奈良希愛

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奈良 希愛(なら きあい、5月4日 - )は、日本ピアニスト国立音楽大学音楽学部ピアノ科准教授。

人物

現在日本とベルリンに居を構え、演奏活動(ソロ、室内楽、歌曲伴奏)、後進の指導、及び執筆活動を行っている。

室内楽では共演者からの信頼も厚く、現在ベルリンフィル、ベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ベルリン)、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(シュターツカペレ・ドレスデン)のメンバーをはじめ、海外の演奏家との共演も多い。

またシューマンを中心としたドイツ・ロマン派音楽の作品及び作曲家の研究を行っている。

また第18、19回浜松国際ピアノアカデミーでは、体調不良だった中村紘子同音楽監督の依頼を受け、急遽彼女のクラスのソロ・レッスンを担当した。

現在、“奈良希愛アンサンブル・シリーズ”を、ソロリサイタルとの組み合わせで、隔年開催している。


父は弁護士・元判事の奈良次郎。また俳優の沼田曜一とは親戚にあたる。

略歴

日本とベルリンに在住し、演奏活動、後進の指導にあたり執筆活動も活発に行っている。

これまでにアメリカ・マンハッタン音楽院、浜松国際ピアノアカデミー、韓国・仁済大学校 , シンガポール国立大学、中国・吉林芸術学院(大学:Jilin College of Arts)をはじめ、日本、アメリカ、アジア、ヨーロッパ各地で招待を受け マスターコースなどで指導も行っている。

コンクール歴

  • 第45回全日本学生音楽コンクールピアノ部門高校の部 全国第1位入賞、野村賞、NHK賞受賞
  • 第13回R.シューマン国際音楽コンクールピアノ部門 日本人初の第1位金賞優勝(2000)
  • A.シュナーベルピアノコンクール 第2位入賞(1997)
  • 第51回F.ブゾーニ国際ピアノコンクール 第6位入賞(1999)
  • 第4回浜松国際ピアノコンクール 奨励賞受賞(2000)
  • 第12回J.イトゥルビの各国際ピアノコンクール 第4位入賞(2000)

また歌曲伴奏の分野では、ウィグモアホール国際声楽コンクールにてバリトンとのデュオで1位なしの第4位、および聴衆賞受賞(2001)

職歴

  • 2004年 マンハッタン音楽院室内楽科助手(2004年12月まで)
  • 2006年より相愛大学音楽学部ピアノ科専任講師(2010年3月まで)
  • 国立音楽大学音楽学部専任講師を経て、同大学准教授(現在)
  • 相愛大学音楽学部非常勤講師(現在)
  • 昭和音楽大学ピアノアートアカデミー講師(現在)

主な師事歴

ピアノを高良芳枝、小林仁、K.ヘルヴィッヒ、J.ソリアーノ、S.ペルティカローリに、歌曲伴奏法を原田茂生、D.F.=ディースカウ、A.ライマン、W.リーガー、D.ボールドウィンに、ジャズ演奏法をJ.スタイルに、指揮法をD.ジャルベールに師事

主な演奏活動(国内外)

  • ドイツ国営放送局主催ヴァルトブルク城演奏会
  • ボローニャ国際ピアノフェスティバル
  • ライプツィヒ・バッハ国際フェスティバル
  • カナリア諸島テネリフェ国際ピアノフェスティバル
  • ハンガリー・ブダペスト春の音楽祭
  • 台湾国際現代曲フェスティバル
  • ツヴィッカウ・シューマン国際週間
  • 横浜市招待国際ピアノ演奏会
  • NHK-BS "ぴあのピア"
  • NHK-FM "名曲リサイタル" 
  • 韓国KBS放送
  • USEDOMER KAMMERMUSIKFEST
  • Kammerabend der Sächsischen Staatskapelle Dresden (ドレスデン・ゼンパーオーパー)

上記をはじめ、世界各国で演奏を行う。

  • ベルリン響、ツヴィッカウ響、バレンシア管、テネリフェ管、新日本フィルを始め、国内外の多くのオーケストラと共演

主な所属団体(海外)

国際シューマン協会会員

その他

AB型、左利き。小学生の頃はバスケットボールの選手として活躍した。 また百人一首にも強く、高校1年の時に、市の大会で優勝をした経験を持つ。 手はさほど大きくはないが、よく広がり、右左とも10度届く。

脚注・出典

関連項目

外部リンク