ブルーム (競走馬)
ブルーム | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
欧字表記 | Broome[1] | |||||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | |||||||||||||||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||||||||
生誕 | 2016年2月8日[1] | |||||||||||||||||||||||
父 | Australia[1] | |||||||||||||||||||||||
母 | Sweepstake[1] | |||||||||||||||||||||||
母の父 | Acclamation[1] | |||||||||||||||||||||||
生国 | アイルランド | |||||||||||||||||||||||
生産者 |
Epona Bloodstock Ltd & Petaluma Bloodstock[1] | |||||||||||||||||||||||
馬主 |
デリック・スミス ジョン・マグナー夫人 マイケル・テイバー 松島正昭[1] | |||||||||||||||||||||||
調教師 |
エイダン・オブライエン ( アイルランド) | |||||||||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||||||||
生涯成績 | 28戦8勝[1] | |||||||||||||||||||||||
獲得賞金 |
£309,071 (2020年9月15日現在)[1] | |||||||||||||||||||||||
WBRR | L118 / 2021年[2] | |||||||||||||||||||||||
|
ブルーム(英:Broome[1])はアイルランドの競走馬である。主な勝ち鞍は2021年のサンクルー大賞。
クールモアグループと株式会社キーファーズ代表取締役社長である松島正昭との共同所有馬である。クールモアはグループ総帥のジョン・マグナーの妻であるスーザン・マグナー、ブックメーカー「アーサープリンス」元オーナーのマイケル・テイバー、同じくブックメーカー「ラドブロークス」トレーディングディレクターのデリック・スミスによる共同所有の形を取っており、報道上では「クールモアとキーファーズの共同所有」とされるが正式な馬主の名義は「Derrick Smith, Mrs John Magnier, Michael Tabor & Masaaki Matsushima」の4者となる。
戦績
2歳(2018年)
クールモアに購買され、エイダン・オブライエン厩舎からデビュー。8月のゴールウェイ競馬場での未勝利戦で勝利し、2戦目で勝ち上がる。その後はレパーズタウン競馬場のチャンピオンズジュヴェナイルステークス2着、パリロンシャン競馬場のジャン・リュック・ラガルデール賞2着など、惜しいレースを続け2歳シーズンを終える。
3歳(2019年)
始動戦となったバリーサックスステークスはライアン・ムーアを背に、これまでのマイル戦から10ハロンへの距離延長で僚馬ソヴリンに8馬身差をつける大楽勝[3]。続くアイリッシュダービートライアルステークスでは道中手を抜く仕草を見せながらも、ドナカ・オブライエンが促すとたちまち反応し、2着のブレナムパレス、3着のソヴリンの僚馬2頭を従え快勝する[4][5]。
この勝利でダービーステークスではクールモアの主戦であるムーアが騎乗する同じオブライエン厩舎のサードラゴネットに次ぐ2番人気に推されたが、これも同厩のアンソニーヴァンダイクが勝利、ブルームはサードラゴネット、ジャパン、マドムーンとの接戦の末に4着に敗れた[6]。更にアイリッシュダービーではスタートで出遅れてラビットと目されていたソヴリンに大逃げ勝ちを許し、6着に終わった[7]。
その後、松島が共同所有者となったこともあり武豊を鞍上に凱旋門賞へ向かう予定だったが、体調が整わず回避、結果的に秋は全休となった[8]。
4歳(2020年)
明け4歳となった2020年はコロネーションカップでアンソニーヴァンダイクとともに始動したが、ガイヤースの前に4着に敗れた[9]。秋に長距離G2・チャンピオンズロングディスタンスカップに挑むも、13着と惨敗した。
5歳(2021年)
始動戦のリステッド競走のデヴォイステークスを勝利。続くアレッジドステークスも勝利で2連勝とした[10]。
さらにムーアズブリッジステークスで前年のメルボルンカップ勝ち馬トワイライトペイメントを2馬身差で下して3連勝でG2初制覇[11][12]。その勢いで挑んだ愛G1タタソールズゴールドカップでは、早めに先頭に立って押し切りを図るも、ヘルヴィックドリームとの叩き合いになり最後で競り負けて2着に敗れた[13]。続くハードウィックステークスはワンダフルトゥナイトをマークするも捉え切れず連敗した[14]。
仏G1サンクルー大賞では外枠から果敢にハナを切りそのまま後続を引き連れて直線に向かい、最後は3番手から迫ってきたエベイラに1馬身差をつけ快勝。悲願のG1初制覇を果たした[15]。
その後はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走。ゲートに失敗し気合にを付けてハナに立つも5頭立ての4着に敗れた[16]。
秋の始動戦フォワ賞はディープボンドの2着。凱旋門賞は鞍上武豊で果敢に逃げるも11着に敗れた。
その後、アメリカ遠征を行いブリーダーズカップターフに参戦し、9番人気で出走。中団の後ろから先に抜け出して粘り込みを図るもユビアーの末脚に屈して惜しくも2着に敗れた[17]。さらに日本に遠征してジャパンカップに出走するも11着。香港ヴァーズ参戦の予定もあったが他馬に蹴られて骨折したため休養に入った。
6歳(2022年)
故障明け初戦はタタソールズゴールドカップで始動して5着。続くハードウィックステークスでは大外枠からゲートを決め、他馬が内に寄せるなか横目に離れて坂を下り、コース最低地点のスウィンリーボトムが近づくと内に切り込みながらハナに行き、リードを保ちながら単騎で逃げて最後は2着に3馬身1/4差で鮮やかに逃げ切った[18]。
その後、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは5番人気4着、ソードダンサーSでは1番人気4着、愛チャンピオンS6番人気7着、凱旋門賞20番人気8着となっている[19]。
血統表
ブルームの血統 | (血統表の出典) | |||
父系 | サドラーズウェルズ系 |
|||
父 Australia 2011 栗毛 |
父の父 Galileo1998 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Urban Sea | Miswaki | |||
Allegretta | ||||
父の母 Ouija Board2001 鹿毛 |
Cape Cross | Green Desert | ||
Park Appeal | ||||
Selection Board | Welsh Pageant | |||
Ouija | ||||
母 Sweepstake |
Acclamation | Royal Applause | *ワージブ | |
Flying Melody | ||||
Princess Athena | Ahonoora | |||
Shopping Wise | ||||
母の母 Dust Flicker
|
Suave Dancer | Green Dancer | ||
Suavite | ||||
Galaxie Dust | Blushing Groom | |||
High Galaxie | ||||
母系(F-No.) | Mustard系(FN:1-c) | |||
5代内の近親交配 | Ahonoora 5×4 |
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l Broome | Race Record & Form. Racing Post. 2022年6月19日閲覧
- ^ 国際競馬統括機関連盟 (IFHA) “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings”. 2022年1月26日閲覧。
- ^ 愛G3バリーサックスS、ブルームが8馬身差の圧勝でダービー有力候補に JRA-VAN Ver.World、2019年4月9日、2020年9月15日閲覧
- ^ Broome Stars in Derrinstown Clean Sweep for O'Brien BloodHorse(Tony O'Hehir/Racing Post and Robbie Wilders/Racing Post)2019年5月12日、2020年9月15日閲覧
- ^ 愛G3ダービートライアル、またもA.オブライエン厩舎のブルームが快勝 JRA-VAN Ver.World、2019年5月13日、2020年9月15日閲覧
- ^ “英ダービーはゴール前で大激戦、アンソニーヴァンダイクが半馬身差で戴冠”. JRA-VAN (2019年6月2日). 2019年6月4日閲覧。
- ^ 伏兵ソヴリンが大逃げ、愛ダービーで僚馬アンソニーヴァンダイクの快挙封じる JRA-VAN Ver.World、2019年6月30日、2020年9月15日閲覧
- ^ “ブルーム 体調整わず凱旋門賞取り止め 武豊「大変残念」”. スポーツニッポン. 2019年12月5日閲覧。
- ^ 【英・コロネーションC】英平地G1開幕戦はガイヤースが逃げ切り、2着はダービー馬アンソニーヴァンダイク netkeiba.com、2020年6月6日、2020年9月15日閲覧
- ^ “ブルームが愛G3を制覇”. 20210516閲覧。
- ^ “キーファーズ共同所有 ブルームが愛G2を初制覇”. 20210516閲覧。
- ^ “キーファーズ共同所有のブルーム、愛G2ムーアズブリッジSも制して3連勝”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “ブルームのG1初制覇ならず、タタソールズGCはヘルヴィックドリームが競り勝ち”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “キングジョージ前哨戦の英G2ハードウィックS、牝馬のワンダフルトゥナイトが完勝”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “松島氏が共同所有のブルーム、サンクルー大賞で待望のG1初制覇”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “アダイヤーがキングジョージを完勝! 英ダービー馬として20年ぶりの同一年制覇”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “BCターフはユビアーが豪快に差し切り、タルナワは反応できず思わぬ大敗”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ “ブルームが英G2ハードウィックSで昨年2着の雪辱、オブライエン師は重賞900勝を達成”. JRA-VAN ver.World. 2022年6月19日閲覧。
- ^ https://db.netkeiba.com/horse/2016190003/
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post