たてしなスマイル交通

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たてしなスマイル交通(たてしなスマイルこうつう)は、長野県北佐久郡立科町が運行する自治体バスコミュニティバス)である。町が所有する自家用バス(白ナンバー)が使用される。

立科町が東信観光バスに運行を委託している。2020年4月のダイヤ改正以降、幹線ルート、西・南回りルート、東回りルート、シラカバ線の4路線を運行している。

概要[編集]

たてしなスマイル交通は、立科町営バスとして2008年に東回りルートの一系統のみで実証運行を開始し[1]、利用状況と利用者アンケートの結果、翌年の2009年に「交通弱者といわれる町内の小・中・高校生の通学、高齢者の通院・買物等の日常生活の足の確保に特に重点を置き、町内の移動手段の確保を図る。また、当町は恵まれた観光資源を有することから、観光地と公共交通を連携させた活性化施策を検討し、観光地の活性化及び公共交通の利用促進を図る」目的で設置された立科町地域公共交通活性化協議会を運行主体として[2][1]、実証運行時の東回りルートを東、南回りルートの2系統に分け、新たに西回りルートとシラカバ線の2系統を新設し、芦田バスステーション(現:立科町役場前)を中心として計4系統で本格運行が開始された[1]

また、2009年に立科町内を通っていた千曲バス白樺湖線[注釈 1]が廃止されたため、コミュニティバスのシラカバ線として代替した。

沿革[編集]

  • 2008年 (平成20年) - 実証運行を東回りルート一系統のみで開始[1]
  • 2009年(平成21年)3月13日 - 立科町が立科町地域公共交通活性化協議会を設置し、4路線の運航が開始される[1][3]
  • 2020年(令和2年)4月 - 東、西、南ルートとシラカバ線の4路線のうち西と南ルートを統合し、新たに幹線ルートの運行を開始。
    • 5月 - 5月から9月までの夏季のみ長門牧場~東白樺湖間でシャトル便の運行を開始する[4]

運賃制度[編集]

運賃は各線とも均一制で、以下の通り。12枚つづりの回数券が販売されている。

路線名 大人 小人 記事
幹線ルート 200円 100円 月曜日から金曜日までの毎日運行。ただし、年末年始と立科えんでこ開催日は運休。
西・南回りルート 200円 100円 月曜日、水曜日、金曜日のみ運行。ただし、年末年始と立科えんでこ開催日は運休。
東回りルート 200円 100円 火曜日、木曜日、土曜日のみ運行。ただし、年末年始と立科えんでこ開催日は運休。
シラカバ線 500円 250円 蓼科高校と雨境間および東白樺湖と雨境間を利用する場合は大人200円、子供100円。

現行路線[編集]

シラカバ線以外の3路線でフリー降車を行っている。ただし、安全上の理由からフリー乗車はとっていない。また、国道142号上、カーブ、交差点付近では降車できない。

幹線ルート[編集]

西・南ルート[編集]

  • 立科町役場前 → 老人福祉センター → 龍の子広場 → 立科町役場前 → 大澤酒造駐車場茂田井 → 姥ヶ懐公民館 → 立科町役場前[6]

東ルート[編集]

  • 立科町役場前 → JA立科センター → 西塩沢公民館 → 桐原生活協同館 → 真蒲消防庫 → 立科町役場前[6]

シラカバ線[編集]

車両[編集]

トヨタ・ハイエースまたは三菱ふそう・ローザを使用する。

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2004年12月18日まではジェイアールバス関東小諸支店が運行する白樺高原線・蓼科高原線と共同運行。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 立科町地域公共交通活性化協議会 国土交通省
  2. ^ 政策提言 佐久市
  3. ^ 立科町地域公共交通活性化協議会 - 国土交通省
  4. ^ シャトル便運行開始 立科町
  5. ^ 休館日の木曜日は通過
  6. ^ a b c d 千曲バス中仙道線岩村田駅佐久平駅方面、東信観光バス中仙道線大屋駅、丸子線丸子駅方面に乗り換え可能。
  7. ^ アルピコ交通白樺湖線茅野駅または上諏訪駅方面行きに乗り換え可能。

外部リンク[編集]