ビンゴ

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ビンゴに興じる人

ビンゴ (Bingo) とは、5×5四方に番号が書かれたカードを用いて条件を満たしたものを勝者とするゲームである。また、勝利条件を満たした状態のことを「ビンゴ」という。

勝利条件を満たした時に「ビンゴ」と叫ぶことから派生して、何かが大成功したり、思惑通りになった時に感嘆表現として、「ビンゴ」という表現を使うことがある。日本では、何かしらの推理が当たった時や、クイズを正解した時に使う場合が多いが、本来は「大当たり」と言った意味で、もっと幅広く使用されている。

ルール[編集]

ルールには無数にバリエーションがあるが、ここでは日本で一般的に行われている代表的なものを示す。

用具[編集]

ビンゴカードの一例
穴あけ型カード

ビンゴには、参加人数分のビンゴカードと、1から75までの番号を無作為に抽選するビンゴマシンを必要とする。

一般的にビンゴカードはタテ・ヨコ5マスずつ、計25個のマス目が書かれている。その内、中央を除く24マスには1から75までの番号のうち24個の番号が書かれており、中央はフリースポットとして最初から有効な番号として扱われる。1枚のカードの中で同じ番号が重複することはない。

ビンゴカードに書かれる番号は、通常はまったく無作為に配置されているわけではなく、マス目のある列によって番号の範囲が設定されている。カードの一番左の列を第1列とし、右に向かって列番号が増えるものとする場合、各列は下表の範囲から番号が5個ずつ選ばれる。中央の第3列のみ、フリースポットが含まれるため番号は4個選ばれる[1]。番号を抽選する際、ビンゴカードの各列を「B・I・N・G・O」の5文字に対応させ、「Bの5」「Gの58」のように番号が発表されることもある。

列番号 第1列 第2列 第3列 第4列 第5列
番号の範囲 01-15 16-30 31-45 46-60 61-75

ビンゴマシンは、ハンドル付きの網状の球体に1から75までの番号が書かれたボールを入れ、ハンドルを回転させながら球体に開いた穴からボールをひとつずつ取り出し、出たボールの番号を有効とするものである。他にも、福引きの抽選器に似た形状のもの、密閉した容器に風を送り込むことで中のボールやくじをかき混ぜるもの、ボタンを押すと電光で番号を示すもの、など、さまざまな種類がある。1から75までのカードやくじをよく混ぜ、1枚ずつ読みあげることで代用することも出来る。また、スマートフォン、タブレット端末などでビンゴマシンの役割を果たすアプリケーションもある。

進行[編集]

ゲームの参加者全員にビンゴカードを配る。通常は1枚ずつだが、進行を早めるなどの理由で、各自に2枚ないし3枚ずつ配る場合もある。その後、進行役がビンゴマシンなどで無作為に番号をひとつ選ぶ。参加者の手持ちのカードに、抽選されたものと同じ番号があれば、そのマスが有効となる。有効マスには印をつけたり穴をあけたりして判別できるようにする。これを繰り返し、カード上の縦・横・斜めのいずれか1列にある5マスが揃って有効になった場合に勝利となり、「ビンゴ」と叫んでその旨を宣言する。

日本では麻雀から転じて、あと1マスでビンゴが成立する場合はリーチと呼ぶ[2]。リーチになった時は「リーチ」と宣言するというルールもある。また、リーチが複数個出来た場合は、ダブル・リーチ、トリプル・リーチなどと呼ぶ場合もある[3]

カードさえ人数分用意できれば事実上プレイ人数の制限は無いため、宴会などのイベントでの余興としてもよく行われる。宴席でのビンゴでは賞品を設け、早くビンゴしたものから豪華な賞品を与えられる遊び方をされることが多い。不特定多数のテレビ視聴者を参加者としたビンゴ番組が放送されたこともあった[4]

ビンゴホール[編集]

アメリカ合衆国では教会や慈善・非営利組織が運営資金確保のために営業するビンゴホールやビンゴクラブが各地にあり、賞金を賭けたビンゴ大会が毎週、あるいは毎日行われている。イギリスオーストラリアなどではアメリカ式ビンゴとはルールの違うビンゴ (Housie) が行われているホールが各地にある。こうしたホールは主婦や高齢者などが暇つぶしのギャンブルに興じる、日本で言うパチンコ店に似た存在であるが、非営利の目的のため税法上の特典があることや、フロアや会計などの作業要員が無給のボランティア(例えば教会の場合はその教会の「檀家」に相当する信者達)で構成されていることなどが、営利を目的とした「ギャンブル産業」とは異なる。

商業的なビンゴホールは、アメリカにおいては賭博の許可された地域(ラスベガスリノ、あるいはネイティブ・アメリカンが運営するインディアン・カジノ)で行われている。

ビンゴホールでは、1回の開催において複数のゲームを順番に実施し、この一連のゲームの固まりを「セッション」という表現で表している。例えば、ラスベガスのビンゴホールにおいては、1回のセッションはおおむね10以上のゲームで構成され、オプションを購入すると13ゲーム程度遊ぶことになり、最終ゲームの終了まで1時間程度を要するスケジューリングが一般的である。セッション終了後にホールの清掃を行い、完了後、次のセッションのパックを販売するという流れになる。

参加したいプレイヤーは、セッション開始前のカジノが決めたタイミングでホールへ赴き、ビンゴカードのパック[5]を購入する必要がある[6]。セッション開始直後の場合は、レジカウンターが開いている場合に限り、パックを購入して参加することが出来る場合もある。

ゲームを複数スムーズに実施できるよう、ゲームの構成に工夫が凝らされており、たとえば「1列ビンゴで勝利」というゲームを行い勝者が決定した後、同じシートを用いて、先の勝者が決定した時点の状況から続行して「2列ビンゴで勝利」というゲームを行うといった構造が採用されている。これらはビンゴホールによって異なるため、事前にホールのリーフレットやホームページを参照して予習しておくのが望ましい。

このようなホールでは、難易度の高い条件の達成に対してジャックポットを提供する[7]、系列の複数のビンゴホールに映像と音声を中継して多数の人間による競争とする、コンピューター端末を用いてカードの管理を楽に行えるようにすると同時に大量のカードを購入して管理できるようにするなど、営業上の戦略が多数存在する。特に営業熱心なビンゴホールでは、早朝のセッション開始時にパンやドーナツなどの軽食を無料サービスしたり、カジノの24時間営業にあわせて、ビンゴホール自体も24時間営業[8]することもある。なお、カジノ内にあるビンゴホールでは、標準的なサービスとして、ソフトドリンクは無料で供されるほか、アルコール飲料に関してもカジノと同様にカクテルガールへのオーダーで提供されることが多い[9]

商業的なビンゴホールの客層は、教会などのビンゴホールと同様、主婦や高齢者が暇つぶしのギャンブルに興じているほうの割合が比較的高い一方で、壮年男性などの割合もある程度見かけることが出来る。

派生のビンゴゲーム[編集]

ゲーム性を高める為や雰囲気を変えるためにビンゴのルールやカードそのものを変えて行う場合がある。

  • 1列ではないというパターン
    • 複数列を揃えなければいけないとするもの
    • カードのマスの左上端、右上端、左下端、右下端の4つがすべて揃うとビンゴになるもの
    • アルファベットの形に揃えるもの[10]
    • 何かしらの形をイメージしたマスを埋めるもの[11]
    • カードのマス全体がすべて埋まると初めてビンゴになるもの[12]
    • 列ではなく四角く埋まる状態にするもの[13]
  • 制約があるもの
    • センターのフリーを利用せずに列を完成させる必要があるもの[14]
  • 所要時間の短縮を狙ったもの
    • ビンゴカードを購入時点で中身が見えないように封緘しておいたまま販売し、抽選開始時に偶数の番号は「すでに入ったもの」としてゲームを実施するもの
    • 予め30個程度のボールを抽選しておいて、スタート時点で31個目からスタートするもの
    • 最初に選ばれた番号と1の位が同じ数字になる番号は、その時点で全て「すでに入ったもの」とするもの
  • カードに変化を持たせたもの
    • カードに番号ではなくキャラクターやテーマに沿ったイラストなどが配置されたもの
    • カードのマス目の数を変えたもの(3×3の9マス、4×4の16マス)で行うもの
    • スクラッチで矢印が出現したり、絶対有効とならないクローズマスを設け、その効果によって逆転要素を備えたもの

少人数で行う場合やメダルゲームなどでは、ゲームを早く終わらせる為や抽選機構を簡易的にする為などから1から25までの番号で行うこともある。その場合、抽選する番号の個数に制限を設けるなど、上記のルールが変更されることもある。

ビンゴゲームのルールを応用したパーティー、イベント用ゲームもある。用意するものは参加人数分の白紙と筆記用具であり、白紙には5×5のマスを書く。そして山手線ゲームのように出題者や司会者が任意のお題(例「鳥の名前」「オリンピックの競技名」「邦楽ロックバンドの名前」「(仲間うちで行う場合)自分を含めた友人・知人の名前」など)を出して、参加者はそのお題に該当するものをマス目に記入していく。全員のマス目が埋まったところで、出題者がその模範解答例を出していき、参加者はそれと一致したマスを有効とする。あとは通常のビンゴと同様に進行し、有効マスが1列揃えば勝利というものである[15]

宝くじにおけるビンゴ[編集]

ビンゴ5 - 日本で2017年(平成29年)4月3日発売[16]数字選択式全国自治宝くじにおいて、5種類ある賭け式のうち1つの名称。選択した数字と抽せんされた数字が一致したマスと、中央(FREE/フリー)のマスによって、縦・横・ななめの計8ラインのうちそろったラインの数で1等から7等までの当せんが決まる。

脚注[編集]

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  1. ^ このルールでカードを作成した場合、552,446,474,061,128,648,601,600,000通り(最大の桁は百)の番号の配置パターンが存在する。
  2. ^ 英語表現では"Needed"(米国Fotrunet社製造の電子端末における表現)、"One to WIN"(セガ社のメダルゲーム「BINGO PARTY」における表現)などと称される。
  3. ^ 本項で述べている一般的なルールでは最高でフィフス(五重)・リーチまで存在する。ただしそこまで行くと、かなり有効マスがありながらビンゴできていないので、運が悪い状態とも言える。
  4. ^ 日本で放送されたものでは、朝日放送THE ビッグ!』(末期は「THE ビッグチャンス」)、テレビ東京ザ・BINGOスター』、TBS東京ビンゴナイト』などがあった。
  5. ^ 通常、複数の紙がのり付けされているシートの固まり。A4サイズの紙に6枚のビンゴカードが印刷されているものや、正方形の紙に9枚のビンゴカードが印刷されているものなど、様々である。
  6. ^ イベントでは半年程度前から代金を払って座席を予約するパターンもある。
  7. ^ 例えば「最終ゲームで51球目までに全てのマスが埋まれば2万ドル」など。
  8. ^ たとえば常に奇数時の0分から新しいセッションを開始する営業。
  9. ^ ビンゴホールによってはホール内のドリンクカウンターで供されるところも存在し、アルコールは有料販売というところもある。
  10. ^ アメリカでは"Letter X"(X字に揃える)、"Letter T"(T字に揃える)などというパターンで呼ぶ場合もある。
  11. ^ アメリカでは凧をイメージした"Kite"(カイト)や、"Liberty Bell"(リバティ・ベル)といったパターンがある。
  12. ^ アメリカでは"Cover All"(カバーオール)と呼ばれる。
  13. ^ アメリカでは2×2の形で抜けることを"Postage Stamp"(切手)と呼ぶこともある。"Six-Pack"、"Nine-Pack"などのパターンもある。
  14. ^ アメリカでは"Hardway"と呼ばれる。
  15. ^ フジテレビOh!黄金サービス』では、このルールをさらに応用して「街角ビンゴ」というゲームを行っていた。
  16. ^ ビンゴ5 宝くじ公式サイト

関連項目[編集]