ベネチテス目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2021年5月6日 (木) 16:56; RnTkm (会話 | 投稿記録) による版 (生物分類表: リンク)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ベネチテス目 Bennettitales
生息年代: 三畳紀白亜紀
キカデオイデアの花
地質時代
三畳紀 - 白亜紀
分類
: 植物界 Plantae
: ソテツ門 Cycadophyta
: ソテツ綱 Cycadopsida
: ベネチテス目 Bennettitales
学名
Bennettitales
和名
ベネチテス目

ベネチテス目(ベネチテスもく、学名:Bennettitalesキカデオイデア目ともいう)は化石裸子植物の一群で、中生代三畳紀に現れ、白亜紀の終わり頃絶滅した。一般に太い幹、羽状複葉と茎の先につく生殖器官を特徴とし、見かけは現生のソテツ類に似ているが、気孔の配置などに違いがある。

キカデオイデア科Cycadeoidaceaeキカデオイデアを含む)とウィリアムソニア科Williamsoniaceae)の2群に分けられる。キカデオイデア科は幹が異様に太く、生殖器官(あるいは胞子葉穂)は両性で、茎の先に雌胞子葉、根元に雄胞子葉が配置し、その点では被子植物の花と似ている。ただし、具体的な形の復元には諸説ある。また、この共通性はそれぞれ独自に生じたものであり、直接の関係はないとの考えが有力である。ウィリアムソニア科は幹がやや細く、分枝し、生殖器官はソテツ類と同じように雌雄別になっている。

なお、命名の基になったベネチテス Bennettites は葉の化石に、キカデオイデア Cycadeoidaea は幹と生殖器官の化石に対して当初つけられた名で、両者はあとから同じものであることがわかった。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 伊藤元己7章 陸上植物の多様性と系統」『植物の系統と進化』(pdf)(1版)裳華房、東京都千代田区〈新・生命科学シリーズ〉、2012年5月25日、141 -142頁。ISBN 978-4-7853-5852-5http://www.shokabo.co.jp/sample/5852s.pdf