東海寺 (宇都宮市)

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東海寺
所在地 栃木県宇都宮市篠井町827
位置 北緯36度41分42秒 東経139度49分11.7秒 / 北緯36.69500度 東経139.819917度 / 36.69500; 139.819917座標: 北緯36度41分42秒 東経139度49分11.7秒 / 北緯36.69500度 東経139.819917度 / 36.69500; 139.819917
山号 福聚山
宗派 真言宗智山派
本尊 阿弥陀三尊立像
創建年 1230年寛喜2年)
開基 円覚
正式名 福聚山 宝珠院 東海寺
札所等 関東八十八箇所 第22番
文化財 木造虚空蔵菩薩立像(市指定有形文化財)
銅版阿弥陀曼荼羅(県指定有形文化財)
法人番号 2060005000236 ウィキデータを編集
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東海寺(とうかいじ)は、栃木県宇都宮市篠井町にある真言宗智山派寺院。山号は福聚山。本尊は阿弥陀如来(あみだにょらい)。開基は円覚(寺伝)。

概要

寺伝によると、東海寺は当時小山城城主であった朝比奈兼秀の孫である和田朝盛が出家して円覚と号し、寛喜2年(1230年)にこの地に寺院を建立したのが起源とされる。この後、長禄年間(1460年から1467年室町時代)になって常陸佐竹氏が金山奉行に命じて篠井金山を開発し村松虚空蔵尊を勧請して当寺境内に堂宇を建立し虚空蔵菩薩像を奉安、佐竹氏本拠地の常陸国太平洋沿岸地域が「東海」と称されていたことに因んで、当寺を「東海寺」と改名し守護寺としたと言われる。戦国時代には寺運が衰微し(佐竹義重が急速な勢力拡大を図り、篠井付近は日光山僧兵等の周辺勢力との戦場となった)衰退したが、江戸時代になって僧・実雅が伽藍を整備して再建したという。当寺の北方約8kmの位置には空海(弘法大師)所縁の別院・佐貫観音院がある。

文化財

  • 木造虚空蔵菩薩立像(市指定有形文化財)
    室町時代の作と推定されている。右手に智慧の宝剣、左手に如意宝珠を持った立像。60年に一度開帳される秘仏
    1987年昭和62年)3月31日、市指定有形文化財(彫刻)。[1]
  • 銅版阿弥陀曼荼羅(県指定有形文化財)
    鎌倉時代前期のものと推定されている。背面には「下野国 氏家郡讃岐郷巖堀 修造事 勧進沙門満阿弥陀佛 大檀那 右兵衛尉橘公頼 健保五年丁丑二月彼岸第三日 金銅仏奉堀出畢」と記される。氏家郡讃岐郷とは芳賀郡氏家郷(現在のさくら市氏家)で、橘公頼とは氏家公頼のことである。
    1987年(昭和62年)12月20日、県指定有形文化財(考古資料)[2]

アクセス

バス

注釈

  1. ^ 宇都宮の歴史と文化財 木造虚空蔵菩薩立像
  2. ^ 宇都宮の歴史と文化財 銅版阿弥陀曼荼羅

関連項目