フルーツケーキ (バンド)

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フルーツケーキ(FRUITCAKE)は、オランダジャズを主体としたフュージョンバンドである。オリジナルはDURECO BENELUXのレーベル。日本発売のレコードジャケット解説によると結成は1982年で、日本でのデビューは1983年8月である。

解説

名前の由来は、米映画でドジを踏む主人公が、とある家に車ごと突っ込んでしまい、その家主が主人公に「Hey! FRUITCAKE!!(このうすらとんかち!)」と言った事を、メンバーが気に入ったこと。2009年10月にはコンサートを行っている。

日本での活躍

日本においては「歌のないインストゥルメンタル」として、1980年代前半から近年まで放送局のラジオテレビ番組テーマ曲バックグラウンドミュージックとして採用されている。例として、1stアルバムからは「WE'RE HERE TO PLEASE YOU」「SHORT TIME」、2ndアルバムからは「HEART BEAT」「CASINO JUMP」「YOU CAN MAKE ME」「GAME FOR TWO」「MARIMBA」など。

いわゆる「フュージョンバンド」のイメージが強く、日本で初売されたアルバムで、コーラスがあるのは、3rdアルバムの2曲目「KEEP IT UP」のみである。しかしながら、当時のライナー解説を担当した放送作家の「苦楽健人」こと木崎徹も、「フュージョンバンド」という言い方を嫌う記述がある。

ちなみに、シングルカット盤の「I LIKE THE WAY/A LITTLE PLACE IN MY HEART(歌あり)」は45rpmシングル盤で、「I LIKE THE WAY」の日本版は3:51に対し、シングルカット盤は3:58の違いがある。

なお1984年5月には、来日記念コンサートを行っている。

メンバー構成

日本で発売されていたレコードジャケットの解説では、1stアルバムでは4人組。2ndアルバムよりメインはベニーとロブの2人組である。この2人は、「KAMITSUBU」というバンドでも活動。近年も、ロブはボーカルとしても活動している。

  • Piano/Keyboard:ベニー・バン(Benny Baan) 
  • Guitar:ロブ・タケマ(Rob Taekema)

1stのメンバー

  • Bass:ジャン・ポール・ドリーソン(Jan Paul Driessen) 
  • Drums:バート・アドリシャム(Bart Adrichem)

2ndのメンバー

  • Bass:ジャン・ポール・ドリーソン(Jan Paul Driessen) 
  • Drums:ヨハネス・ブランクスマ(Yohannes Blanksma) 
  • Percussion:バート・ファーミー(Bart Fermie)

日本でのレコード・CDアルバム

発売元はビクター音楽産業

  • フルーツケーキ - FRUITCAKE1983年)(LP:VIJ-6401,CD旧規格VDP-16,再発盤NCS-746)
  • フルーツケーキ 2 - FRUITCAKE 21984年)(LP:VIJ-6412,CD旧規格VDP-30,再発盤NCS-747)
  • フルーツケーキ 3 ~ サマー・レミニスンス - FRUITCAKE 3 - Summer Reminiscence1986年)LP:VIJ-28035,CD旧規格VDJ-1035,再発盤NCS-748)
2010年10月7日に、上記のCD3タイトルがオリジナルマスターからの最新K2HDマスタリング、音楽評論家・熊谷美広による最新の解説[1]タワーレコードより再発売され、LP/CD初回盤の苦楽健人(木崎徹)によるライナー解説も復刻収録されている。

タワーレコードオンラインにおいて2012年10月現在も販売取り扱いを継続していたが、2015年4月現在、フルーツケーキ(再発盤ncs-746)のみ取り扱いが終了した。

コンピレーション・アルバム

使用された放送局・番組

CM採用を含めると多数に上る。ラジオたんぱナムコの番宣CMでも使われていた。

外部リンク

脚注

  1. ^ この熊谷美広による解説の中で、「FRUIT CAKE」の1曲目「I LIKE THE WAY」の作曲がベニー・バンと記載されているが、ロブ・タケマの誤りである。