全日本学生ドリフト王座決定戦

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全日本学生ドリフト王座決定戦(ぜんにほんがくせいドリフトおうざけっていせん)は、雑誌ドリフト天国が主催している学生限定のドリフトコンテスト。通称は「学ドリ」。

概要

日本唯一の学生だけで戦われるドリフトコンテスト。初回の2001年から毎年夏休みの時期に開催されているが、2020年は11月に行われた。

当初は1年に1大会だったが、参加者の増加と地域格差を低減する理由から、2003年からは東日本と西日本のサーキットで東大会・西大会を行い、それぞれの上位進出者によって東西統一戦を実施しチャンピオンを決めるという方式をとっている。東大会は日光サーキットで毎年開催され、西大会は名阪スポーツランドと備北ハイランドサーキットで交互に開催されている。ただし、2019年は日光サーキットでの全国大会のみで、2020年も富士スピードウェイのドリフトコースでの1大会でチャンピオンを決定した。

歴代優勝者のなかには、現在D1グランプリで活躍する岩井照宜[1]フォーミュラ・ドリフトに参戦する田口和也なども含まれる。

参加資格

  • 文部科学省指定及び公共職業能力開発施設の学校に籍をおく学生であること
  • 普通自動車免許を取得していること
  • 大会当日に満24才以下であること

[2]

このような参加資格のため、大学・短大・専門学校在籍者だけでなく、高校生も参加することが可能である。

車種の制限はなく、シルビア180SXスカイラインチェイサーといったドリフトの定番とされる車種だけでなく、MR2マツダ・ロードスター、さらにはホンダ・ビート[3]アルトワークスのような軽自動車も参加したことがある。

審査

審査基準

D1グランプリやフォーミュラ・ドリフトと異なり、審査基準は「自分の走りで100%以上の技術を本番に出せること」である[4]

審査員は古口美範今村隆弘といったD1参戦経験のあるプロドライバーが務める。

審査方法

パイロン卍

フリー走行の後、予選として行われる。サーキットのホームストレート上にパイロンを一定間隔で置き、その間をサイドターンやドリフトを駆使してスラロームで走り抜ける。スラロームの際にドリフト出来ていなかったり、パイロンに接触してしまったり、反対にパイロンから離れすぎてしまったりした場合は減点となる[4]。2005年大会から採用され、翌2006年からは最初のターンが右回りか左回りかをくじ引きで決める方式になったが[5]、2019年大会は右回りのみで行われた。100点以上の走りを見せた選手は「パイロン王子」として表彰される[5]

単走

パイロン卍で絞り込まれた選手によって争われ、コースを一台で走行する。

追走

2015年大会の東西統一戦から実施。異なる学校の二台で走行する。

団体

一時期開催されていなかったが、2019年に復活。同じ学校のメンバーとともに複数台で走行する。

その他

クレクレタイム

大会終了後に開催される恒例のイベント。参加者が自身の車にガムテープなどでメッセージを書いてアピールし、目立った参加者に大会のスポンサー企業から商品がもらえるというものである。商品の中には、エアロパーツやタイヤなど高価なものもある[4]

関連項目

脚注

  1. ^ 新マナPの衝撃トーク【第9回】そろそろ夏も終わりです。 Croooober、2013年8月28日
  2. ^ 学ドリ2018応募方法について! ドリフト天国オフィシャルブログ、2018年6月27日
  3. ^ Oh! 伝説のチャレンジャー PART1 記録より記憶! 青春は爆発だ! 学ドリ2008、2021年6月22日閲覧
  4. ^ a b c 唯一学生のみのドリフト大会 学ドリ2019 廃車ドットコム、2021年6月22日閲覧
  5. ^ a b 魔の予選 合格40名の狭き門 学ドリ2012、2021年6月22日閲覧