アフリカ民族会議
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アフリカ民族会議(英語:The African National Congress,ANC )は南アフリカ共和国の社会民主主義政党である。アパルトヘイトの期間は、獄中のネルソン・マンデラをシンボルに白人政権に対して果敢な闘争を繰り広げた。現在の議長(党首)はタボ・ムベキ(現大統領)。
黒人の参加による民主的な全人種参加選挙による国会が召集された1994年5月以降、同国の与党である。ただしこの選挙で同党は黒人票の90%を獲得したと推定され圧倒的な強さを見せたが、単独で憲法を制定できる2/3には届かなかった。しかし大統領に選出されたマンデラは民族和解・協調を呼びかけ、アパルトヘイト体制下での白人・黒人との対立や格差の是正、黒人各部族間の対立の解消、経済制裁による経済不況からの回復に努めた。
具体的には経済政策として、公共事業を通じて失業問題を解消させ、農地改革によって不平等な土地配分を解決し、5年間に毎年30万戸以上を建設することで住宅問題の解決を図り、上水道・下水道などの衛生施設を完備し、2000年までに250万世帯を電化するといった計画を発表した。しかし、実施機構整備の遅れ、予算や人材不足から達成するにいたらず、特に黒人への貧富の差の解消は遅れ、失業は増大し、犯罪は激化した。このことが先進諸国からの投資や、企業進出を妨げる要因となっている。
加えてアパルトヘイト時代に劣悪な環境下で充分な教育の機会にも恵まれなかった大多数の黒人は未だ貧困層から脱却できないにもかかわらず、特権を得た一部の黒人による逆差別現象も生じ始めてきている。一部の金融機関では、黒人に融資する場合の利息が3%に過ぎない一方、白人に対しては15%、アジア系に至っては28%もの高利を堂々と行なっているが、黒人による経済支配は極めて小規模であるため、この問題が社会問題としてクローズアップされることも無い。更に、アパルトヘイト時代には同志として友好的であった黒人各部族間で、相互差別が始まりつつある。
更に、既に南アの死亡原因の一位となり、益々死者が増加するエイズの蔓延の結果、当然ながらエイズ感染者への差別は、同族間ですら存在する。特に「処女と性行為することでエイズが治る」という迷信が広く信じられている結果、エイズ患者による少女への暴行は犯罪としてカウントされず、ウイルス感染者を益々増加させるとともに、エイズ患者に対する差別を加速させる有様である。しかし、その差別されるエイズ患者が黒人社会で急増していく絶望的状況となっている。これにはエイズ対策に消極的だったムベキ政権の責任が大きい。 このようにANC政権は現在もなお大きな支持を得ているものの不満は高まっており、前途は多難といえよう。
なお同党は組織内に南アフリカ共産党を含むにもかかわらず、中道左派・社会民主主義政党の国際組織である社会主義インターナショナルに加盟している。また同党の党名はインド国民会議(英: Indian National Congress)に範をとっている。

