恥辱 (小説)
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『恥辱』(ちじょく、Disgrace)は、南アフリカ共和国のノーベル賞作家ジョン・クッツェーの小説。1999年に出版され、同年のブッカー賞を受賞した。同一人物による二度の受賞は史上初。2006年には、文学界の著名人によるオブザーバー紙の投票で「この25年でもっとも優れた小説」に選ばれた[1]。
関係をもっていた女学生にセクハラで訴えられた主人公デヴィッド・ラウリーは、大学教授を辞して田舎へとこもり「恥辱」に耐える。
本書をめぐる論争
この小説の出版後、その描写がアパルトヘイト後の南アフリカのイメージを損なうものであり、事実上、黒人をステレオタイプ化する白人人種差別主義者を代弁しているとして、アフリカ民族会議は本書と著者のクッツェーを南アフリカ人権委員会に告発した。クッツェー自身は、この非難を表層的で危険なものと反論している。
映画
2008年に本書は映画化された。スティーブ・ジェイコブス監督、ジョン・マルコヴィッチ主演。日本未公開。
邦訳
脚注
- ^ McCrum, Robert (2006年10月8日). “What's the best novel in the past 25 years?” (英語). The Guardian and Observer books season. ガーディアン. 2011年10月6日閲覧。