五音音階
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五音音階(ごおんおんかい)は、1オクターブに5つの音が含まれる音階のこと。ペンタトニックスケールとも呼ばれる。スコットランド民謡(スコットランド音楽)などにあらわれる。日本の民謡や演歌にみられるヨナ抜き音階、および琉球音階も五音音階の一つである。
概要
[編集]東アジア(日本、朝鮮半島、中国(漢民族)、モンゴル、チベット、ブータンなど)、東南アジア(ベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジア、インドネシア(ジャワ島、バリ島))、アフリカ(スーダン、エチオピア、ウガンダなど)、南アメリカ(アンデス)の音楽では、1オクターブの音域内で5つの音を持つ音階に基づくものがある[1]。
便宜的には、次の3種類に分けられる[2]。
- 全音階的五音音階(無半音的五音音階):最も一般的な5音音階であり、3つの全音程と2つの短3度によってできる。世界の五音音階の大部分がこれに含まれる。
- 半音的五音音階:5音音階の中で半音を含むもので、半音程の位置は様々であるが、長3度音程と隣り合う位置に置かれることが多い。主に、日本、朝鮮、インド、インドネシア等にある。
- この他に、インドネシア(ジャワ島・バリ島)やウガンダ(ブガンダ王国の伝統音楽)などには1オクターブを5等分した五音音階、タイには1オクターブを7等分してその内の5音を用いる五音音階などがある。
五音音階の分類
[編集]音階 | 使用範囲(日本) | 使用範囲(日本以外) |
---|---|---|
C, D, E, G, A | 呂旋法 | スコットランド民謡、ボヘミア民謡、 東アジア民謡(中国、スレンドロ)、インド(ラーグブープ旋法)、南米フォルクローレ等 |
C, D, F, G, A | 律旋法 | --- |
C, D, F, G, Bb | 陽旋法(上行形) | --- |
C, D, F, G, A | 陽旋法(下行形) | --- |
C, D, Eb, G, A | 陰旋法(上行形) | --- |
C, D, Eb, G, Ab | 陰旋法(下行形) | --- |
C, Eb, F, G, Bb | 民謡音階 | --- |
C, E, F, G, B | 琉球音階 | --- |
C, Db, Eb, G, Ab | ガムラン音階(ペロッグ) | |
C, Db, Eb, Gb, Ab | --- | ガムラン音階(ペロッグ) |