コンテンツにスキップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

グルジア語: ნარი/naɾɪ/)は、現行のグルジア文字の13番目の文字(正書法改正前は14番目)である[1]

使用

[編集]

ジョージア語では主に歯茎鼻音[n]を表し、軟口蓋音の前で軟口蓋鼻音[ŋ]を表す[2]記数法では数値50を表す[3]

ジョージア国内のラズ語でも使用されている。トルコ国内で使用されているラズ語ラテン・アルファベットの「N[4]に対応する。アブハズ語1937年から1954年まで)[5]およびオセット語1938年から1954年まで) [6]のグルジア文字表記法でも使用されていたが、現在はキリル文字が主に使われ、「Н」と記される。

ジョージア語のラテン文字化では「N」と記す[7]グルジア語の点字では記号⠝(U + 281D)[8]となる。

字形

[編集]
アソムタヴルリ ヌスフリ ムヘドルリ ムタヴルリ

筆順

[編集]

符号位置

[編集]
文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+10AC - Ⴌ
Ⴌ
アソムタヴルリ
U+2D0C - ⴌ
ⴌ
ヌスフリ
U+1C9C - Ნ
Ნ
ムタヴルリ
U+10DC - ნ
ნ
ムヘドルリ

出典

[編集]
  1. ^ Machavariani, p. 136
  2. ^ Aronson, Howard Isaac (1990). Georgian: A Reading Grammar. Columbus, OH: Slavica Publishers. p. 18, 20. ISBN 978-0-89357-207-5. http://www.seelrc.org:8080/grammar/pdf/stand_alone_georgian.pdf 
  3. ^ Mchedlidze, II, p. 100
  4. ^ Description du dialecte laze d'Arhavi (caucasique du sud, Turquie): Grammaire et textes (PDF).
  5. ^ Из истории письменности в Абхазии.
  6. ^ История осетинского письма.
  7. ^ Transliteration of Non-Roman Scripts. Transliteration of Georgian
  8. ^ UNESCO, World Braille Usage, Third Edition, Washington, D.C. p. 45
  9. ^ Mchedlidze, I, p. 105
  10. ^ Mchedlidze, I, p. 107
  11. ^ Mchedlidze, I, p. 110