白蛇伝
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『白蛇伝』(はくじゃでん)は、中国古代の四大民間伝説の一つとされている。かなり古くから小説や戯曲などの題材とされてきた。
概要
人と妖の恋愛を語った民間説話。白蛇の化身である女性が中心人物で、人間の男性と恋に落ち夫婦となるが、正体が知られ退治されるという異類婚姻譚が物語の大きな枠組み。しかし翻案された作品には、恋愛の部分に重点が置かれハッピーエンドを迎えるものもある。
この説話を元に書かれた日本の文学作品には、上田秋成『雨月物語』中の『蛇性の淫(じゃせいのいん)』などがある。また、日本初のカラー長編アニメ映画『白蛇伝』は、この説話を題材としている。
なお、この伝説は、古代ギリシアのラミアと関係があるという指摘がなされている。
ストーリー
四川省・峨眉山の上にある清風洞に住む白蛇の精・白娘子は、お供の青蛇の精と共にお嬢様の白素貞と下女の小青に変身して人間界の西湖に観光に来た。そこで白娘子は人間界に住む書生の許仙と出会い、彼と相思相愛の仲に。やがて二人は夫婦となって幸せに暮らし始めたが、金山寺の和尚・法海は白娘子の正体が人間ではないことを見抜き、彼女を雷峰塔の下へ閉じ込めてしまう。
登場キャラクター
- 白娘子(はくじょうし)
- 許仙(きょせん)
- 小青(シャオチン)
- 法海(ほうかい)
- 白鶴童子(はくつるどうじ)
- 鹿仙(ろくせん)
- 南極仙翁(なんきょくせんおう)
- 許仕林(きょしりん)
- 陳碧蓮(ちんへきれん)
- 胡媚娘(こびじょう)
- 青蛙の精(かえるのせい)
- 鐘玉英(しょうぎょくえい)
- 鐘秀宝(しょうしゅうほう)
- 王琳(おうりん)
- 許仙の寿元堂のころの雇い主。安月給で許仙を働かせるが、薬の調合の腕はある。
- 王延(おうえん)
- 王永昌(おうえいしょう)
- 黒風仙(こくふうせん)
- 蕊芝仙子(ぬいしばせんこ)
- 白娘子(白素貞)の道術の師匠。
- 黎山老母(れいざんろうぼ)
- 西王母(せいおうぼ)
- 観音菩薩(かんおんぼさつ)
歴史変遷
- 白蛇伝の最初の物語。
- 『雙魚扇墜』(南宋)
- 『清平山堂話本・西湖三塔記』(明代)
- 『警世通言・白娘子永鎮雷峰塔』(明代・馮夢竜)
- 『義妖伝』(清代)
- 『雷峰塔伝奇』(清代・方成培)
- 『雷峰塔奇伝』(清代・玉山主人)
- 『白娘子伝奇』(清代・夢花館主)
- 『白蛇伝前後集』(清代・夢花館主)
- 『白蛇全伝』(清代・夢花館主)
アニメ映画
詳細は「白蛇伝 (1958年の映画)」を参照
ミュージカル
『白蛇伝 〜White Lovers〜』は、劇場用フルカラー長編アニメ作品「白蛇伝」を原題に、東映アニメーション50周年を記念して2006年11月8日から11月26日までル・テアトル銀座でミュージカルとして上演された。
あらすじ
この節の加筆が望まれています。 |
キャスト
女性
男性
スタッフ
関連商品
サウンドトラック CD
- ミュージカル「白蛇伝 〜White Lovers〜」 ソングセレクション (2006年11月8日発売 ディスク枚数:1枚組 収録数:16曲 販売元:ポニーキャニオン) HKCN-50039
- 曲目とサンプル
- 愛がある場所
- 銀鱗の聖戦士
- 聖湖の愁い
- 聖湖島の理
- 秘密の砦
- 誘いの黄昏
- 妖かしの宝珠
- 那妓の宣託
- 法界の掟
- 蛇牙の挑発
- 孤愁の鑼美亜
- 白素貞絶唱
- 虹の国へ
- 宿命の二人
- 愛は人だけのものですか?
- 鑼美亜のStruggle
DVD
- ミュージカル「白蛇伝 〜White Lovers〜」 (2007年2月28日発売 ディスク枚数:2枚組 販売元:ポニーキャニオン) HKBN-50077
メディア展開
戯曲
この節の加筆が望まれています。 |
ミュージカル
映画
TVドラマ
TVアニメ
小説
- 『蛇女の伝説』 (平凡社新書059、南條竹則・著、2000年発売) ISBN 4582850596
- 『白蛇全伝』 ((清)夢花館主・著、2004年発売) ISBN 7806653945 ISBN 7806658270
- 『白蛇伝』 (偕成社、渡辺仙州・著/石原依門・イラスト、2005年2月発売) ISBN 4037444909
- 『白蛇抄』 (集英社、水上勉・著、1983年1月発売) ISBN 408750669X
- 『白蛇斬殺剣』 (廣済堂、峰隆一郎・著、1993年5月発売) ISBN 4-331-05487-X
- 『白蛇伝前後集』
- 『雷峰塔奇伝』
- 『青蛇』 (李碧華・著)
ゲーム
- 青蛇 (ゲーム)
- 青蛇 法海恩仇録
- 青蛇 貳