塩いか
塩いか(しおいか)は、皮を剥いたイカを茹でて塩漬けにした食材。塩丸いか(しおまるいか)とも言う。
概要
スルメイカの内臓を取り、茹でたイカの胴部に足とともに塩を詰め加工した塩蔵食材である。冷蔵、冷凍保存ができなかった昔から、保存食として活用され、海のない長野県各地や岐阜県の一部で食べられてきた。現在は、生のイカも流通可能となっているが、食感や味が異なるため、根強い人気がある。加熱されているため、生の塩辛とも風味が異なる。
イカの産地は主に青森県、富山県で、水揚げ地のほか岐阜県で加工されている物もある。
長野県内のスーパー、食料品店などでは、常時販売されている。冷凍にされているものもある。長野県内では、南信地方で多く利用されている。
水に晒して塩抜きした後、輪切りにしてキュウリ、酒粕などと和え物にしたり、天ぷらにする料理が定番である。
外部リンク
- 長野県における「塩イカ」と「煮イカ」 の食習慣の伝承と地域性日本家政学会誌 Vol. 55 (2004) No. 2 P 167-179