale、quanto がある。

数形容詞[編集]

数形容詞 (aggettivo numerale)は、基数形容詞 (aggettivo numerale cardinale) と序数形容詞 (aggettivo numerale ordinale) と倍数形容詞 (aggettivo moltipricativo)に分けられる。

基数形容詞[編集]

基数形容詞は、対象の数を表す。

    • Ho pagato settantuno dollari a Francesco. - 私はフランチェスコに71ドル払った。
  • 数を表す名詞としても使用される。
  • 代名詞として使用される事もある。
    • I Mille sbarcarono a Marsala - 千人はマルサーラに上陸した。
  • 組み合わせが複雑になるほど数字で記述することが多い。
    • Ci sono 2680 donne. - 女性が2680人いる。
主な基数形容詞[編集]
1 uno
2 due
3 tre
4 quattro
5 cinque
6 sei
7 sette
8 otto
9 nove
10 dieci
11 undici
12 dodici
13 tredici
14 quattordici
15 quindici
16 sedici
17 diciassette
18 diciotto
19 diciannove
20 venti
21 ventuno
22 ventidue
23 ventitre
24 ventiquattro
25 venticinque
26 ventisei
27 ventisette
28 ventotto
29 ventinove
30 trenta
40 quaranta
50 cinquanta
60 sessanta
70 settanta
80 ottanta
90 novanta
100 cento
101 centuno
102 centodue
200 duecento
1.000 mille
2.000 duemila
10.000 diecimila
100.000 centomila
101.000 centunomila
200.000 duecentomila
999.999 novecentonovantanovemilanovecentonovantanove
基数形容詞の法則[編集]
  • 1から10までと20は法則性はない。
  • 11から16までは、1の位の数を表す部分で始まり、-dici(10を意味する)で終わる。
  • 17から19までは、dici- で始まり、1の位の数を表す部分で終わる。
  • 30、40、50、60、70、80、90 では、語頭の10の位を表す部分は3から9までの数と似ており、-anta(30は-enta)で終わる。
  • 21~29、31~39、41~49、51~59、61~69、71~79、81~89、91~99は、それぞれ10で割り切れる数が語頭となり、1~9の数が語尾となる。
  • 21、31、41、51、61、71、81、91などの1の位が1の数では、10の位の語末の母音が省略され、venti + uno = ventuno、trenta + uno = trentunoの様になる。
  • 28、38、48、58、68、78、88、98などの1の位が8の数では、10の位の語末の母音が省略され、venti + otto = ventotto、trenta + uno = trentottoの様になる。
  • 100.000.000 (1000万)は名詞で基数形容詞がついて、un milione となる。200.000.000はさらに複数形となり、 due milioni。
  • 100.000.000.000(10億) も同様に名詞で、un miliardo となる。200.000.000は、 due miliardi。

序数形容詞[編集]

序数形容詞は対象の順番を表す。

主な序数形容詞[編集]
I primo
II secondo
III terzo
IV quarto
V quinto
VI sesto
VII settimo
VIII ottavo
IX nono
10° X decimo
11° XI undicesimo
12° XII dodicesimo
13° XIII tredicesimo
14° XIV quattordicesimo
15° XV quindicesimo
16° XVI sedicesimo
17° XVII diciassettesimo
18° XVIII diciottesimo
19° XIX diciannovesimo
20° XX ventesimo
21° XXI ventunesimo
22° XXII ventiduesimo
23° XXIII ventitresimo
24° XXIV ventiquattresimo
25° XXV venticinquesimo
26° XXVI ventiseiesimo
27° XXVII ventisettesimo
28° XXVIII ventottesimo
29° XXIX ventinovesimo
30° XXX trentesimo
40° XL quarantesimo
50° L cinquantesimo
60° LX sessantesimo
70° LXX settantesimo
80° LXXX ottantesimo
90° XC novantesimo
100° C centesimo
101° CI centunesimo
102° CII centoduesimo
200° CC duecentesimo
1.000° M millesimo
2.000° MM duemillesimo

倍数形容詞[編集]

主な倍数形容詞[編集]
2 doppio
3 triplo
4 quadruplo
5 quintuplo
6 sestuplo
7 settuplo
8 ottuplo
9 nonuplo
10 decuplo
100 centuplo

前置詞[編集]

前置詞(preposizione)には、代表的な物で a (~に)、con (~と)、da (~から)、 di (~の)、in (~で)、per(~へ)、 su (~上で)などがある(各語の訳は代表的な使用法)。

また代表的な前置詞には以下のような冠詞との結合形(冠詞前置詞)が存在する。括弧表記は現代文ではあまり使われないもの。

il lo la i gli le l'
di del dello della dei degli delle dell'
a al allo alla ai agli alle all'
da dal dallo dalla dai dagli dalle dall'
in nel nello nella nei negli nelle nell'
con col (collo) (colla) coi (cogli) (colle) (coll')
su sul sullo sulla sui sugli sulle sull'
per (pel) (pei)

副詞[編集]

副詞(avverbio)は動詞や形容詞を修飾する。 性や数では変化しない。

形容詞の語尾に -mente をつけて副詞を作ることができる。最後の子音が l や r のときは母音を除き、その他の子音のときは女性形に -mente をつける。

  • largo (広い) + mente = largamente(広く)
  • veloce (早い) + mente = velocemente(早く)
  • facile (簡単な) + mente = facilmente(簡単に)
  • leggero (軽い) + mente = leggermente(軽く)

また比較級と最上級をもつ副詞がある。

原形 比較級 最上級 対応する形容詞
bene (良く) meglio benissimo, ottimamente buono
male (悪く) peggio malissimo, pessimamente alla
molto (多く) più moltissimo molto
poco (少なく) meno pochissimo, minimamente poco
grandemente (大きく) maggiormente massimamente, sommamente grande

接続詞[編集]

接続詞 (congiunzione)は、2つ以上の語や節、文章などを接続する時に使用する。 代表的な物には、e (と)、o (または)、ma (しかし)などがある。

間投詞[編集]

間投詞 (interiezione)は、配置することによって心の動きなどを表現する。

統語法[編集]

基本的な事項のみを示す。

  • (主語) + (補語人称代名詞) + 動詞+ (補語) のような語順が基本である。ただし語順は比較的自由で、芸術の分野ではかなり大胆な語順の変更を用いる場合がある。イタリア語は動詞の人称変化や単語の品詞が明確なため、ある程度の語順の変更は意味に曖昧さを生じない。
  • 強調のためにあえて語順が変更されることがある。たとえば主語を最後にすることで動作主を強調する。
例:Faccio io. - 私がする。
  • 否定文は動詞の前に副詞 non をおく。補語人称代名詞があればさらにその前に置かれる。否定の意味を含む代名詞が文頭に来る場合 non は省略される。
例:Lui non è studente. - 彼は学生ではない。
  • 疑問文は平叙文の語順のままで文の終わりのイントネーションを上げることで表現される。
例:
Lui è studente? - 彼は学生ですか?
Sì, è studente. - ええ、彼は学生です。
  • 疑問詞は、一般に文頭に置かれ、文の終わりのイントネーションを上げる。
例:Quanti anni ha? - 何歳ですか?
  • 代名詞を主語とする文では主語は省略されやすい。
例:Sei bella. - 君はきれいだね。
  • 間接補語人称代名詞は、直接補語人称代名詞に先立つ。
例:Me lo hanno regalato. - [彼らが]私に (me) それを (lo) くれました。
  • 不定法や命令法では、しばしば補語代名詞等が語末に融合する。
例:Non posso farlo. - [私は]そんなことはできない。

(『デカメロン』などの古いイタリア語では動詞の遠過去型の語末に融合することがある。例: pensossi = pensò + si =pensò tra sé )

関連項目[編集]

外部リンク[編集]