マイケル・ヘンダーソン
Michael Henderson | |
---|---|
Henderson singing at Sunset Junction Festival, Los Angeles, CA., | |
基本情報 | |
生誕 | United States |
ジャンル | R&B, jazz, funk, soul, pop |
職業 | Musician, songwriter, record producer, arranger |
担当楽器 | Vocals, bass, guitar, saxophone |
活動期間 | 1970–present |
レーベル | Buddah Records, Arista, EMI-Capitol |
共同作業者 | Miles Davis, Stevie Wonder, Marvin Gaye, Ray Parker, Jr., Jean Carn, Norman Connors |
マイケル・ヘンダーソン(Michael Henderson、 1951年7月7日生まれ)[1]は、1970年代初期に「ジャック・ジョンソンへの称賛」、 「パンゲア」、そして「ライヴ・イヴル」といった初期のエレクトリック・ジャズ(後のフュージョン)のアルバムで、マイルス・デイヴィスと共演したことで最もよく知られているアメリカ合衆国のベーシスト、ヴォーカリストである。
経歴
ヘンダーソンは、1970年代のエレクトリック・ジャズで最初に頭角を現したベーシストの1人であり、また過去40年に最も影響力を持ったジャズ、そしてソウルのミュージシャンの1人でもある。マイルス・デイヴィスの他、マーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリン、スティービー・ワンダー、ドラマティクス、ドクター・ジョン、その他多くの有名なアーティスト達と演奏し、録音をしている。
ヘンダーソンは、ボブ・バビット、そしてボブに最も影響を与えた存在であるジェームズ・ジェマーソンとともに、3人の最も偉大なモータウンのベーシストの1人だと考えられている。
デイヴィスのバンドに加入する前には、ヘンダーソンは、スティービー・ワンダーと一緒にツアーに出ていた。スティービー・ワンダーとはシカゴのリーガル劇場でライヴのリハーサルをしていた時に出会ったのである。デイヴィスは若いヘンダーソンが1970年の初めにニューヨーク市のコパカバーナで演奏しているのを見て、「オレがあんたのいかれたベーシストを連れて行くよ」とだけワンダーに言ったということである[2]。
デイヴィスと一緒に丸々7年過ごした後、ヘンダーソンはソロ活動を始め、作詞作曲と歌に集中して、1986年に引退するまで、アリスタ・レコードで多くのヒット曲とアルバムを生み出した。バラードが良く知られているが、ヘンダーソンは影響力のあるファンクの演奏者であり、彼のリフと歌は広くカバーされてきた。彼のソロでの録音は百万枚を優に越えるアルバムを売り上げている。「ワイド・レシーヴァー」というアルバムに収録されている同名のタイトル曲は、ブレイクダンスのダンサー達に非常に好まれている。このアルバムは2010年11月に イギリスのレコード会社スーパーバードから再発された。また、「マイケル・ヘンダーソン・ベスト」というタイトルの編集盤にも「ワイド・レシーヴァー」は収録されている。ヘンダーソンは、ノーマン・コナーズがソロで歌った「あなたは私の宇宙船」や、コナーズがジーン・カーンと共演している「ヴァレンタイン・ラブ」といったヒット曲をバラードとして歌ったことでも有名である。
影響
彼のベースリフの多くが、モータウンサウンドの太くて深みのあるノリを求めているプレイヤー達によって模倣されてきた。彼のベースリフは、「バレンタイン・ラブ」や「あなたは私の宇宙船」といったヒット曲から、スヌープ・ドッグやL.L.Cool Jといった連中のサンプリングのネタ元となってきた。また、彼の歌は、ジェイ - Zの「アメリカのギャング」やエミネムの「8マイル」などでサンプリングされたり、カヴァーされたりしている。ノトーリアス・ビッグ、リック・ジェイムズ、ウェイマン・ティスデイル、シュガー・レイといったメンバーの企画でもサンプリングされたりカヴァーされたりしている。
彼は現在アメリカ合衆国に住んでおり、他のモータウンやソウルのミュージシャンたちの素材や、彼自身のソロの素材を演奏して、時にショーで演奏している。
かつてデイヴィスのエレクトリック・バンドにいた他のメンバーとともに再会コンサートも行っている。
ディスコグラフィー
リーダー・アルバム
- 1976: Solid (Michael Henderson album) (Buddah)
- 1977: Goin' Places (Buddah)
- 1978: In The Night Time (Buddah)
- 1979: Do It All (Buddah)
- 1980: Wide Receiver (Buddah)
- 1981: Slingshot (Buddah)
- 1983: Fickle (Buddah)
- 1986: Bedtime Stores (EMI Records)
With Miles Davis
- The Cellar Door Sessions (1970) (英語)
- A Tribute to Jack Johnson (1971) (英語)
- Live-Evil (1971) (英語)
- On the Corner (1972) (英語)
- In Concert: Live at Philharmonic Hall (1973) (英語)
- Big Fun (1974) (英語)
- Get Up with It (1974) (英語)
- Agharta (1976) (英語)
- Pangaea (1975) (英語)
- Dark Magus (1977) (英語)
註
- ^ McCall, Michael (1997). Erlewine, Michael; Bogdanov, Vladimir; Woodstra, Chris et al.. eds. “Michael Henderson”. All Music Guide to Country: The Experts' Guide to the Best Recordings in Country Music. AMG All Music Guides (Hal Leonard Corporation): 88, 208. 0879304758 2014年6月26日閲覧。.
- ^ Jung, Fred. "A Fireside Chat With Michael Henderson." www.allthatjazz.com, December 51, 2003. Retrieved April 28, 2014.