気孔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

気孔きこう)は、生物が外部から空気を取り入れるための穴を指すか、または物体に含まれる微小な空洞を指す。2つの異なる概念が同じ用語を使用しているため、詳細はそれぞれの節に記す。

目次

[編集] 気孔 (生物)

気孔きこう、Stoma)は、植物において光合成呼吸蒸散の目的で外部から空気を取り入れるための穴である。2つの細胞孔辺細胞)が唇型に向かい合った構造になっている。葉の裏側に多いが、スイレンの葉の裏側にはなく、水中に生える水草には全くみられない。

[編集] 気孔の挙動

  • 一般に光合成を行う昼間には開いて水分の流れを活発にし、夜間には閉じて水分の損失を抑制する。
  • サボテンなど乾燥地の多肉植物は、逆に夜間に開いて昼間に閉じる。

[編集] 気孔 (材料工学)

気孔きこう)は、ひとまとまりの物体に含まれる微小な空洞である。ポア(Pore)またはボイド(Void)と呼ばれることもある。外気と接続している開気孔(かいきこう、Open Pore)と物体内部に孤立している閉気孔(へいきこう、Closed Pore)とがある。気孔の含有率は気孔率(きこうりつ、Porosity)で定量的に表される。

[編集] 気孔の機能

[編集] 気孔の応用

  • 物質表面の性質を強調するために多くの気孔を導入した多孔質材料が利用されている。例えば吸着現象を利用する防臭剤や接触面を反応に利用する触媒などがある。
  • 機械材料または構造材料において軽量化のために利用されることもある。例えば木材は、極めて高度に制御された気孔を持つ多孔質材料である。