揺れる大地
揺れる大地 | |
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La terra trema: episodio del mare | |
監督 | ルキノ・ヴィスコンティ |
脚本 | ルキノ・ヴィスコンティ |
製作 | サルヴォ・ダンジェロ |
出演者 | アントニオ・アルチディアコノ |
音楽 | ヴィリー・フェッレーロ |
撮影 | G・R・アルド |
編集 | マリオ・セランドレイ |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
公開 |
1948年 1990年1月19日 |
上映時間 | 160分 |
製作国 | イタリア |
言語 | イタリア語 |
『揺れる大地』(イタリア語: La terra trema: episodio del mare, 「揺れる大地 - 海の挿話」の意)は、ルキノ・ヴィスコンティ監督による1948年(昭和23年)製作・公開のイタリア映画である。ヴェネツィア国際映画祭国際賞受賞。
概要
ジョヴァンニ・ヴェルガの『マラヴォリア家の人々』にインスピレーションを受けたと言われる。貴族でありながらマルキシズムに共鳴した「赤い貴族」ヴィスコンティが、シチリア島を舞台に仲買人に搾取される労働者と、厳しい現実にもかかわらず逞しく生きていく一家を描いたネオレアリズモを代表する傑作。役者たちは実際にシチリア島に住む素人である。
「海の挿話」という副題がついているのは、本作が当初は共産党の製作によるシチリアの労働者についてのドキュメンタリー3部作の第一弾となる予定だったからである。他の2作は製作されなかった。
なお、本作にはフランチェスコ・ロージとフランコ・ゼフィレッリが助監督として参加している。
キャスト
- ウントーニ:アントニオ・アルチディアコノ
- コーラ:ジュゼッペ・アルチディアコノ
- ヴァンニ:アントニオ・ミカーレ
- アルフィオ:サルヴァトーレ・ヴィカーリ
- 祖父:ジョヴァンニ・グレコ
- ドン・サルヴァトーレ:ロザリオ・ガルヴァーニョ
ストーリー
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
シチリアの漁村アーチ・トレッツァで、ヴァラストロ一家は代々漁業を営んできた。漁に出たまま帰らない父に代わって一家を支える長男のウントーニは、仲買人に搾取される構造に疑問を抱き、自ら競りに出すことを思いつくが、仲買人と喧嘩を起こして逮捕されてしまう。
釈放されたあと、家を抵当に入れて借金をし、鰯の加工をはじめるが、嵐の日に漁に出て船と漁具を失ってしまう。鰯は安値で仲買人に買い叩かれ、家は銀行に差し押さえられ、恋人には捨てられ、弟は密輸商人になり、祖父は入院し、一家はあばら家に住むことになる。ウントーニは酒に溺れるようになった。
仲買人の新しい船の進水式の日に、かつて自分のものだった船をみにいったウントーニはそこで出会った少女ローザに励まされて、弟たちとともに仲買人の船に乗せてもらうように頼みに行った。
関連項目
- 本作が映画館で上映されているシーンがある。同作の舞台は、同作の監督ジュゼッペ・トルナトーレの出身地で本作と同じくシチリア島。