γ-グルタミルトランスフェラーゼ

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γ-グルタミルトランスフェラーゼ
識別子
EC番号 2.3.2.2
CAS登録番号 9046-27-9
データベース
IntEnz IntEnz view
BRENDA英語版 BRENDA entry
ExPASy NiceZyme view
KEGG KEGG entry
MetaCyc metabolic pathway
PRIAM profile
PDB構造 RCSB PDB PDBj PDBe PDBsum
遺伝子オントロジー AmiGO / EGO
γ-グルタミルトランスフェラーゼ1
識別子
略号 GGT1
遺伝子コード GGT
Entrez 2678
HUGO 4250
OMIM 231950
RefSeq NM_001032364
UniProt P19440
他のデータ
EC番号
(KEGG)
2.3.2.2
遺伝子座 Chr. 22 q11.1-11.2
γ-グルタミルトランスフェラーゼ2
識別子
略号 GGT2
遺伝子コード GGT
Entrez 2679
HUGO 4251
OMIM 137181
RefSeq NM_002058
UniProt P36268
他のデータ
EC番号
(KEGG)
2.3.2.2
遺伝子座 Chr. 22 q11.1-11.2

γ-グルタミルトランスフェラーゼ(ガンマグルタミルトランスフェラーゼ、γ-glutamyltransferase; γ-GT, GGT; EC 2.3.2.2)は、グルタチオンなどのγ-グルタミルペプチドを加水分解し、他のペプチドやアミノ酸にγ-グルタミル基を転移させる酵素である。γ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-glutamyl transpeptidase; γ-GTP, GGTP)とも呼ばれる。

発現部位[編集]

γ-GTPは生体内で、そのほとんどが膜結合型酵素として存在し、膜を介したアミノ酸の移動に関与している。ヒトでは腎臓で最も活性が高く、さらに膵臓肝臓脾臓小腸精巣前立腺など広く全身に分布する。

肝臓では、肝細胞のミクロソーム分画で産生され、細胆管、毛細胆管などの細胞膜に移動して機能している。

臨床検査値としての意義[編集]

γ-GTPは血液試料から逸脱酵素の1つとして検出され得る。つまり、γ-GTPは本来ならば細胞内に存在しているのだが、何らかの理由で細胞が破壊されたりしたことによって、血中へと遊離したことによって、この値は上昇する。また、ヒトなどでは特に疾患が無くともγ-GTPは血中から検出されるものの、疾患があると、その値は異常に上昇する場合がある。特に、胆道系疾患の胆嚢炎胆道炎 [1] 、さらに胆道閉塞などによって上昇する [2] 。 また、肝臓疾患の肝ガンアルコール性肝障害などによっても値が上昇する [3] 。 このため、肝・胆道系疾患のスクリーニングのための検査項目の1つとして利用され得る。なお、γ-GTPはエタノールのほか、フェニトインフェノバルビタールジアゼパムなどの薬物によって発現量が増加する、つまり、酵素誘導がなされることが知られている [4] 。 特に、過度の飲酒によってγ-GTPが誘導され、これがアルコール性肝障害で肝細胞が破壊され、結果として血中に通常よりも多くのγ-GTPが逸脱してくることは、よく知られている。したがって、過度の飲酒による肝障害かどうかの鑑別、適切な飲酒量が守られているかどうかの鑑別に、血中のγ-GTPの値が利用されることもある [4]

出典[編集]

  1. ^ 千々岩 一男 『急性胆嚢炎、急性胆管炎の病態・診断・治療
  2. ^ 胆道閉塞時の血清γ-glutamyl transpeptidaseの上昇機序についての組織化学的研究
  3. ^ 肝臓の検査 (γ-GTPの節を参照のこと)
  4. ^ a b (γ-グルタミルトランスペプチターゼ:γ-GTP)の項

関連項目[編集]

外部リンク[編集]