葉ろう石
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葉ろう石 | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | Al2Si4O10(OH)2 |
結晶系 | 単斜晶系・三斜晶系 |
モース硬度 | 1.5 |
光沢 | 真珠光沢 |
色 | 白色、淡緑色 |
条痕 | 白色 |
比重 | 2.9 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
葉ろう石(ようろうせき、葉蝋石、葉蠟石、pyrophyllite、パイロフィライト)はろう石鉱物で、層状ケイ酸塩鉱物の一種である。化学組成は Al2Si4O10(OH)2。軟らかくてロウ感がある。
一般に熱水変質を受けた岩石中に産し、カオリナイトやセリサイト(絹雲母)など葉ろう石と似た鉱物、あるいは石英などと共に産することが普通であり、これら鉱物より成る岩石は「ろう石」と総称される。このように、ろう石中には似た鉱物が多く含まれるので、肉眼や顕微鏡でそれぞれを区別するのは難しい。X線粉末分析(XRD分析)や蛍光X線分析(XRF分析)が、それぞれの種類や量比を求める手段として用いられる。
岡山県備前市の三石地区の台山(だいやま)を中心に点在するろう石鉱床が、ろう石の生産量規模としては日本最大である。
広島県庄原市の勝光山では、青灰色のコランダムと共生しているものを「とら石」、淡紫色のダイアスポアと共生しているものを「ふじ石」と呼んでいる。
用途
[編集]寿山石や青田石など見た目が美しい物は篆刻の素材に用いられる。
参考文献
[編集]- 沼野忠之 『岡山の鉱物』 日本文教出版〈岡山文庫〉、1980年、ISBN 4-8212-5092-6。
- 黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、ISBN 4-320-04578-5。
- 豊遙秋・青木正博 『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年、ISBN 4-586-31040-5。
- 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Pyrophyllite(mindat.org)
- Pyrophyllite Mineral Data(webmineral.com)