アンドレア・ボラーニョ

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アンドレア・ボラーニョ
Andrea Boragno
Andrea-Boragno.png
生誕 (1950-08-31) 1950年8月31日(70歳)
イタリアの旗 イタリア サヴォーナ県アルビッソラ・マーレ
国籍イタリアの旗 イタリア
出身校ジェノヴァ大学(修士)
ボッコーニ大学イタリア語版(経営学修士)
職業アルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)会長兼CEO

アンドレア・ボラーニョ: Andrea Boragno1950年 - )は、アルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)[注釈 1]の会長兼CEOである[1][4]

2004年、アルカンターラ社の社長に就任し、2006年より同社会長を兼務する[1]2007年6月から東レ株式会社の専任理事も兼ねる。さらに伊日財団(: Fondazione Italia Giappone)副会長も務める[5]

来歴[編集]

イタリアに生まれた。ジェノヴァ大学で化学工学修士号を取得後、ミラノボッコーニ大学イタリア語版経営学修士号(MBA)を取得した[1]

キャリアの初期には、ピレリ社、モンテエジソンイタリア語版社、ヒモントイタリア語版社、モンテフィブレイタリア語版社などの企業で、マーケティング・営業から経営計画、技術マーケティング、財務会計など幅広い役職を歴任した[4][6]

1990年、東レ株式会社傘下のイタリア企業、アルカンターラ社に入社した。1998年に、TUA Inc.[注釈 2]のCEOに任命された[4]

サステナビリティへの注力[編集]

ボラーニョは2009年にアルカンターラ社において本格的なサステナビリティへの取り組みをスタートさせた[6]。同社はボラーニョの主導の下、世界銀行[7]Connect4Climate英語版ヴェネチア国際大学アースデイ・ネットワーク[8]など国際的パートナーとの協力を通じ大規模なステークホルダーとの連携を拡げている[9]

ボラーニョはこうした連携をもとに、サステナブル経営の世界的普及のため定期的な国際シンポジウムを開催する。最初の2回はイタリア・ヴェネチア国際大学との共同開催によるグローバルな自動車産業におけるサステナビリティに関する国際シンポジウム(ヴェニス)で、「サステナビリティと自動車バリューチェーン」と「自動車エコシステム、サステナビリティへの国際グローバルロード:アジアの観点から」であった[10]。第3回国際シンポジウム「サステナビリティと企業価値」は、日本経済新聞社早稲田大学、ヴェネチア国際大学、伊・アルカンターラ社との共同主催、日本のグローバルビジネス学会の後援で2016年10月に開催した[11]

日本の市場はポテンシャルがある。今後はイタリア企業としてミラノ本社からの情報発信に加え、東京からの発信も強化していくことで、ファッション業界での「アルカンターラ」ブランド認知度を高めていく方針を語っている[12][注釈 3]2014年から日本市場への本格進出を開始した。自動車産業に働きかけるともにワイズ[要曖昧さ回避]ハナエモリなどとのコラボレーションも行う[13]

アンドレア・ボラーニョは2015年ローマ教皇フランシスコ回勅「ラウダート・シ」の内容検討に招かれ、サステナブル企業の模範となるアルカンターラ社の知見を述べた[14]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 同社はデザイン、ファッション、一般消費財、自動車、航空、船舶、コンシューマー・エレクトロニクスの各産業で使われているカバーリング素材「アルカンターラ」を製造するイタリア企業である[1]2009年にはイタリア企業として初めてカーボンニュートラル認証を取得し、サステナビリティの分野においてベストプラクティスを実現した[2][3]
  2. ^ 東レがスプリングズ・インダストリーズ社のマイクロファイバー事業を買収して誕生した米国企業、本社ニューヨーク
  3. ^ 日産:NISSAN GT-R [ GT-R ] スポーツ&スペシャリティ-SUV | NISMO | GT-R NISMO Cockpit”. 日産自動車. 2017年5月7日閲覧。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 福田俊之「「職人技」で世界の高級車を総なめ! 素材企業の経営戦略」『プレジデント』2016年12月19日号、プレジデント社、2017年3月5日、2017年5月7日閲覧。
  2. ^ アルカンターラ会長兼CEO アンドレア・ボラーニョ 環境保全は競争力の源泉 毎期利益の10%を投資 短答直入 ダイヤモンド・オンライン”. ダイヤモンド社 (2015年5月22日). 2017年5月7日閲覧。
  3. ^ カーボン・ニュートラル Alcantara”. アルカンターラ. 2017年5月7日閲覧。
  4. ^ a b c Alcantara.pdf (PDF)”. The CEO Magazine. 2017年5月7日閲覧。
  5. ^ Fondazione Italia Giappone CDA - Consiglio di Amministrazione”. 伊日財団. 2017年5月7日閲覧。
  6. ^ a b 「おもしろ外国企業発見!合言葉はサスティナビリティ」『ニューリーダー』2015年7月号、はあと出版。
  7. ^ Climate Takes Center Stage at Milan Design Week”. 世界銀行 (2013年4月15日). 2017年5月7日閲覧。
  8. ^ Step Into a Magic World Earth Day Network”. Earth Day Network. 2017年5月7日閲覧。
  9. ^ Alcantara symposium Sustainability and the new automotive value chain”. アルカンターラ. 2017年5月7日閲覧。
  10. ^ “企業と持続可能性 伊アルカンターラ国際シンポジウムを開催:社会的責任負う自動車産業”. 化学工業日報. (2015年11月4日) 
  11. ^ “持続可能社会へ企業戦略を議論 国際シンポ開催”. 日本経済新聞. (2016年10月18日) 
  12. ^ 伊素材メーカー・アルカンターラ社が日本市場へ本格参入- 記事詳細|Infoseekニュース”. 楽天Infoseek (2014年3月27日). 2017年5月7日閲覧。
  13. ^ “伊アルカンターラ社15年は25%の増収計画 日本市場にも本格進出を”. 繊維ニュース. (2015年10月2日) 
  14. ^ Libro Cultura d'Impresa ed Ecologia Integrale - Iniziative, workshop e pubblicazioni - Eventi - Edi.org - EarthDay Earth Day It”. Earth Day Italia Onlus. 2017年5月7日閲覧。