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韓紅

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韓紅(ハン・ホン、Han Hong、1971年9月21日 - )は、中華人民共和国女性軍隊歌手。本名央金卓瑪(ヤンチェンドルマ、Yāngjīn Zhuōmǎ)。A型少数民族の一つである蔵族(チベット族)出身。チベット自治区チャムド(昌都)生まれ。

歌手としての活動の他、中央国家機関青年連合会常任委員、空軍政治部文工団副団長、中国人民政治協商会議委員、全国青年連合会常任委員、中華海外連誼会理事も務めている。

経歴

  • 1980年、故郷を離れて北京に移り、声楽の訓練を開始。
  • 1995年、解放軍芸術学院音楽科に入学。李双江に師事し、この頃から作詞・作曲を始める。
  • 1998年、初のアルバム「雪域光芒」を発表。一躍人気歌手となる。
  • 2003年、中国大陸の「人気ナンバー1女性歌手」および「最優秀女性歌手」に選ばれる。
  • 2005年、故郷チベットに敷設される青蔵鉄道をイメージした楽曲「天路」を製作。ミュージックビデオ撮影のため用意した費用の大部分を工事費として寄付している。
  • 2008年9月8日、北京パラリンピック開会式において、香港の人気歌手・俳優のアンディ・ラウとのデュエット曲「和夢一起飛(夢と共に飛ぶ)」を披露した。
  • 2009年、人民解放軍空軍政治部歌舞団へ入団、副団長に就任する。

特徴

  • 卓越した歌唱力と、伸びやかで清涼感のある美声で人気を博している。特に高音の曲を得意とする。
  • 作詞・作曲はほぼ自らの手で行っており、軽快なポップスの他、チベットの民族音楽の旋律やチベット語を使った独創的な楽曲も多い。
  • 爆風スランプメンバーの日本人ドラマー・ファンキー末吉と親交が深い。
  • 解放軍芸術学院の後輩にあたり、同じチベット民族であるalanと共演したことがある。

反日発言

2011年12月29日、日中戦争下に起きたとされる南京事件を扱った映画『金陵十三釵』を鑑賞後、新浪微博に「日本人、くそったれ! 中国人はお前らを永遠に敵とする! 釣魚島(尖閣諸島の中国名)に触れようとも思うなよ! 今日からお前らの製品は二度と使わないことを誓う」などと投稿した。

投稿は新浪微博で大きな話題となり韓紅に賛同する書き込み[1]と、「愛国主義の濫用だ」などの激しい批判の書き込み[2]がされた。

主要作品

(アルバム)

  • 《雪域光芒》
  • 《醒了》
  • 《歌唱》
  • 《紅》
  • 《感動》

関連項目

脚注