秋田県立角館高等学校

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秋田県立角館高等学校
国公私立の別 公立学校
設置者 秋田県
併合学校 旧秋田県立角館高等学校、秋田県立角館南高等学校
設立年月日 2014年4月1日
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程、定時制課程
単位制・学年制 学年制(全日制)、
単位制(定時制)
設置学科 普通科
学期 3学期制
所在地 014-0372
秋田県仙北市角館町小舘77番地2
外部リンク 全日制過程
定時制過程
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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秋田県立角館高等学校(あきたけんりつ かくのだてこうとうがっこう 英称:Akita Prefectural Kakunodate High School)は、秋田県仙北市に位置する県立高等学校。略称は「角高(かくこう)」または「北高(きたこう)」。「北高」は、以前の名称が「秋田県立角館北高等学校」だったことに由来する。

2014年秋田県立角館高等学校秋田県立角館南高等学校の統合校として、旧角館南高校跡地に暫定開校。今後、全日制課程の新校舎を旧角館高校跡地に、定時制課程校舎を暫定校舎である現校舎を改修して設置予定。

校歌、校章は両校から引き継いだため2つずつある。なお、両校は1951年(昭和26年)4月に一旦統合し1952年(昭和27年)7月には再び分離した歴史がある。

概要

本校は旧制中学を前身とする角館高校と旧制高等女学校を前身とする角館南高校が統合して誕生した。

本校が位置する角館は教学の地として知られ、藩政期から今日に至るまで多くの文化人を輩出している。両校はこの地の文化の薫りに包まれ90年近い歴史を刻んできたが、2014年(平成26年)春統合し、新たな歴史を刻み始めた。

旧角館高校

  • 1925年創立の旧制縣立角舘中學校を前身とする。旧校地は武家屋敷の一等地で、校舎は輸入材を使用したピンク色であった。制服は3つボタンの背広にネクタイ、海軍式のゲートルとモダンであり、一期生の修学旅行は「樺太」であった。1959年創設の馬術部は県内唯一のもので好戦績を残している。1980年松竹配給の映画「思えば遠くへ来たもんだ」(武田鉄矢主演)のロケは本校でおこなわれたものである。1995年には県内で初めて冷暖房を備えた多目的学習施設「弘道館」が完成した。統合初年度の2014年には夏の高校野球県大会を制し、野球部創設84年目にして、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。
  • ※制服に背広とネクタイを採用したのは東京府立第五中學校(現在の東京都立小石川高等学校)に次いで全国二校目であったが、現在は詰め襟(男子)である。
  • ※多目的学習施設の名称は旧藩時代の郷校弘道書院に由来する。

旧角館南高校

本校は、文教の地角館に女子教育の必要性と充実を願った地元関係者の熱い気持ちが実り、1928年(昭和3年)3月19日、秋田県立角館高等女学校として誕生する。 以来80年を超える歴史を重ね、「駒草精神」を校是とし生徒を輩出してきた。

また、部活動も盛んで特にバレーボール部は全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春校バレー)の第2回大会で準優勝するなど計8回の春高バレー出場を果たしている。

第2回大会決勝で対戦した岩手県立高田高等学校とは現在も交流が続いている。

年表

旧角館高校

  • 1924年12月23日 - 文部省告示第423号により開校認可
  • 1925年4月8日 - 「秋田県立角館中学校」として開校
  • 1946年 - 「夏の甲子園」県大会優勝・奥羽大会準決勝で惜敗
  • 1948年4月1日 - 「秋田県立角館北高等学校」に改称
  • 1949年 - 「夏の甲子園」県大会準優勝・奥羽大会初戦敗退
  • 1951年4月1日 - 「秋田県立角館南高等学校」と統合し「秋田県立角館高等学校」と改称、本校を北校と称する。
  • 1952年7月1日 - 再び南北校が分離し、「秋田県立角館北高等学校」と改称。
  • 1952年 - 秋季高校野球秋田県大会優勝
  • 1954年4月1日 - 「秋田県立角館高等学校」に改称。
  • 1960年 - 第15回熊本国体馬術部全国優勝
  • 1965年5月21日 - 創立40周年 記念式を挙行
  • 1973年6月14日 - 新校舎へ移転
  • 1984年 - 秋田インターハイで山岳部全国優勝
  • 1985年10月18日 - 創立60周年 記念式を挙行
  • 1987年 - 「夏の甲子園」県大会準優勝
  • 1995年10月20日 - 創立70周年 記念式を挙行
  • 1997年5月15日 - 教育後援会発足
  • 2005年10月7日 - 創立80周年 記念式を挙行
  • 2013年 - 「夏の甲子園」県大会準優勝
  • 2013年 - 秋季高校野球秋田県大会優勝
  • 2013年 - 秋季高校野球東北大会ベスト8(第86回選抜高等学校野球大会21世紀枠東北地区候補校に選出される。)
  • 2014年3月31日 - 秋田県立角館南高等学校と統合し、閉校。

旧角館南高校

校章

「校章」

若杉(わかすぎ) - 平福百穂画伯(旧角館町出身)図案

  • 杉は多数植栽され美林を形成し、直幹天を摩す大木となり、その材は広き用途をもつ良材である。その枝葉素朴にして花美ならずと雖も万樹を凌ぐ価値をその内に存す。杉の如く侈ることなく、互いに協調しつつ真直に成長を続け、将来天下の人材として社会に貢献すべき意を含むものである。

校歌・應援歌

校歌「若杉」

[1][2]

 校歌「駒草」

応援歌

[3]

  • 角髙賛歌 - 作詞:松本健、作曲: 小西良悦
  • 復興歌 - 作詞:高橋清次、作曲: 佐藤長太郎
  • 應援團歌 - 作詞:小林和也、作曲: 小西良悦
  • 應援歌一番
  • 應援歌二番
  • 應援歌三番
  • 應援歌四番

著名な関係者

出身者

旧角館高校

旧角館南高校

所在地

  • 若草キャンパス(仮称)…仙北市角館町細越町37番地(改築のため、使用停止中)
    旧角館高校跡地に建設中の全日制校舎。電話番号は、旧角館高校全日制のものを使用し、FAXは旧角館高校の全日制・定時制共通番号を使用。
  • 駒草キャンパス(仮称)…仙北市角館町小舘77番地2(現校舎)
    本校の暫定校舎(旧角館南高校跡地)として使用中。若草キャンパス(仮称)竣工後は、改修(スーパーリニューアル)の上定時制校舎となる予定。電話番号は旧角館高校定時制のもの、FAXは当初は統合前と同様、旧角館高校の全日制との共用番号を使用するが、若草キャンパス(仮称)に全日制が移行した後は、旧角館南高校の代表番号(FAX番号ではない)を、定時制専用FAX番号とする方針。
    同じ敷地内に秋田県立大曲養護学校せんぼく分校(仮称)も設置予定。

脚注

参考文献

  • 創立60周年記念誌「若杉」昭和60年10月18日発行

関連項目

外部リンク