岡部ホテルグループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Momokkey (会話 | 投稿記録) による 2015年2月8日 (日) 02:50個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

岡部ホテルグループ(おかべ-)は、栃木県および静岡県で営業するリゾートホテルの名称である。2010年以降は大江戸温泉物語が旧経営者から買収し、3ホテルを経営している。

概要

岡部脇太郎によって1952年に塩原温泉郷に「塩原東京ホテル(現:ホテルニュー塩原)」が、1953年に鬼怒川温泉郷に「鬼怒川観光ホテル」が創業。それぞれ同族経営の別会社で経営していた。1978年には鬼怒川温泉駅前に巨艦店「鬼怒川ホテルニュー岡部」を開業。バブル期に「鬼怒川ホテルニュー岡部 QUEEN TOWER」、伊豆で「ホテルニュー岡部」、ニュージーランドで「WHITE HERON HOTEL」を相次いで開業させ、チェーン名を『OKABE ENTERPRISES INTERNATIONAL』とした。

かつては関東ローカル(特にテレビ東京、伊豆進出後は東海でも)でホテル毎にサウンドロゴ付きのCMを出稿していたが、特に「♪ホテルニューお・か・べ(・のところに間がある)」は、後にタモリのSUPERボキャブラ天国で「ホテルじゅうお・か・ま」という替え歌の投稿が紹介されたことで全国に知られたこともある。

経営権の売却と倒産

2003年11月にメインバンクの足利銀行が一時国有化。債務超過で経営が行き詰まり、2005年4月に取引銀行の商工中金足利銀行栃木銀行が84億円の債権放棄と35億円の劣後ローン化(DDS)の金融支援を受け、整理回収機構の管理下で「鬼怒川温泉ホテル西館・東館」の閉鎖など経営の合理化を進め、チェーン名を『岡部ホテルグループ』に改めた。しかし世界金融危機の影響による収益悪化から自主再建を断念し、2009年7月1日付けで新旧分離により分社化したホテルの運営権および資産を他社へ売却した。本家『岡部ホテルグループ』の手から離れつつもホテルの運営は継続されることになった。

その後残務整理を進めていた

  • 株式会社コーラク(旧・ホテルニュー塩原)
  • 株式会社さつきサービス(旧・鬼怒川観光ホテル水明)
  • 株式会社関盛サービス(旧・西伊豆ホテルニュー岡部)

からなる『旧・岡部ホテルグループ』3社は2011年3月9日に東京地裁から特別清算開始決定を受け、事実上倒産した[1][2]

旧・岡部ホテルグループ一覧

旧・株式会社ホテルニュー塩原
旧・株式会社鬼怒川観光ホテル水明
旧・株式会社西伊豆ホテルニュー岡部
  • 小松観光へ売却
    • 西伊豆ホテルニュー岡部(静岡県賀茂郡西伊豆町堂ヶ島温泉)→2009年10月1日に「西伊豆クリスタルビューホテル」としてリブランド

撤退・閉鎖

  • ホワイトヘロンホテル (WHITE HERON HOTEL ニュージーランド オークランド)
  • 鬼怒川観光ホテル 西館 安らぎの湯(2005年前後に閉鎖 更地となっている)
  • 鬼怒川観光ホテル 東館 (2008年閉鎖 建物は現存し廃墟となっている)

脚注

  1. ^ (株)コーラクほか2社|倒産速報 - 2011年3月14日 東京商工リサーチ
  2. ^ 2011/03/14 - TEIKOKU NEWS ONLINE- 2011年3月14日 帝国データバンク
  3. ^ 大江戸温泉運営主体に ニュー塩原など3ホテル ミドルウッドから変更 - 2010年3月3日、下野新聞ウェブ

外部リンク