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中華民国海軍陸戦隊

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中華民国海軍陸戦隊(ちゅうかみんこくかいぐんりくせんたい、中華民國海軍陸戰隊)は中華民国海軍に属する海兵隊で揚陸、上陸阻止、領土奪還、台湾本島及び外島、離島の防衛、軍事施設警備等の任務を行っている。陸戦隊員は、中華民国海軍陸戦隊学校で育成され有事の際には迅速に行動できるようになっている。現在、隊員は約15000人ほどいる。また、陸戦隊志願者の中から対ハイジャックや対テロ等の任務に就く陸戦特勤隊が台湾南部に編制されている。

沿革

  • 1914年12月 - 中華民国海軍部警衛隊を改編
  • 1919年7月 - 部隊を編制
  • 1922年 - 統帯部が成立
  • 1923年 - 混成旅団が編制
  • 1928年 - 2個旅団が編制
  • 1946年 - 世界情勢に配慮して、中華民国陸軍が設立
  • 1947年 - 国共内戦激化し、9月16日福建省福州馬尾に6個中隊を隷下に置いた重建海軍陸戦隊大隊が発足
  • 1948年 - 陸戦隊第1、第2、第3団を海軍警衛団に統合
  • 1949年 - 陸戦隊2個旅団と上海陸戦隊司令部を成立。同年舟山市と海南島を防衛するため定海区に移転。次に中華民国政府は台湾に移り、高雄市左営区に集中させた。
  • 1950年から1952年9月 - 前後して運輸車第1、第2営と海軍陸戦隊学校を増編
  • 1953年6月 - 南ベトナムフーコック島奪還のため富台部隊を編制
  • 1955年1月 - 陸戦隊第2旅団と陸軍第45師団を陸戦隊第1師団に統合、作戦勤務団及び新兵訓練中心を増設。11月に陸軍第780捜索団を本隊として創設
  • 1957年4月 - 陸戦隊士官学校が成立し、6月には艦隊陸戦隊司令部が成立
  • 1959年 - 新兵訓練営、新兵訓練中心に拡大
  • 1962年3月 - 警衛第1営成立
  • 1965年2月 - 警衛第2営成立
  • 1966年9月 - 陸戦隊第1旅団と陸軍第81師団を陸戦隊第2師団に統合
  • 1967年 - 登陸戦車指揮部成立
  • 1968年9月 - 艦隊陸戦隊司令部を解散し、恒春基地指揮部成立
  • 1969年3月 - 将戦車指揮部を登陸戦車団に変更
  • 1969年3月 - 新兵訓練中心と三軍聯訓基地指揮部を陸戦隊第77師団に統合
  • 1971年6月 - 陸戦隊検診所を陸戦隊医院に拡大、同時に憲兵連成立
  • 1974年4月 - 恒春訓練基地を三軍聯訓基地に拡大
  • 1975年 - 戦勤団基地工廠を陸戦隊専用装備総合基地工廠に拡大
  • 1981年 - 特種勤務隊と2個陸戦師団反装甲連成立
  • 1983年5月 - 戦勤団保養営と保養排を工兵戦車保養連に統合
  • 1984年7月 - 陸戦隊第77師団を解散し、三軍聯訓基地指揮部及び新兵訓練中心に戻す
  • 1985年4月 - 空観隊解散し、10月に陸軍船舶営駁車連を本隊として創設、両棲駁運車連第1、第2連として命名
  • 1986年1月 - 海軍陸戦隊学校及び陸戦隊士官学校を合併、7月に陸戦隊医院を改編し医務所とする、9月に勤戦勤団岸勤第99営を改編し、2個陸戦師団岸勤営とし、並びに2個陸戦師団化学兵連成立
  • 1987年9月 - 空軍防砲第209営第4連及び空軍防砲第211営第2連を本隊として改隷し、2個師団砲兵団を編入
  • 1988年7月 - 豫劇隊の編成が命令され、9月に政治作戦連が編成される
  • 1995年12月 - 豫劇隊は教育部として改隷される
  • 1997年7月 - 精実案が施行され、司令部15個処、組、轄陸戦旅団、守備旅団、基地警衛旅団、烏坵指揮部、新兵訓練指揮部、両棲偵捜大隊、登陸戦車大隊、補保大隊、工岸大隊、通信電子大隊、総合補修工廠、隊部営等を13個単位、管制海軍陸戦隊学校、三軍総訓基地を2個単位として本隊に再編した。
  • 2004年4月 - 精進案が施行され、第一段階として新兵訓練指揮部と国防部後備司令部に移動、補保大隊弾薬中隊を聯合後勤司令部に移動
  • 2005年1月 - 海軍三軍聯合作戦訓練基地指揮部を本隊に移動、海軍水中爆破大隊を両棲偵捜大隊に移動、海軍灘岸勤中隊、装備中隊を工岸大隊に移動。4月に陸戦旅団、守備旅団を陸戦第66旅団、陸戦第99旅団に名称変更。7月に基地警衛旅団を陸戦第77旅団に名称変更、工岸大隊を灘岸勤務大隊に名称変更、通信電子大隊を通資電大隊に名称変更
  • 2006年3月 - 海軍陸戦隊司令部を海軍陸戦隊指揮部に名称変更

組織

  • 中華民国海軍司令部
    • 海軍陸戦隊指揮部
      • 陸戦旅団(3個旅団)
        • 第66旅団
        • 第77旅団
        • 第99旅団
      • 直属専業大隊(3個大隊)
        • 両棲偵捜大隊
        • 登陸戦車大隊
        • 戦闘支援大隊(7個中隊)
          • 通電中隊
          • 通資中隊
          • 灘勤中隊
          • 岸勤中隊
          • 衛勤中隊
          • 補保中隊
          • 運輸中隊
        • 隊部営
      • 烏坵守備大隊
      • 三軍聯訓基地
      • 海軍陸戦隊学校
      • 海軍陸戦隊新訓中心

装備

参考文献