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北海道大学植物園

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北海道大学植物園

北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園(ほっかいどうだいがくほっぽうせいぶつけんフィールドかがくセンターこうちけんステーションしょくぶつえん)は、北海道札幌市中央区にある植物園。所定の入園料を支払えば大学関係者でなくても入園できる。北海道大学の管轄。クラーク博士の提案で生まれた。正式名称が長いため、ガイドブックなどでは「北海道大学植物園」と略称される。市民などからは「北大植物園」と呼ばれることも多い。

園内に植物園・博物館があり、バチェラー記念館もある。博物館には、南極地域観測隊で有名なタロの剥製とタロとジロの頭骨がある。

施設概要

  • 住所:北海道札幌市中央区北3条西8丁目
  • 郵便番号:〒060-0003
  • 園長:増田清
  • 総面積:13万3千m²
  • 入園料:400円

施設

エルムエゾヤマザクラ等といった北海道の植物が数多く植えられており、開拓前の札幌の原生林が再現されたエリアもある。また、大学の植物園らしく、アイヌウィルタニヴフといった北方民族が医療や食用等、生活に使ってきた植物を栽培する北方民族植物標本園や研究に使うエンレイソウの実験園といった、学問に関係ある植物を植えたエリアもある。ハーバード大学の植物園から来たアメリカの樹木が数多く植えられている。
観光地としての魅力もある。ライラック並木やカナダの植物が植えられたカナディアン・ロック・ガーデンや美しいバラ園、アメリカ産の芝を使った広いローン北海道開拓使が作った博物館もあり、他にはアイヌについて展示した「北方民族資料館」や、札幌農学校教授で植物学者の宮部金吾を記念した「宮部金吾記念館」もある。正門側にある門衛所も貴重なものである。博物館、博物館事務所等は植物園と共に重要文化財に指定されている。

歴史

  • 1876年 - 温室のみ建設。
  • 1877年 - 樹木園・寄宿舎の付近に灌木園が完成。
  • 1886年 - 植物園が創設。
  • 1900年 - 官制化される。

立地

樹木がうっそうと茂り周辺地域からは森のように見えるが、園全体は、札幌市の中央部市街地域のうち札幌駅南側の市中心部から西側へかけての一帯の一部に位置している。敷地境界東面は、JR札幌駅南口から地下鉄大通駅にかけての中心市街とも比較的近傍である。札幌市の条・丁による街区ブロックにおいては、南北方向に三条、東西方向に三丁程度のほぼ四角形となる緑豊かなエリアである。

近接する主な施設

ギャラリー

外部リンク