ヘンゲハコヨコクビガメ

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ヘンゲハコヨコクビガメ
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 曲頸亜目 Pleurodira
: ヨコクビガメ科 Pelomedusidae
亜科 : アフリカヨコクビガメ亜科
Pelomedusinae
: ハコヨコクビガメ属 Pelusios
: ヘンゲハコヨコクビガメ
P. rhodesianus
学名
Pelusios rhodesianus
Hewitt, 1927
和名
ヘンゲハコヨコクビガメ
英名
Variable mud turtle

ヘンゲハコヨコクビガメ(変化箱横首亀、Pelusios rhodesianus)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目ヨコクビガメ科ハコヨコクビガメ属に分類されるカメ。

分布

種小名rhodesianusは「ローデシアの」の意。

アンゴラウガンダコンゴ民主共和国南部、ザンビアジンバブエタンザニア西部、ブルンジボツワナ北部、マラウイ南アフリカ共和国東部、モザンビーク中部、ルワンダ

形態

最大甲長25cm。背甲は緩やかに盛り上がり、上から見ると中央よりやや後方で最も幅が広くなる卵型。背甲の色彩は黒や暗褐色。縁甲板後部は滑らか。腹甲は大型。蝶番は発達し、箱の様に蓋をすることができる。腹甲の色彩は黒や暗褐色だが、中央部に明色の斑紋が入る個体もいる。

頭部は小型で、吻端はやや突出し先端が凹み二股に分かれる。下顎には2本の髭状突起がある。頭部の色彩は褐色で、生息地北部の個体群は黄色い虫食い状の斑紋が入る。色彩変異が大きいことが和名や英名の由来。(variable=変わりやすい)

幼体は椎甲板が瘤状に盛り上がる(キール)が、成長に伴い第4椎甲板のみキールを残して消失することが多い。

生態

河川湿地等の大規模な水場に好むとされるが、小規模な水場に生息することもある。

食性は動物食の強い雑食で、昆虫類甲殻類貝類魚類、植物の等を食べる。飼育下では個体によって野菜や果実を好んで食べた例もある。

繁殖形態は卵生で、飼育下では1回に11-14個の卵を産んだ例がある。

人間との関係

ペットとして飼育されることがあり、日本にも輸入されている。流通量は極めて少なく、高価。また本種の名前でクリイロハコヨコクビガメが流通したこともある。

関連項目

参考文献

  • 海老沼剛 「CLOSE UP CREEPERS -注目の爬虫両生類-」『クリーパー』第23号、クリーパー社、2004年、73、102-103頁。
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社2005年、109頁。
  • 安川雄一郎 「アフリカヨコクビガメ亜科の分類と自然史 その2」『クリーパー』第35号、クリーパー社、2006年、5、36-39頁。

外部リンク