ねこの看護師 ラディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ねこの看護師 ラディ
著者 渕上サトリーノ
イラスト 上杉忠弘
発行日 2016年5月31日
発行元 講談社
ジャンル 絵本
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 AB判
ページ数 32
公式サイト bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000139013
コード ISBN 978-4-06-133288-1
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

ねこの看護師 ラディ』(ねこのかんごし ラディ)は、2016年5月31日講談社から出版された渕上 サトリーノ(作)・上杉 忠弘(絵)による子供向け絵本ポーランドの動物保護シェルターで暮らす黒猫が起こした実話をもとに描かれた作品シリーズの一つ。

概要[編集]

ペットとして飼育されていた黒い猫。2015年、飼い主に虐待されて瀕死の状態だったところを、ポーランドの地方都市ブィドゴシュチュの動物保護施設で保護された。担当医師も諦めていたほどの重症だったが、徐々に回復し、奇跡的に一命を取り留めた。その後、一時的に保護施設内で飼育していた際、入所してくる他の保護動物を看護する仕草を見せ、それによって動物たちが「人間への不信感が減る」「快方に向かう」「落ち着く」など、改善が見られたことで話題となり、世界中のメディアが報道した。当時、ポーランドで人気のテレビドラマシリーズに登場する黒猫が、非常に人気があったこともあり、動物保護施設のスタッフがラドメネスと呼んでいたこともあり、その愛称である「ラディ」がタイトルに起用された。ラドメネスは現在も元気に暮らしている。

あらすじ[編集]

出版[編集]

実話をもとに描かれた作品。動物保護施設支援のために出版が進められ、この輪は欧州全域に広がっている。著名なイラストレーターである上杉忠広による初の国内絵本。過去にデンマークで出版歴がある。上杉は、2009年公開の映画『コララインとボタンの魔女』ではコンセプトアートを担当し、第37回アニー賞最優秀美術賞を受賞した。この部門での日本人の受賞は初めてのことであり、世界的に知られている。現在次のシリーズを執筆中である。フランス語中国語スペイン語 など数カ国語に翻訳され、現在も翻訳言語は増え続けている。

キャラクター[編集]

ラディ
黒い猫。飼い主に虐待されて瀕死の状態だったところを、少年に救われ、動物保護施設で保護される。
少年
空き地で瀕死の状態のラディを見つけ、必死に保護施設に運んだ。

外部リンク[編集]