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大祚榮 (テレビドラマ)

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大祚榮
各種表記
ハングル 대조영
漢字 大祚榮
発音 テジョヨン
英題: daejoyoung
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大祚榮(テジョヨン、朝鮮語:대조영)は、2006年9月16日から、2007年12月23日の間、韓国KBSテレビで放送された時代劇ドラマである。全134話。

概要

高句麗滅亡後、渤海を建国する大祚榮の一代記を描いている。大祚栄がとりあげられた背景として、渤海を自民族史の一部ととらえ、中国とはげしく対立する韓国の民族主義がある。

日本では、スカイパーフェクTV!内のKBSワールドBS日テレで放送された。

登場人物

主要人物

 本作品の主人公。高句麗が安市城を巡って、争っている最中、テ・ジュンサンとタルギの子として誕生する。彼が生まれたとき、流星が流れ落ちた[1]。「流星が落ちたときに生まれた子は、将来王になる」という伝説を信じたヨン・ゲソムンの命により、家族と引き離され、ヨン・ゲソムンに仕える奴婢・ケドンとして育つ[2]

成長したテ・ジョヨンは、崇武大宴(武闘大会)への参加を願い、ヤン・マンチュンから推薦状をもらおうと安市城へ行く[3]。。コルサビウと戦ってようやく推薦状をもらうものの、ヨン・ゲソムンは認めなかった[4]。その過程で、コルサビウ、フクスドル、スギョンと接点を持つことになる。諦めきれず、密かに崇武大宴に紛れ込んだところ、ヨン・ゲソムン暗殺計画を知ったテ・ジョヨンは、ヨン・ゲソムンを助けるが、自らも大怪我を負う[5]。そんな中、テ・ジョヨンは母であるタルギに出会い、自分が何者であるかを知る[6]。その後、ヨン・ゲソムンと対立するプ・ギウォンに捕らえられるが、ヨン・ゲソムンが身柄を散り返す[7]。ヨン・ゲソムンは、テ・ジョヨンを槍で殺そうとするが、ヤン・マンチュンの「高句麗のために天から与えられた子だ(第7話)」という言葉を思い出し、平壌城にいたらいつまでも奴婢ケドンだ、自分がお前を「テ・ジョヨン」だと認められるようになれ[8]と、自由の身にする。

 高句麗国・宝蔵王。テ・ジョヨンの正室

大祚榮一党(東明天帝団) / (渤海)

 テ・ジョヨン、フクスドルと共に義兄弟となり、テ・ジョヨンの覇業を助ける。

 テ・ジョヨン、コルサビウと共に義兄弟となり、テ・ジョヨンの覇業を助ける。

 百済城の村長の孫。テ・ジョヨンたちの船の強奪を助ける[9]。のちに、テ・ジョヨンの軍師となる。

 ミモサに仕える女戦士。

 突厥族の一部族長。イムンに親兄弟を殺されて、馬都山で山賊となる。“馬都山の狼”と恐れられるほどの勇猛な男。唐に押送されるポジャン王を助けるため、テ・ジョヨンらに協力を求められ、協力することになる。しかし、これによって大きな痛手を負う。
 その後、チュクチョンムフの献上品を奪い、イ・ムンに討伐される。その際、再びテ・ジョヨンに協力する形でイ・ムンと戦うが、壊滅状態となってしまう。テ・ジョヨンを探しに営州に行くが、契丹族に捕らわれてしまう。テ・ジョヨンの頼みで釈放されて仲間となる。

 ケピルサムンの部下。

高句麗

 安市城を守るヨン・ゲソムンと並び称せられる高句麗の名将。唐の太宗(イ・セミン)の攻撃を撃退したのみならず、弓でその左目を負傷させた[10]。テ・ジュンサンの一家を処刑しようとするヨン・ゲソムンに対し、ヨン・ゲソムンと自分はいつかいなくなる、そしたら高句麗を誰が守るのか[11]とテ・ジュンサン一家(テ・ジョヨン)をあくまでも守ろうとする。

 安市城と水軍で平壌城を攻めるがいずれも撃退される[12]。ヨン・ゲソムンに脅されている夢をみて飛び上がるなど、非常に臆病な姿が描写されている。安市城では、土山による攻撃も失敗し、示威行進をして見せるがヤン・マンチュンに弓で車を攻撃され、左目を負傷させられる。ヨン・ゲソムンとヤン・マンチュンに追い詰められ、ほうほうのていで唐本国に逃げ帰る[13]

 唐の江夏王。イ・セミンの高句麗討伐(麗唐戦争)に従軍する。遼東城を攻撃するも、失敗してしまう。その後、安市城の戦いで高句麗軍の計略にはまり、退却しているところを高句麗軍に襲われる。そのとき、ソル・イングィの奮闘により助けられる[14]。その後、高句麗のヨン・ゲソムン軍に敗れ、戦死する[15]

 百済出身の武将。吐蕃征伐に功績を上げ、チュクチョンムフに重用される。ミモサの祖父と面識があり、ミモサよりテ・ジョヨン救出の助力を頼まれる。テ・ジョヨンの処刑に反対したり、鬼斧山から戻ってきたテ・ジョヨンに長安城の北門警備の職を推薦した。その際も、テ・ジョヨンが連れてきた部下たちを、そのままテ・ジョヨンにつかせるなど、テ・ジョヨンらに助力した。689年無実の罪により、チュクチョンムフによって処刑される。

契丹

 チョリンの父。契丹族の部族長。

 契丹族の部族長の娘。

 契丹族の知勇にとんだ武将[16]。テ・ジョヨンのライバル。テ・ジョヨンと覇権を巡って、幾度も対立する。

 テ・ジョヨンとチョリンとの間に生まれるも、事情により、イ・ヘゴの子として育てられる。

突厥

 突厥族の可汗。鬼斧山の捕虜収容所にいたとき、後から送られてきたテ・ジョヨンたちと出会う。最初は、テ・ジョヨンを殺そうとしていたが、次第にテ・ジョヨンの考え方に理解を示し始める。鬼斧山での人間狩りにおいて、テ・ジョヨンらと共にイ・ムンの軍と戦い、勝利する。その後、テ・ジョヨンが長安城の北門警備に配置され、しばらくはこれに従事するが、兄が部族の再結集を行っているのを知り、テ・ジョヨンと再会を約して兄の下へ帰る。
 695年、ムクチョルは可汗となって、突厥の勢力を回復させて、唐を脅かす勢力へと成長していた。

その他

  • 当初は、全100話の予定であったが、好評のため延長されて全134話となった。

受賞歴

2006年
 KBS演技大賞
  優秀演技賞:キム・ジンテ

2007年
 KBS演技大賞
  大賞:チェ・スジョン
  ネチズン賞:チェ・スジョン
  最優秀演技賞:イ・ドクファ
  助演賞:イム・ヒョク
  人気賞:チョン・ボソク
  作家賞:チャン・ヨンチョル
 大韓民国 国会大衆文化&メディア大賞
  放送部門賞

2008年
 第35回韓国放送大賞
  長編ドラマ賞
  美術部門賞
  音響効果部門賞
  タレント賞:チェ・スジョン

スタッフ

韓国での放送

 KBS第1テレビにおいて、2006年9月16日から2007年12月23日までの土曜・日曜の午後9時40分から、全134話が放送された。

視聴率

放送日 話数 全国
2006-09-16 1 11.9%
2006-09-17 2 16.6%
2006-09-23 3 13.4%
2006-09-24 4 16.2%
2006-09-30 5 16.4%
2006-10-01 6 17.6%
2006-10-07 7 14.4%
2006-10-08 8 21.6%
2006-10-14 9 19.9%
2006-10-15 10 23.4%
2006-10-21 11 20.7%
2006-10-22 12 22.6%
2006-10-28 13 22.1%
2006-10-29 14 23.9%
2006-11-04 15 21.2%
2006-11-05 16 23.3%
2006-11-11 17 19.6%
2006-11-12 18 24.1%
2006-11-18 19 20.7%
2006-11-19 20 26.1%
2006-11-25 21 19.1%
2006-11-26 22 23.9%
2006-12-02 23 21.5%
2006-12-03 24 23.6%
2006-12-09 25 18.9%
2006-12-10 26 23.5%
2006-12-16 27 19.5%
2006-12-17 28 22.3%
2006-12-23 29 18.4%
2006-12-24 30 18.8%
2006-12-30 31 19.8%
2006-12-31 32 17.4%
2007-01-06 33 21.7%
2007-01-07 34 23.0%
2007-01-13 35 15.2%
2007-01-14 36 20.5%
2007-01-20 37 20.7%
2007-01-21 38 20.0%
2007-01-27 39 18.9%
2007-01-28 40 20.2%
2007-02-03 41 20.3%
2007-02-04 42 20.9%
2007-02-10 43 19.6%
2007-02-11 44 21.6%
2007-02-17 45 15.5%
2007-02-18 46 15.6%
2007-02-24 47 20.7%
2007-02-25 48 21.7%
2007-03-03 49 19.0%
2007-03-04 50 22.1%
2007-03-10 51 19.8%
2007-03-11 52 22.6%
2007-03-17 53 21.7%
2007-03-18 54 26.0%
2007-03-24 55 20.1%
2007-03-25 56 29.4%
2007-03-31 57 26.9%
2007-04-01 58 28.5%
2007-04-07 59 23.1%
2007-04-08 60 27.0%
2007-04-14 61 22.5%
2007-04-15 62 25.9%
2007-04-21 63 22.6%
2007-04-22 64 26.5%
2007-04-28 65 22.4%
2007-04-29 66 25.7%
2007-05-05 67 22.1%
2007-05-06 68 26.9%
2007-05-12 69 24.0%
2007-05-13 70 28.4%
2007-05-19 71 22.0%
2007-05-20 72 25.1%
2007-05-26 73 24.3%
2007-05-27 74 29.2%
2007-06-02 75 23.6%
2007-06-03 76 28.0%
2007-06-09 77 25.5%
2007-06-10 78 28.3%
2007-06-16 79 23.0%
2007-06-17 80 30.1%
2007-06-23 81 25.7%
2007-06-24 82 30.1%
2007-06-30 83 25.1%
2007-07-01 84 29.5%
2007-07-07 85 26.6%
2007-07-08 86 30.0%
2007-07-14 87 28.6%
2007-07-15 88 24.5%
2007-07-21 89 28.6%
2007-07-22 90 28.4%
2007-07-28 91 22.4%
2007-07-29 92 32.1%
2007-08-04 93 27.9%
2007-08-05 94 32.7%
2007-08-11 95 29.4%
2007-08-12 96 31.9%
2007-08-18 97 28.4%
2007-08-19 98 31.4%
2007-08-25 99 29.1%
2007-08-26 100 32.1%
2007-09-01 101 30.1%
2007-09-02 102 33.2%
2007-09-08 103 28.6%
2007-09-09 104 33.3%
2007-09-15 105 31.9%
2007-09-16 106 35.5%
2007-09-22 107 28.1%
2007-09-23 108 25.8%
2007-09-29 109 29.8%
2007-09-30 110 32.6%
2007-10-06 111 28.3%
2007-10-07 112 33.5%
2007-10-13 113 29.5%
2007-10-14 114 33.6%
2007-10-20 115 28.6%
2007-10-21 116 33.0%
2007-10-27 117 28.9%
2007-10-28 118 32.4%
2007-11-03 119 27.9%
2007-11-04 120 31.0%
2007-11-10 121 29.4%
2007-11-11 122 31.9%
2007-11-17 123 28.5%
2007-11-18 124 31.6%
2007-11-24 125 29.2%
2007-11-25 126 33.1%
2007-12-01 127 30.0%
2007-12-02 128 31.0%
2007-12-08 129 28.9%
2007-12-09 130 33.0%
2007-12-15 131 30.9%
2007-12-16 132 30.1%
2007-12-22 133 25.5%
2007-12-23 134 30.8%
平均視聴率 25.29%
最高視聴率 35.5%

出典: TNS Media Korea

韓国外での放送

日本

 日本では、KBSWORLDで2007年9月21日から2008年7月30日まで放送された。同局において、2008年9月16日から同年12月23日まで再放送が行われた。また、BS日テレ2008年10月1日から2009年4月14日まで放送された。同局において2009年4月6日から同年10月8日まで再放送が行われた。 地上波では、サンテレビ2011年7月6日から2012年1月30日まで放送されていた。

CD

  • 大祚榮OST 全19曲(韓国版)

DVD-BOX

発売カルチュア・パブリッシャーズ
販売ジェネオン・ユニバーサル・エンタテインメント

  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX1(1話~12話),2008年10月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX2(13話~24話),2008年11月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX3(25話~36話),2008年12月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX4(37話~48話),2008年1月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX5(49話~62話),2009年2月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX6(63話~76話),2009年3月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX7(77話~90話),2009年4月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX8(91話~104話),2009年5月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX9(105話~118話),2009年6月発売
  • 『大祚榮 テジョヨン』DVD-BOX10(119話~134話),2009年7月発売

日本語公式ガイドブック

  • 丸山幸子他編『韓国ドラマ公式ガイドブック 大祚榮』共同通信社,2009年 ISBN 978-4-7641-3113-2 C9474

脚注

  1. ^ 第4話
  2. ^ 第8話
  3. ^ 第8話
  4. ^ 第9話
  5. ^ 第9話
  6. ^ 第10話
  7. ^ 第11話
  8. ^ 第12話
  9. ^ 第16話
  10. ^ 第5話
  11. ^ 第7話
  12. ^ 第5話、第6話
  13. ^ 第6話
  14. ^ 第3話
  15. ^ 死の沼と呼ばれる遼沢しか逃げ道がなくなったイ・セミン本隊の退却のために決死隊に名乗り出るが再び敗れて、捕えられ斬首される(第5話)。
  16. ^ 第12話から登場。

外部リンク