藤の沢駅
藤の沢駅 | |
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駅跡標 | |
ふじのさわ Fujinosawa | |
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所在地 | 北海道札幌市南区藤野2条2丁目3番 |
所属事業者 | 定山渓鉄道 |
所属路線 | 定山渓鉄道線 |
キロ程 | 13.5 km(東札幌起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1918年(大正7年)10月17日 |
廃止年月日 | 1969年(昭和44年)11月1日 |
備考 | 定山渓鉄道線廃線に伴い廃駅 |
藤の沢駅(ふじのさわえき)は、かつて北海道札幌市南区の定山渓鉄道線に存在した鉄道駅(廃駅)である。
概要
1918年(大正7年)10月17日の定山渓鉄道(現・じょうてつ)開業時より、当駅は存在していた。駅舎もあった[1]。また、当駅より日本鉱業豊羽鉱山の選鉱所まで貨物専用鉄道 (2.1km)[2]が分岐していた。
もともとこの駅周辺の一帯が、藤野の開拓の起こりとなった地域だった。「マルジュウゴ」の屋号を持つ石狩の大漁師・村山伝兵衛が船材用の木材を切り出しで豊平川を流送したことが起こりとなり、明治期には一帯を「丸重吾の沢」と呼ぶようになった[3]。
当駅の誕生に伴って、定山渓鉄道の線路の敷地を寄付した加藤岩吉、小沢清之助両人の名を取って「藤の沢」と駅名が名付けられ、「丸重吾の沢」に代えて部落名とした[4]。
1969年(昭和44年)10月31日の最終営業日の翌日11月1日に廃止となる。
廃駅後しばらくして、駅跡地が「藤野東公園」として整備されている[5]。
歴史
- 1918年(大正7年)10月17日 - 開業
- 1939年(昭和14年)4月17日 - 当駅 - 選鉱所間に貨物専用線を敷設[2]
- 1963年(昭和38年)9月21日 - 当駅 - 選鉱所間の貨物専用線が廃止
- 1969年(昭和44年)11月1日 - 定山渓鉄道線廃止に伴い廃駅
バス路線
隣の駅
- 日本鉱業豊羽鉱山専用鉄道
- 貨物専用線
- 藤の沢駅 - 選鉱所
脚注
- ^ 定山渓鉄道各駅リスト 藤の沢[1]
- ^ a b 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 札幌市. “藤野地区”. 札幌市. 2020年7月7日閲覧。
- ^ 『さっぽろ文庫1 札幌地名考』札幌市教育委員会、1977年。
- ^ 定山渓鉄道 廃線跡を訪ねて[2]