東京韓国学校
東京韓国学校 | |
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国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 東京韓国学園 |
設立年月日 | 1954年 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学期 | 3学期制 |
所在地 | 〒162-0056 |
東京都新宿区若松町2-1 | |
外部リンク | 公式サイト |
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東京韓国学校(とうきょうかんこくがっこう、동경한국학교)は、東京都新宿区にある韓国学校である。各種学校となっている。
概要
在日韓国人や日本に駐在するニューカマーの韓国人ビジネスマンの子弟が通う学校である。在日本大韓民国民団が設立を主導した経緯から日本国内における韓国の民族教育を担う中心的役割を持っており、韓国の歴史観と国家観に合わせた教育を行っており、教育カリキュラムは概ね韓国の一般的な学校と同じものである。このため本校は、日本の学習指導要領と文部科学省検定済教科書に縛られずに教育ができる「各種学校」という位置づけである。
生徒の構成
当初は東京、及びその周辺に居住する在日韓国人子弟の教育機関として設立されたが、在日韓国人社会の高学歴化と民族教育への関心低下が進むと同時に、日韓の高度経済成長と政治経済交流の活発化による韓国からの駐在員、留学生、定住者の子弟が増大することで、年々、在日韓国人子弟の生徒数の割合が減少し、韓国からの一時滞在者子弟の生徒数が増加していた。しかし、近年は初等部における日韓英トリリンガル教育、民団や理事会等による在日韓国人子弟への積極的な広報活動などにより、在日韓国人子弟の在籍数が再び増える傾向にあり、入学希望者が定員を大幅に超過して入学待機生徒が数十人に及ぶ学年もあるという。
2013年時点の総生徒数は1185人で、小学校が654人、中学校が288人、高等学校が243人である。韓国企業や公館駐在員子弟などの数年で韓国に帰国する一時滞在者の子弟が30%、残り67%が特別永住者や一般永住者、定住者や長期滞在者の子弟である[1]。一部の生徒の親は有名人や大企業の会長ということもあり、学校に寄付をする人もいる。
アメリカやヨーロッパなど各地からの韓国人生徒も在学し、トリリンガル教育の成果もあって一般の日本人生と比べて英語が身についている生徒が多いとされる。
進学先
かつては多くの本校生徒が韓国国内の大学への入学を希望し、大学側も帰国生徒として本校の卒業生を特例入学で優先的に受け入れていたが、日本以外の在外韓国人も特例入学する事例が増えて帰国生徒数が増えたことにより、激烈な受験戦争を強いられる本国の一般韓国国民から反発を受けるようになった。このため韓国の大学は年々特例入学者の門戸を狭めてきており、本校から韓国国内への大学に進学する例はかつてほどの割合ではない。近年は、少子化への対応や国際化の観点から留学生枠を増大させている日本国内の大学へ留学生として進学する生徒が増加しているという。それでも在日歴が長い生徒や日本国籍取得者の生徒にとっては韓国の大学への特例入学は特に少人数の中での競合となるため、進学には有利だという。また、日本国内の大学へは、韓国語の能力を活かして指定校推薦やAO、自己推薦などで入学できる可能性が高まる。
教職員
教職員の数は200人。韓国経済の動向に合わせてニューカマー子弟の生徒数が増減するが、これと同時に教員の構成(在日・定住者・韓国政府派遣など)の比率も変化している。一時滞在者の子弟の増加により設立当初の在日韓国人子弟に向けた民族学校という特色が薄くなっているが、学校法人の理事会は引き続き在日韓国人を中心として構成されている。
沿革
- 1954年 - 民団中央本部の建物と共用で開校、当初は初・中等部のみ
- 1955年 - 各種学校として認可
- 1956年 - 高等部を設置
- 1962年 - 韓国から正式な学校と認められる
- 1991年 - 新校舎完成
- 1993年 - 土曜学校(韓国文化・韓国語教室)開設
- 2004年 - 創立50年を迎える
- 2010年 - 初等部校舎増築
- 2011年 - 初等部の図書館を改装
初等部
中・高等部
- 教育
約500人の学生が在学中。韓国式教育課程と日本式教育課程に分かれて授業を受けている。中高部は運動会と文化祭が1年おきに交代して行われている。また、2年に1回、新宿文化センターなどで音楽会が行われている。
- 部活動
出身者
- 金宣兒(キム・ソナ、女優)
- 李國秀(元東京ヴェルディ1969総監督)
- 趙治勲(囲碁)
- 森本稀哲(日本国籍)(野球選手)
アクセス
- 〒162-0056 東京都新宿区若松町2-1
- 東京都営大江戸線 若松河田駅 下車 徒歩 5分
- 東京都営新宿線 曙橋駅 下車 徒歩 8分
- 都バス(秋76) 新宿車庫ㆍ新宿駅西口ㆍ飯田橋ㆍ水道橋ㆍ若松町 東京女子医大前 下車 徒步 1分
- 都バス(宿74) 新宿駅西口ㆍ若松町 東京女子医大前 下車 徒步 1分
- 都バス(早81) 渋谷駅前ㆍ四谷三丁目ㆍ早大正門ㆍ若松町 東京女子医大前 下車 徒步 1分
- 都バス(橋63) 新橋駅前ㆍ麹町三丁目ㆍ市谷ㆍ若松町 下車 徒步 4分
出典
- ^ ““民族教育の中心” 東京韓国学校、「韓国からの支援がもっとも必要な時期」”. THE FACT JPN (2013年12月9日). 2016年3月22日閲覧。
関連文献
- 田端 広英. "同じアジアの小学生は、どのように英語を学ぼうとしているのか 東京韓国学校での「英語活動」の取り組み (特集2 新世紀シリーズ企画/学校に何ができるか(3)小学校の「英語活動」--そのヒント)" 総合教育技術 56(7), 58-61, 2001-08. 小学館. See profile at CiNii.
- 朴 貞玉. "日本におけるニューカマー韓国人の子どもに対する教育戦略 : 東京韓国学校と日本の公立学校の違い (第43回日本言語文化学研究会)." 言語文化と日本語教育 (43), 86-89, 2012-07. お茶の水女子大学日本言語文化学研究会. See profile at CiNii.
外部リンク
- 東京韓国学校(韓国語)