握手

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握手
片手をそえての握手

握手(あくしゅ)とは、挨拶の行動の一つ。

概要

二人の人が出会った時や別れ際に、お互いのを軽く握りあう動作。互いの手を前方斜め下に向けて伸ばし、掌を合わせて互いの手の甲を握り込むようにする。さらにそれを揺さぶることも多い。 現在では握手はほぼ世界中で行われている。友好を強調する場合は、もう片手を添える事が多い。さらに、強調する場合の抱擁キスなどへの一連の行為の始まりのステップとなっている。

元々は、イスラムの習慣に由来する[要出典]利き手を制することで武器を隠し持っていないことを示すための意味があったと推測されている。お互いの好意を示すために行われるもので、これを拒絶することはエチケットに反する・敵意を持つと考えられる。左手を不浄とする地域(インドなど)では、完全に右手のみに限った握手が行なわれている。そうした地域で左手で握手をすると「相手を嫌う・嫌っている」という意味もあるという。

マナーとして、握手のときは手袋ははずす。ただし、礼装の女性は、食事時以外は手袋をはずさなくてもよい。下の者が手を伸べ、上の者がそれに応じる。男性から女性に握手を求めるのはマナーに反する。 また、上の者が手を伸べ、下の者がそれに応じる、と教えるマナーもよく見られる。

中国でも古くから握手はおこなわれた。『後漢書』には「以為既至当握手如平生歓」とあり、また、韓退之の『柳子厚墓誌銘』には、「握手出肺肝相示」とある。相思相愛の男女が相会するのを「肩を抱いて手を握る」とか「手を握って腰を抱く」とかいう。

雑学

  • 日本人が、握手する時に、頭を下げる習慣が出てしまう事が多い。しばしば、日本人をコミカルに描くときに使われる。
  • 握手の習慣がある国から来た外国人が日本に来た時に、挨拶の習慣で出した手の置き場に困り(相手が外国人の習慣として握手する習慣の知識や習慣が無い場合)、頭をかくなどの行為をとってしまう場合がある。
  • 上記の様に、多くの場合利き腕(通常は右手)をあずける形になるので、握手を嫌う人物を警戒心の強いという描写が見られる(例:ゴルゴ13など)。
  • 契約をむすぶ時や約束をする時に握手をする習慣があり(ダイヤモンドの卸取引 「マザール」(ユダヤ語で“神のご加護あれ”)と挨拶が加わる)、古いスタイルの人物を評するときに、「握手しただけで、約束を守る」という。例:「あの人物は、握手だけで十分な銀行家である」(契約をする必要が無い、口約束で十分)。
  • 試合、命をかけた決闘ボクシング等のタイトルマッチの前に握手をする場合がある。
    テニスの試合での握手
  • 決闘試合などで、負けを認めるときに、相手に握手を求める行為をする時がある(例としてカーリングなど)。しかし、その場合に負けた側がやり返す可能性があるので、危険な行為でもあり、相手の信頼を確認できる。
  • 握手する時の圧力や時間によって、相手へ感情を表すのに使われる。
  • 有名人との握手をするイベントがある。作家アイドル握手会など。
  • 日本の政治家が、選挙の時に、白い手袋をして握手をしてまわる姿がよく見られる。
  • 国際的なイベントなどで、各国の首脳陣が数人で握手をする写真が見られる。
    握手する首脳陣

関連項目