有斐閣
有斐閣本社ビル | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目17番地 |
設立 |
1950年8月1日 (1877年創業) |
法人番号 | 8010001031300 |
事業内容 | 社会科学・人文科学関係の書籍、雑誌、六法、辞典等の学術出版 |
代表者 | 江草貞治(取締役社長) |
資本金 | 4億5000万円 |
売上高 | 43億円(2008年度) |
従業員数 | 106名 |
関係する人物 | 江草斧太郎(創業者) |
外部リンク | http://www.yuhikaku.co.jp/ |
有斐閣(ゆうひかく、英: Yuhikaku Publishing Co., Ltd.)は、日本の人文系の学術書を中心とした出版社。
概説
1877年(明治10年)、旧忍藩士・江草斧太郎が神田一ツ橋通町(現在の千代田区一ツ橋2丁目)で古書店として創業。当時の名前は「有史閣」といった。その2年後の1897年に、現在の「有斐閣」の名称に改め、出版業に転進。1950年、四代目店主の時代に法人化して、株式会社有斐閣として設立される。
現在は、東京都千代田区神田神保町に本社を構えている。京都府左京区には京都支店、東京都文京区の東大正門前には雑誌編集部がある。2代目以降の店主・代表取締役社長は、二代目・江草重忠、三代目・江草四郎、四代目・江草忠充、五代目・江草忠敬。
現在では、社会科学(特に法学、経済学)と、人文科学の大学向け教科書や、各年度版の六法全書、人文系の一般教養書の出版を主な業務としている。
社名の由来
出典は『大学』で、努力し学に励んだ衛の武公の徳を「有斐君子」と讃えたことから。 「武公のように学者と一心同体となって努力精進するように」という創業者の師の助言による。
取扱書籍
法令集
明治34年に『帝國六法全書』を刊行。昭和になってから刊行を中断したが、昭和23年に、創業70周年事業として『六法全書』の刊行を再開した。以後用途に応じ、『小六法』(昭和24年、平成19年版を最後に休刊)、『ポケット六法』(昭和53年)、『判例六法』(平成元年)、『判例六法プロフェッショナル』(平成20年)を刊行し、現在でも代表的な本となっている。
『法律学全集』
『法律学全集』は、1957年(昭和32年)に創業80周年記念出版として刊行が始まった全60巻[1]からなる全集。一部は現在でも改訂されており、当初の執筆者が故人になった場合などは、その弟子に当たる学者が改訂に当たっている。
『注釈民法』
『注釈民法』は、1964年(昭和39年)に刊行が始まった民法の逐条解説書(コンメンタール)。全26巻。現在は、全面改訂された『新版注釈民法』が出版中。同様の企画としては、『注釈会社法』、『注釈刑法』などがあり、このうち『注釈刑法』については2010年12月より新版(全3巻予定)が刊行されている。
雑誌
その他の人文系書籍
法律学以外にも、経済学、社会学、社会福祉、心理学など、人文系全般の学術書や大学テキストも刊行している。大学生向けには「New Liberal Arts Selection」や「有斐閣Sシリーズ」など、教養科目と専攻科目、入門書と専門書など、レベル別に複数のシリーズが存在する。
また近年では、一般市民向けや生涯学習用を謳った「有斐閣Insight」や「有斐閣選書」など、一般教養書のシリーズも立ち上げている。
関連会社
- 株式会社有斐閣学術センター(旧有斐閣出版サービス株式会社。平成3年完全子会社化、平成9年商号変更)
- 株式会社有斐閣アカデミア(平成9年設立)
- 株式会社有斐閣サービスセンター(平成14年設立)
脚注
- ^ 改訂にあたり分冊されたものを2巻と数えると、全78巻となる。例えば、初版は谷口知平・幾代通『戸籍法・不動産登記法』〈法律学全集25〉(1957年)として出版されたが、分冊され、谷口知平『戸籍法[第3版]』〈法律学全集25-I〉(1986年)、幾代通・徳本伸一『不動産登記法[第4版]』〈法律学全集25-II〉(1994年)となっている。