城陽さんさんバス

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城陽さんさんバス(じょうようさんさんバス)は、京都府城陽市が運行するコミュニティバスの愛称である[1]1995年平成7年)10月運行開始[2]。運行開始時は城陽市が京阪宇治交通へ運行委託していた[2]。2022年現在は京都京阪バスに運行委託し[3]八幡営業所が運行を担当している。

概要

城陽市が京都京阪バスに対し、運行経費の一部と新型車両の購入費を補助している[4]。城陽市の公式サイトでは「市バス(市が事業主体のバス)ではありません。」と説明しているが[4]、これは京都市営バス京都市交通局)のような公営バス公営企業)とは異なるという意味である。

「城陽さんさんバス」の愛称は、2007年に城陽市市制施行35周年記念事業として全国公募を行って選定された[4]。その結果、京都府立京都すばる高等学校京都市伏見区)の女子生徒が応募した「城陽さんさんバス」に決定した[4]。「太陽がさんさんと降り注ぐ都市像を目指した」ものと説明されている[4]

城陽市北東部と南西部に、「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」と「プラムイン城陽長池線」の2路線を運行している[1]。2路線とも、プラムイン城陽方面のバスはJR城陽駅京都駅方面の快速列車と接続するダイヤが組まれている[1]。JR城陽駅バス停留所では各路線を無料乗継できる制度があり、車内で無料乗継券を発行している[1]

平日・休日とも同ダイヤで毎日運行し、昼間時間帯は「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」は30分間隔、「プラムイン城陽長池線」は1時間間隔のパターンダイヤとしている[1]

両路線とも「プラムイン城陽」を起終点とし、「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」は市東部の住宅地と市役所や総合運動公園など公共施設、JR城陽駅、近鉄寺田駅を結ぶ路線で、一部便はサンガタウン城陽を経由する[1]

「プラムイン城陽長池線」は「プラムイン城陽」から鴻ノ巣台、水主団地、富野荘・長池地域を結ぶ路線で、市内の4つの鉄道駅(JR城陽駅、近鉄寺田駅、近鉄富野荘駅長池駅)を経由する[1]

沿革

運賃・乗車券類

運賃・乗車券類については以下のとおり[5]

路線

鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線

520・521・525系統
521系統
  • プラムイン城陽 - 宮ノ谷 - JR城陽駅(区間便)
525系統

プラムイン城陽長池線

580系統
583系統

プラムイン城陽 → 城陽高校 → JR城陽駅(区間便)

582系統
  • 水主団地 → 寺田駅東口 → 城陽市役所 → JR城陽駅 → 城陽高校 → プラムイン城陽(区間便)

車両

現行車両は、小型ノンステップバス日野・ポンチョを使用する[4]。「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」では2ドアロングボディ[4]、「プラムイン城陽長池線」ではショートボディの専用車両が充当される[4]。車両には専用ラッピングが施されており、「鴻ノ巣山運動公園近鉄寺田線」はピンク基調、「プラムイン城陽長池線」はグリーン基調のカラーリングに色分けされている[4]。これらの車両は城陽市の補助により新型車両として導入された。

脚注

  1. ^ a b c d e f g 城陽さんさんバスご利用案内 路線の概要と路線図 城陽市、2018年7月10日更新、2022年6月22日閲覧。
  2. ^ a b c d 土居靖範「自治体による生活交通再生の評価と課題(I)― 京都府内地方部における乗合バスに焦点をあてた検証 ―」『立命館経営学』第48巻6号、2010年3月、p.63-77。立命館大学(p.65「表1-1 京都府内市町村別乗合バス事業者(2009年12月現在)」に城陽さんさんバスの記述がある。
  3. ^ 城陽さんさんバス 京都京阪バス、2022年6月22日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j 城陽さんさんバスご利用案内 城陽さんさんバスとは 城陽市、2020年7月14日更新、2022年6月22日閲覧。
  5. ^ 城陽さんさんバスご利用案内 運賃 城陽市、2022年6月9日更新、2022年6月22日閲覧。

参考文献

土居靖範「自治体による生活交通再生の評価と課題(I)― 京都府内地方部における乗合バスに焦点をあてた検証 ―」『立命館経営学』第48巻6号、2010年3月、p.63-77。立命館大学

関連項目

外部リンク