ファンタシースターオンラインの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファンタシースターオンライン > ファンタシースターオンラインの登場人物

ファンタシースターオンラインの登場人物(ファンタシースターオンラインのとうじょうじんぶつ)では、ファンタシースターオンラインに登場するキャラクターについて述べる。

パイオニア2[編集]

プレイヤーと共に移民船「パイオニア2」に登場していた人物の一覧。ほとんどがハンターズギルドに登録されたハンターだが、一部は身分を偽るなどしてラグオル地表に降り立った一般民間人も含まれる。

アッシュ・カナン
駆け出しのヒューマー、初期のオフラインクエストで任務に失敗し、負傷しているところをプレイヤーキャラとキリークに助けられ、以降「主人公の背中を守ることができるようになる」事が目的となる。後期のオフラインクエストでダブルセイバーを装備し、腕前を上げて再登場する。EP2以降はNPCのAIが見直された事により3段攻撃、テクニックの使用等も体得した。
アナ・ウェインズ、クロエ・ウェインズ
年齢の割に言動が幼くその場限りの面白さに流されるのが姉のアナで、逆に妹のクロエがしっかり者という、珍妙な双子ハニュエール姉妹。しかし、彼氏をしっかりゲットするのはアナの方が先である。アナは小剣、クロエはスライサーの使い手である。外見上の違いは髪型。
バーニィ
本名ではなく通り名である。政府10カ国連盟が秘密裏に進めている「計画」をかぎつけているレイマーで「計画」に批判的。証拠を挙げて暴露しようと考えている。
ルピカ
プレイヤーがバーニィと共に発見・救出したフォニュエール。先に降下した遊覧船グラン・スコール号に乗っていたとの事だが、政府機関であるパイオニア2が通信を開く前に勝手に降下する遊覧船も怪しければ、彼女以外の同乗者が見つからないのも奇異であり、体内に発信機を埋められているのも妙である。彼女の存在についてはEP4への伏線となっている。
アリシア・バズ
元々はフロウウェンの養女で、パイオニア1が旅立つにあたり、友人のドノフに預けられバズ姓となる。自然生物系のラボに勤めていた。パイオニア1からの資料では「ラグオルの生物は大型でも温厚なタイプが多い」とされアリシアは大いに期待を抱いていたのだが、地表に降下して調査すると凶暴なものばかりで大きく矛盾している事に悩む。勤めていたラボは、パイオニア1の資料との矛盾の解明をせず、ラグオル原生物の調査と強化に動き出したという方針もアリシアの本意からかけ離れているため、ラボを辞めて自分の道を歩き出す。
フロウウェンの弟子であるリコとは面識はあるようだが、大人しめのアリシアと活動的なリコでは相性が悪く、あまり好ましく思っていない模様。
ドノフ・バズ
若い頃は鬼軍曹と呼ばれた凄腕の元軍人でフロウウェンの親友。軍の正式装備に採用されているDBの剣とDBの盾といったDBセットは、ドノフの腕前にあやかって作られたレプリカだが、既に軍を辞めていたため、フロウウェンセットと異なりイニシャルのみ付けられた。
性格は豪放で、軍を辞めた理由も「エネミー一万匹斬りをやってみたいから」という極めてストレートなものである。しかし、高齢になってからの挑戦だった上、病を患ったため9901匹で断念、一旦剣を置く。アリシアを連れてフロウウェンに会いにパイオニア2に乗船するも、ラグオル到着間近にフロウウェン他界の報が入り、直後ラグオル地表でブルーバースト発生。その時点で、入院しなければ生死にかかわるほど病状は悪化していたが、アッシュが押しかけで弟子になってしまい、彼にダブルセイバー剣術を教えている間に熱意を取り戻し、やり残した最後の挑戦を思い立つ。DBセットは片手剣装備だが、NPCとして参戦する時は大剣ザンバを用いる。条件を満たしている場合のみ、その後の展開が若干変化する。
彼のイニシャルをつけられた武具は剣の他に鎧と盾が存在し、合わせて装備することで特殊な追加効果を得られる事から「DBセット」と呼ばれる。剣だけは軍の制式装備に採用された量産型レプリカの他に、複数の武器メーカーによるレプリカがあるが、セット装備と認識されるのは軍の量産型レプリカのみである。なお、DC版ではフォトンの色が虹色になっただけの汎用グラフィックのセイバーだったが、後のバージョンでスペシャルウェポン全てに固有グラフィックが与えられた際、十手のように刃が枝分かれした形状になった。
ゾーク・ミヤマ
出自は代々優秀な軍人を輩出するミヤマ家。ゾーク自身も元軍人で「豪刀ゾーク」と渾名が付くほどの腕前を持つ。ミヤマ家にはカムイ、サンゲ、ヤシャの三刀が伝わっており、ミヤマ流の一刀流と二刀流の双方を極めたゾークはこれら三刀を帯刀する。父のネフ・ミヤマは後にまだ幼い子供を新たな弟子としてとるが、ブレイクは一刀流、オルランドは二刀流を主とし、しかも青年になっても得意な方さえ極めるまでには至っていないらしく、ネフやキリークに未熟者扱いされてしまう。この事からゾークの腕前が、いかに優れていたのかがうかがい知れる。出自や腕前もあってフロウウェン、ドノフとは年の離れた友人だが、10カ国連盟の「計画」を良しとはせず、軍を辞めハンターズに入り、バーニィらと共に「計画」の暴露を図る。三刀ともハンターのみ装備可能な物だが、なぜか容姿はレイマーである。
シノ
外見上は近代型だが、アンドロイドに人権が無く、マスターを持つ事が義務づけられていた古い時代に誕生したアンドロイド、ミヤマ家に3代続けて仕える。名前は正しくは「紫乃」。遺跡での戦闘で損傷し「旧式のため遺跡での戦闘には耐えられない」と判断したゾークがパイオニア2に帰還させる。しかし、ゾークからの定期連絡が途絶えた事に危機を感じ取ったシノは、ハンターズに応援を依頼、ゾーク救出に乗り出す。ゾークの持つ刀に取り付けられた発信機により、位置を察知することが出来る。
武装がマシンガン系で、マップ的にも難易度が高く、彼女が死亡して任務失敗になる事も少なくない。
マァサ・グレイブ
科学者の名門グレイブ家の娘。ピンクの髪をした物腰の柔らかい少女、礼節は正しいが、ところどころに年相応の心細さが顔をのぞかせる。父は生物学者、母は物理学者の権威で、国家プロジェクトという事で両親共にパイオニア1に乗り込み、先にラグオルに赴いた。執事のブラントが父親代わりだったが、ブルーバースト発生後、そのブラントまで姿を消したため、ハンターズに捜索を依頼する。
ブラント
グレイブ家の執事で元レンジャー、勇気ある人物とされている。グレイブ夫婦がラグオルに赴く際、研究が危険で禍々しい代物だと示唆され、当主に「パイオニア2にも乗るな」と警告を受けるが、両親に何年も会えていないとマァサにせがまれ、折れてパイオニア2に乗船する。しかし、ブルーバーストを目撃し、危機感を募らせたブラントは、単身で坑道のグレイブ家ラボを目指し、真相を調べようとする。しかし、レンジャーとしてのブランク期間が長く、単身で強行した事が祟って洞窟の中程で力尽きる。その際にも、身の危険よりマァサの事を案じていた。
ホプキンス
チビで肥満のフォニューム、「落とし物の天才」としてハンターズの間では有名。自慢したいのか、装備もできないのに父バガニーニ謹製の武器を冒険先に持ち込んでは危機に遭い、放り出して逃げ帰ってきては他のハンターズに奪回を依頼する。父には内緒にしているつもりだが、キッチリ見透かされており、本当に貴重な品物は渡されておらず、わざわざハンターズに奪還を依頼するより、パイオニア2のお店で買ったほうがコトが早いような品物ばかりである。
ガロン
店員。客には尊大な態度で接する。ハンターズを役者としてラグオルで映画の撮影を依頼する。Ep2ではラボのあるエリアに店を持っており、高額で音楽ディスクの販売やプレゼントのラッピングなどを請け負っている。
ギゼル
浪費癖のあるハンター。今持っている武器よりも少しでも良い武器を見るとすぐに武器を買い換えて貯金しようとしないため、彼の妻からハンターズギルドに説得を依頼される。なお、町にいるからか、ハンターの服装はしていない。
ガルス
生物学者。ラグオルに下りたハンターが裏で流した原生生物のデータを手に入れた事から興味を持ち、「現地を見に行ってくる」と助手に言い残して地表に降りて戻ってこなくなる。見かねた助手はハンターズに捜索を依頼する。ラッピーそっくりの着ぐるみを作ってラッピーと混ざって生活しており、ハンターズに連れ戻されるも懲りていない様子。
ライオネル
ヒューキャスト。ラグオル地表でエネミーに体をばらばらにされて持ち去られ、パーツが地表各地に散らばってしまう。自力でパイオニア2に戻ること出来なくなった為、メールでハンターズギルドに救出を依頼する。
また火災イベントの際には、アンドロイドにもかかわらず盛大に燃えてしまっており、不幸ギャグ担当としての磨きがかかっていた。
ラクトン・ベッカリー
強欲な性格で、パイオニア2の土地をいち早く確保すべく、勝手にラグオル地表に降りてしまう。結果、戻れなくなり、彼の息子から救出を依頼される。「うひょ~!」が口癖。
シシル・パティス
フォマール。結婚資金を稼ぐためにラグオルに降りていたところ、回復アイテムの使いすぎで太ってしまった。回復アイテムを使わずに戦ってダイエットを果たすべく、ハンターズに護衛を依頼する。最初はかなり太っているのだが、依頼達成後は別人のように痩せる。その豹変ぶりは、彼女の婚約者が太っている姿を見ても同一人物と気づかない程である。
モーム
生物学者。パイオニア1のオスト博士が残した研究データが坑道のコンピュータに残っていると睨み、ハンターズにデータの回収を依頼する。後に、そのデータにあった「β772」という実験生物(デ・ロル・レ)の捜索を再びハンターズに依頼し、同行することになる。その時の姿はレイマーで、ハンドガンで武装してプレイヤーと共に戦うが、デ・ロル・レとの戦闘に入ると死んだ振りをして戦闘には参加しなくなる。調査の結果、実験生物が手に負えない物と知り、データの解析をモンタギュー博士に依頼する事となる。
ナウラ三姉妹
ケーキ職人の三姉妹。屋台でケーキを移動販売している。エネミーがひしめくラグオルに降りて洞窟内でケーキを販売していた。危険で客も少ない洞窟であっても天然だと焼き上がり具合が絶妙なのだそうである。
オズワルド
パイオニア2の刀剣工。有名な武具工である「三工」を超えたいと思い、ラグオルにある未知の材料を使って武器を作る事を思い立ち、ハンターズに材料集めを依頼する。アルティミットの初回のみレアランクの武器を作成してくれるが、それ以外では汎用ランクになってしまう。
秋子おばさん
秘密組織ウェポンズのリーダー(?)。条件を満たすと「秋子おばさんのフライパン」をくれる。ストーリーには直接絡んではこない。

パイオニア2 総督府[編集]

コリン・タイレル総督をトップとした事実上のパイオニア2政府機関。一部のハンターズはここより直接依頼を受けて惑星ラグオルの探索をしている。

コリン・タイレル
パイオニア2総督にして、「赤い輪のリコ」の父親。公明正大を絵に書いたような人物で、その堅物ぶりは「苦労させているハンターズに、何か励みになるようなイベントを考えてもらおう」としたら、無骨な協力ミッションのシミュレーターをやらせる有様で、秘書のアイリーンが大仰に嘆くほどである。しかし、自分が融通の利かない人間だとの自覚はあり、融通が利くであろう人材が散見されるハンターズには寛大である(若い頃、自らがハンターズに身を投じたことも後押ししている)。コーラル本星が長く戦乱が続いているため、剣術のたしなみはあり、リコが幼い頃は自らが剣術を教えている。フロウウェン、ドノフらと面識はあるが、腕前は彼らには及ばない。パイオニア計画を策定運営していた10カ国同盟は、裏に様々な思惑があり、それが表に出ないよう、あえて善良的なコリンを総督に据えた節があるが、セントラルドーム壊滅を受けて、パイオニア2はラグオルに着陸不能となり、事態が長期化するうちに失脚となる(EP2とEP3の間に失脚劇は起きる)。ただし、自らが大きな失策を犯したわけでもないので、失職や逮捕ではなく環境局局長に降格という処置がとられた。様々な出来事に打ちのめされたコリンは、失意のあまり環境局の仕事を秘書のアイリーンに任せ、人前には滅多に姿を現さなくなってしまい、やがて失踪する。
アイリーン・セパ
コリン・タイレルの秘書、コリン失脚の際にセットで環境局に飛ばされたのが、温情なのか単純に総督府秘書官は総督が任命できるものなのかは不明。明晰な頭脳と気遣いに優れた女性。コリンに対して敬愛しているのか、それ以上なのか微妙。

パイオニア2ラボ[編集]

エピソード2で初接触する特殊機関。総督府とは別に、より極秘度の高い調査をハンターズに依頼している。その重要性と任務遂行難度の高さは執拗なまでに繰り返される適正試験にも現れている。

ナターシャ・ミラローズ
パイオニア2ラボ長官の女性。モンタギュー博士失踪後に行われたラボの組織再編によって長官になる。モンタギュー博士が軍部との繋がりが強い人物だったためモンタギュー博士在籍時は軍の下部組織であるかのような扱いだったが、組織再編によってほぼ独立した機関となる。
政府系の辣腕女史で、火急に迫られたとはいえ準備不足でハンターズを地表に送り込んだコリンを批判する。自らはガル=ダ=バル島の調査前に入念なテストを施すなど、抜かりはない。以前、フロウウェンの部下をやっていた事があり、その時にリコにいっぱい食わされたらしく、回顧する時苦々しい思いがにじみ出る。飛び入り同然のエリやノルがラボに入れたのは、彼女ら自身の努力の他に、ナターシャの思惑もあったためである。
エリ・パーソン
「カル・ス」と名乗る人物からのメールを受け、通信を行っていた民間人。その後、機械好きが高じてラボの一員となり、新人ながらもプレイヤーのナビゲーターを勤めるようになる。性格は努めて明るく、ポジティブに振る舞う頑張り屋。良い娘ではある。
EP1でNPCとして登場する際は汎用のフォニュエール姿であるが、GC版以降加わったEP2では、透過処理された服など当時としては手間をかけたオリジナルデザインで、顔も大幅にリファインしての再登場となった。特筆すべきは顔の造形で、それまでアメコミテイストを意識したデザインだったが、EP2のエリから日本アニメを基調としたCGに大きく舵を切り、PSUの女性キャラクターの顔造形もこの延長となる。
プレイヤーキャラが女性であっても不都合ないように配慮された台詞回しと、特定の相手(しかもAI)がおり、EP2クエストが難しく足を引っ張りまくるので、人気はそれほど高くない。EP1クエストよりEP2クエストで登場する場合の方がレベルと武装は強化はされている。しかし、EP2アルティメットでは弱すぎる(NPCの攻撃はダメージより敵がのけぞって時間を稼げる事が重要なのに、まず当たる事はない。武装のヴァリスタは一応レア武器だが性能が足りなすぎる)ため、敬遠に拍車をかけてしまった。
EP2クエスト「心の座」をパーフェクトクリアするとラグオルリングをくれる。
ノル・リネイル
元はパイオニア2にある新聞社のルポライター、ブルーバースト後のラグオル地表の様子を直接調べて記事にしようとハンターズに化けて、ルプスの森に降り立つ。しかし、被災地を想定して地表に降りた彼女を待ち受けていたのは、想定と全く異なるエネミーが徘徊する戦場であり、負傷者はおろかパイオニア1の住民は遺体さえ見あたらない有様だったため、公表する危険を認め記事にするのを断念する。その後新聞社を辞め、ラボ入りを希望。シミュレーターなどを手がける。同期入りという事もあって、エリと仲良しである。
EP1クエストで初登場する時は「キチンと守る」ことを要求してくるが、十分な強さがあるので、少し目を離しても問題ない。
エリ同様、EP1の時は汎用ハニュエール、EP2の時はオリジナルデザインなのだが、エリほど力を入れられていない上、元のデザインに似通った服装なので、あまり気付かれない。
以前のルプスの森で懲りたはずだが、その後勝手に中央管理区に上がり込んで暴れていたりする事から、事態に慣れてしまっている模様。
CAL-S(CALUS/A.I. CALUS)
パイオニア1に搭載されていたオル・ガ、ボルオプトと並ぶ3大超高性能AIの一つ。ラグオルの坑道の一部として組み込まれていたが、システムを乗っ取られる前にエリとの通信を切っ掛けにパイオニア2に発見・回収され、ラボのメインコンピュータとなる。
ジャンカルロ・モンタギュー
マグの開発者の一人である科学者。生体工学と機械工学の権威であり、オスト博士ほどではないが遺伝子生物工学の博士号も持っている。ウルトとエルノアの開発者でもあり、パイオニア2ラボのリーダーを勤めていたが、ウルト拉致の事件をきっかけにエルノアと共に失踪。また武器工の心得もあるようで、あるクエストをこなすと、エネミーの体の一部を拾って持っていけばそこから武器防具を作ってくれるようになる。
エルノア・カミュエル
モンタギューに作成されたアンドロイド。ウルトの妹にあたる。マグの核にも使用されているD細胞を制御するための「エモーショナルAI」を搭載された新型アンドロイドである。エルノア自身がエモーショナルAIという新技術の結晶であり、モンタギュー博士によって軌道修正されたMOTHER計画のひとつの到達点である。エモーショナルAIの働きによって、マグとの会話が可能。エルノア以外ではマグに自我があることを知ることすら出来ない。おっとりした性格で、間延びした喋り方(バーニィ談)をする。
ウルト・カミュエル
モンタギューに作成されたアンドロイド。エルノアの姉にあたる。「エモーショナルAI」を搭載した新型アンドロイドの試作機であるが、後に軍によって拉致される。
シモンズ・オロ
名目上はモンタギュー博士の助手であるが、プレイヤーの前では研究者らしい振る舞いや発言はした事がなく、モンタギューに振り回されている様子をうかがわせる。「計画」の事もあまり知らない様子。モンタギュー失踪後の境遇は不明。
バガニーニ
ホプキンスの父。フォトン工学の権威で非常に金持ち。
物なくしの才能が傑出している息子と異なり、フォトン学者としての才能がキチンとあるところが救い。制御塔やプラントのデータや、フォトンの結晶である「フォトンドロップ」と引き替えに、アイテム交換や武器加工をしてくれる。
なお、この人物の登場と加工が加わった事により、オンラインクエスト「明日の代価」はDC版ではエネミーウェポンの加工に属性ボーナスが付けてもらえたものが、GC版以降一般加工に成り下がってしまった。
なお、Hit属性だけは強化させてくれない。

ブラックペーパー[編集]

ちょっとした悪事はもちろん、人身売買や臓器やアンドロイドの基幹パーツの取り引きなど、なんでもござれの影の組織。という事すら仮初の姿、その実態はコーラル本星10カ国同盟の裏仕事をこなす機関。パイオニア2では、ラグオルに関する利権や眠る力が、本星政府にもっとも有益にもたらされるよう命令されている。

性質上、同じ政府に属する機関でありながら、軍部とは対立的で、ラボをはじめとした主要機関にパイプを持つ。ただし、EP1・EP2の時点では、総督であるコリン・タイレル周辺には寄り付かないようにしている。

キリーク
「ブラックハウンド」の別名を持つヒューキャスト。正式名は「キリーク・ザ・ブラックハウンド」。
異様なほど戦闘に執着があり、アンドロイドであるのにもかかわらず、殺気を感じさせるほどである。元々はパイオニア1で遠くに旅立った獲物、フロウウェンを追ってパイオニア2に乗り込んだのだが、出発して間もなく、フロウウェンが他界したという報がもたらされ、極限の戦いに飢えている。ゲーム中では初期段階のオフラインクエストに登場し、ぶっきらぼうな口調で色々と解説をしてくれ、「お前はスジがいい」と評し、将来の獲物とするためプレイヤーキャラに協力したというスタンスで去る。武器は持ち主の命を吸い取りながら高い威力を発揮する鎌ソウルイーター。これはあるイベントを進めることで、手に入れることができる。ゲームの難易度が上がると、より高威力のソウルバニッシュに持ち替えて登場するが、くれるのは変わらずソウルイーターである。
オフラインクエストの話の所々に出る選択肢の選び方によっては、常に戦いに餓えている性格やその力量から、遺跡の奥に眠る者を呼び覚ます一人となってしまい、最終的に遺跡の中で意識を乗っ取られ、近くのハンターズ達を虐殺し始めるが、追いかけたプレイヤーによって倒される。
スゥ
ブラックペーパーの小隊長、登場当初はいかにも繕って協力を申し出るが、道中の口調や態度は立場や仕事ではない素直なものだったようである。よくは知らない施設の調査という軽い恐怖と密かな楽しみを共有できたためか、他のブラックペーパーのメンバーとは異なり、プレイヤーキャラには好意的である。それだけに「仕事」絡みで遭うのは辛いらしく、歯切れの悪い態度を見せる。後期のクエスト「鋼の魂」では、ジャンカルロ・モンタギュー博士との会話で、部下を持ち事態を把握している責任者でありながら、一人の住民として憂いていることを吐露する。ブラックペーパーから一度足抜けしておきながら、追い求める物があったため再度踏み入れたジレンマもある模様。部下はGEKIGASKY、TONZLAR、TOBOKKE、いずれもタツノコプロのアニメ、タイムボカンシリーズの敵役の名前であり、凄んでみせるが本家に倣って見事なヘタレっぷりを発揮する。自身はレプリカのネイクローを装備し、ゾンデ系のテクニックを用いる。
EP3でも存命が確認され、ブラックペーパー内での地位は上がっている様子。メモルに「若作りのオバハン」と陰口をたたかれる辺り、野性味ある美貌も健在のようである。

パイオニア1[編集]

パイオニア2より先にラグオルに降り立った移民船とその乗組員。パイオニア1は地表到着後解体され、セントラルドームに建造しなおされ、さらに地下坑道の大半はパイオニア1のパーツによって作られているとされている。パイオニア2到着直後、そのセントラルドーム周辺で大爆発を起こし、たったの一人を残して結局生存者が発見されることは無かった。

リコ・タイレル
PSO世界で唯一登場するヒューマール(ヒューマン女性ハンター)。若いながらもその腕に付けられた赤い腕輪(父であるタイレル総督からの贈り物とされる)から「赤い輪のリコ/レッドリング・リコ」と渾名され、新世代の英雄と世間で目されている。本人は「英雄の欲しかった世間に自分がハマっただけ」と述べているが、若くして複数の博士号を修得しており、ラグオルに残された象形文字(異星の言語)を独力のみで解読するという離れ業をやってのける程。剣士としてもフロウウェンに直弟子として認められる程の実力を持つなど、天才と呼ばれるだけの事はある。その高すぎる実力は遺跡の奥に眠るものを呼び覚ます原因ともなる。
堅物の父親に似ず、陽気でフランクな性格。そのためか、カタブツを具現化したような性格の父親とは疎遠状態だったらしい。性格的に痛いところをズバズバと突き、追求する癖があり、近しい人はそれ故才覚を認めるか(フロウウェン、ドノフ)、敬遠するか(アリシア)に分かれやすい。セントラルドーム近郊のルプスの森(EP1森ステージ)で原生動物の凶暴化の調査を行っていたところ、ブルーバーストが発生。調査用に用意したカプセルにメッセージを残しながら、パイオニア1駐留軍の足跡を追って、ラグオルの奥深くに進んでゆく。パイオニア2のハンターズが地表の探索を開始した時点では、ブルーバースト時の生存が確認されただけで、その後の生死は不明となる。
彼女由来の武器として非常に強力な「赤の~」武器があり、プレイヤーもレアアイテムとして入手できるが、実際彼女が振るっていた物なのか、レプリカなのかは不明。
また、彼女があちこちに置いてきたメッセージカプセルは、調べるとプレイヤーキャラは読み終わるまで操作不能となるので、敵が残っている時に読んでしまうと袋叩きにされてしまう通称「リコトラップ」と呼ばれ、マップに設置されているトラップの中で最強とさえ言われている。
ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」のサイドシナリオにも登場。亜空間航行実験の失敗でラグオルに飛ばされてきたプレイヤーたちと共闘することになる。CVは水樹奈々
ヒースクリフ・フロウウェン
コーラルにおいて最も高名な軍人で大剣の使い手。退役間際だが、その剣技には寸分の衰えもなく、パイオニア1の陸軍副司令という重役を務めながら前線にも赴く。その腕前と人柄から「白髭公」と呼ばれ、下級兵士や民衆に広く慕われている。どちらかと言えば堅物の部類に入るが、責任感の強さと場合によっては拙い事には目を瞑る程度の使い分けはできるため、コリンと異なり「計画」に渋々ながら携わる。また、義憤に駆られて、政府や軍に刃を向けようとするゾーク・ミヤマを気遣う。しかしながら、政府や軍の実権派は、能力のある良識派を隠れ蓑に事を進めるのを常套としており、祖国のため尽くしてきた英雄など、とてつもなく都合の良い道具でしかなかった。
パイオニア2がラグオルに向けて出航後しばらくして病死したと公式発表されるが、パイオニア2ラボはセントラルドームから離れた地域から、フロウウェンによるリアルタイムメッセージを受信している。これが本物であるとしたら、リコと同じくブルーバーストの時点ではまだ存命だった事になる。このため、ラボはハンターズに協力を要請し、発信源であるガル=ダ=バル島の調査に乗り出した。
DBの武具と同じように、フロウウェンの名を冠する武具にも鎧と盾が存在し、軍の量産型レプリカは、セット装備で能力が上がるところも同じ。ただしメーカー産のレプリカは、フロウウェンの弟子であり、深く敬愛しているホルス・ミクが在籍するミク社のみである。なお、DC版ではフォトンの色が虹色になっただけの汎用グラフィックのソードだったが、後のバージョンでスペシャルウェポン全てに固有グラフィックが与えられた際、透明なクリスタルの刃を持つ美しい大剣になった。
ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」のサイドシナリオにも登場。CVは若本規夫
オスト・ハイル
ジャンカルロ・モンタギュー博士と共にマグを発明した天才科学者で、パイオニア1ラボの長官。研究のためには常識や倫理など気にもとめないタイプで、遺跡の状況と坑道のシステムが乗っ取られかけ暴走し始めている事に危機感を募らせるフロウウェンに対し、晴れやかに「計画は順調だ」などと述べて戦慄させる。「計画」はいくつか並行開発が進められているらしく、モンタギュー博士の「計画」とは手法や目的にズレがある。公式には存在しない秘密実験プラントを、セントラルドームから離れたガル=ダ=バル島に設置し、3つの超高性能AIのうちの1つであるオル・ガを、フロウウェンが倒したプロトファルスに埋め込む事で制御し、それを頂点としたD型細胞生物の軍団を編成しようというのが軍と結託した計画だったが、既に坑道のシステムを司っていた超高性能AIの1つボルオプトが乗っ取られかけていた事が示したとおり、制御は失敗、プラントは暴走した改造生物が跋扈する事となった。オスト博士はこの計画がうまくいくと考えていたらしく、並行して進めていた、長時間かかる事が分かっている別の方式によるAIとD型細胞生物の融合実験、繭計画も放棄。「生命の渦」制御管理者アンドロイド(ブルーバースト時吸収されなかったため、巷のアンドロイドと同じものとは考えにくい)のデルタに丸投げして姿をくらます。オスト博士自身の目的はD型細胞を利用した肉体的に強靱で理性と知性のある新生物の創造のようである。
なお、到達当初研究所としていたのが制御塔で、D因子発見後に制御塔を放棄しプラントに移りオルガ・フロウに吸収された、という解釈もある。なお、カル・スを製作した者は制御塔で死んだことになっているため、自然とオスト・ハイルとは別人だということになる。
カル・ス
オスト博士を長官とするパイオニア1ラボ内でもAI開発を担当する天才頭脳を持つ学者。若くして病死したはずだが、同名の科学者を自称する人物が、ブルーバースト後もパイオニア2民間人とメール通信している記録がある。
ただし日本語版ゲーム内、及び設定資料集において、この若い学者の氏名が「カル・ス」であるとの証左はない。英語設定の状態でクエスト『心のかたち』をプレイすると、クリア後にギルド前に居る赤い髪のハニュエールから、研究者の名前が「CALUS」であるとの証言を得ることができる。
またCALS(単体)の制御塔についての述懐「ぼくの父の死んだ場所」から、カル・スが彼の死を何らかの形で知り、さらにそれを噂としてパイオニア2内に広めた人間がいることになる。
グレイブ夫妻
科学者の名門グレイブ家は夫婦揃って優秀な科学者である。夫は生物学者、妻は物理学者の権威で、国家プロジェクトとの命を受け、知らされた内容から危険性と道徳性の問題を認識しながらも、不承不承パイオニア1でラグオルに赴く。その際に、愛娘を危険な目に遭わせまいと執事のブラントには「パイオニア2にも乗らないよう」強く警告している。
その優秀な能力から、「計画」においてオスト博士の片腕的役割を果たし、ガル=ダ=バル島のプラント内でフロウウェンと顔を合わせている。オルガ・フロウの建造にも一役買っている模様。
ブルーバースト後、オスト博士共々行方不明となっている。オスト博士と異なり、研究に没頭しての行動ではなく、既に引けないところまで関わってしまった故の色合いが濃く、存命中に関わらず娘のマァサに連絡を取ろうとはしていない。

軍部[編集]

本星よりパイオニア計画に送られた軍隊。パイオニア1、パイオニア2、両方にそれぞれ分隊して搭乗していたようである。

レオ・グラハート
宇宙軍空間機動歩兵第32分隊、通称「WORKS」の前隊長。父親は軍部独自の技術部隊である「TEAM00」のリーダー、カスタムシリーズは「TEAM00」の作品であり「WORKS」ではこれを部隊装備としている。「TEAM00」は訓練中の事故でレオの父親と多くのメンバーを失ったとされているが、実際はブラックペーパーの「ハウンド」により狩られたのである。その再興を目指して「WORKS」を結成し、1分隊でありながら、軍部内で権力を持ちつつあった。しかし、好ましく思わない勢力がレオ自身を政府高官として昇級させた上、「WORKS」メンバーの多くをパイオニア1に配属して分断、弱体化させられてしまった。役職の上では、既に隊長ではなくなったのだが、「WORKS」の実権はいまだレオにある。「それぞれの明日」アルティメットをパーフェクトクリアすると、極めてボーナス値の高いカスタムセットをくれる。
EP2時点ではラボのシミュレーターを通して、データを盗み見し、情報を集め復権の道を模索している段階である。
カレン・グラハート
レオの娘でレイマール。「心の座」に顔見せ登場。ラボのテストを受けたのは、レオの意向ではなく自立の一歩目の模様。
Ep4の「パイオニア・スピリッツ」において、展開次第では父親との決着を付ける事になる。
ギリアム
カレンのお供のレイキャスト。軍人らしく、融通の聞かない性格。いつもカレンのことを心配している。
サコン
「WORKS」隊員、日本刀を振るう剣士。変にプライドが高く、周囲を不快にさせる人柄。ブルーバーストという予定外があったとはいえ、「MOTHER計画」推進をのらりくらりとかわすモンタギュー博士に業を煮やし、また「WORKS」復権を謀ってガードの緩いウルトを拉致。遺跡で反応を引き出そうと画策するが、プレイヤーキャラにノされた上に、策で切り抜けようとして結局自滅。この事件を機にモンタギューは失踪してしまう。普通なら謹慎ぐらいでは済まないはずだが、パイオニア2における軍部は相当に人材難らしく、何事もなかったかのような元気さでデータだけでも回収しようと(クエスト「淵より来る者」の前段階らしい)ハンターズに依頼している姿が見られた。

庄司卓小説版の登場人物[編集]

EP3発表前(PSOのアイテムやエネミーを利用した番外編を作成中と公表され、試作品のフィギアが盗まれる事件が起きたりしていた)に書かれたため、ゲーム上の年表や設定などが異なる部分がある。また、本書はファンが書いた小説と変わらず、PSO本編とのつながりは無く、下記の登場人物はゲーム中に登場しない。

  • ナルタ・ジョーダン
  • ローディ・アーンハート
  • アーチェス・リーン(マーリカ・マグダ)
  • タンタルス(タロス)
  • リンクス (LIN-X)
  • クジカ・シフォン
  • クリフォード・デュラハン