ぽっぽ焼き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ぽっぽ焼き
ぽっぽ焼きの屋台

ぽっぽ焼きとは、新潟県下越地方で見られる長細いパンのような菓子。有力な発祥元とされる新発田市を中心とする阿賀北以北では蒸気パンと呼ばれる。

新潟では1965年頃から、ポッポ焼きと呼ばれることが増え始め、1970年頃には、ポッポ焼きが主流の呼び方になっていた。小さい子どもがアツアツのポッポ焼きを買って食べるのがこの頃には定着していた。[要出典] 2000年に新潟県立図書館が行った調査によれば[1]、1994年に発行された冊子の中にぽっぽ焼きの資料がある[2]こと以外に、ぽっぽ焼きに関する資料を見つけることができなかったとある。

薄力粉黒砂糖炭酸ミョウバンを加え、専用の焼き器で焼き上げる。 茶褐色で細長く、やや扁平な形状をしている。温かい状態で販売され、もちもちとした食感と黒砂糖の素朴な風味を味わえる。

焼き器から蒸気が出るため蒸し菓子と誤解される場合もあるが、蒸気は焼き器本体を炉熱からまもるラジエータから発生したものであり、蒸気で生地を蒸し焼きにしているわけではない。近年では蒸気の出ない焼き器を使用する業者も見られる。

名前の由来[編集]

名前の由来には諸説ある。以下に代表的な説を挙げる。

  • 焼き器の蒸気口に笛をつけポーポーと鳴る音で客寄せをしたことから。
  • 蒸気が上がる様子が蒸気機関車(ポッポ)に似ていることから、蒸気パンと呼ばれるようになった。
  • 焼き上がりが「蒲の穂」に似ていることから「穂っぽい焼き」が訛って「ぽっぽ焼き」となったとする説。
  • 沖縄駄菓子である「ぽーぽー」が新潟に伝わったものだとする説。ただし、厳密には「ぽーぽー」には黒砂糖は入っていない。黒砂糖が入っているものは「ちんびん」と呼ぶ。

作り方[編集]

ここでの作り方はフライパンでの作り方。屋台では2cmほどの溝になっている型で焼いている。

材料[編集]

  • 黒砂糖(粉状) 大さじ2~2.5
  • 薄力粉 大さじ4
  • 重曹 小さじ1/4
  • みょうばん 1/4
  • 水 大さじ3~4

手順[編集]

  • すべてボールに入れて混ぜる。粉っぽさがなくなり、ドロっとしたら水で調節してトロっとさせる。
    • (黒砂糖は溶け難いので、あらかじめ水を加えて煮て溶かし、沸騰し泡状のものが沸きあがってきたところで火を止め、その後完全に冷ましたものを使用する。)
  • 熱したフライパンにうすく油を塗り、フライパンをよく温める。
  • フライパンがしっかり温まったら、弱火にし生地を流しいれて、蓋をする。
  • まわりの色が変わったら、ひっくり返す。 裏面に焼き色を付ける。2枚目を焼くときも、フライパンに油を塗り、生地を流しいれる。2cm幅に切って完成。

販売地域[編集]

新発田市を始め、新潟市村上市などの下越地方を中心に、また三条市など一部中越地方でも、主に祭り縁日花見、朝市の会場などの屋台で売られており、一般の小売店などで目にすることはまずないが、稀に平時でもスーパーの駐車場等に屋台が出店されている場合もある。これらの地域においては人気が高く、屋台の定番となっている。

3本あたり100円程度で、9本、15本、30本単位で売られている場合が多い。近年では上越地方での出店も多くなり、新潟県下共通の味となりつつある。新潟県内で放送される県内のお菓子などの特集番組では必ずと言っていい程、取り上げられる。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 『ぽっぽ焼き』の名前の由来やいつ頃からあったのか、なぜ下越地方の祭りにしか出ないのか。 - レファレンス協同データベース”. 国立国会図書館. 2016年4月8日閲覧。
  2. ^ 「スタンダード食物語 検証ポッポ焼」、『てくてくcollection』3巻2号vol.8、新潟日報事業社、1994年、 64〜67頁。

外部リンク[編集]