偏執病

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偏執病(へんしゅうびょう、偏執症パラノイア: paranoia)は、精神病の一種で、体系だった妄想を抱くものを指す。自らを特殊な人間であると信じたり、隣人に攻撃を受けている、などといった異常な妄想に囚われるが、強い妄想を抱いている、という点以外では人格や職業能力面において常人と変わらない点が特徴。

これが日常生活や仕事の遂行に支障をきたすレベルにまで達したものが、妄想性パーソナリティ障害(paranoid personality disorder)とされる。

症状

  • 被害妄想 - 挫折侮辱拒絶などへの過剰反応、他人への根強い猜疑心(さいぎしん)。自分は特別で何者かに監視、要注意人物と見られていると思う。
  • 誇大妄想 - 超人、超越者、絶対者という存在へと発展する。
  • 激しい攻撃性 - 誹謗中傷など。弱肉強食というような考えで弱者に対して攻撃的である。
  • 自己中心的性格 - 自分が世界の中心ではという妄想で絶対者ではないかという妄想。
  • 異常な独占欲 - 独占欲は多数から100%に向かう。独裁者的な妄想を持つ。
  • 悪魔主義 - 悪魔的なものに美しさを見る。

症例

偏執病的なキャラクターは、小説や漫画にはしばしば悪役として登場している。ただし、見方を変えれば主人公にもこのような(自己中心的・支配的・独善的な)キャラクターは多く見受けられる。

関連項目