バナナ・ボート

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バナナ・ボート・ソング (Banana Boat Song) 、またはデイ・オー (Day-O) は、ジャマイカ民謡であるメント労働歌である。

最もよく知られているバージョンは1957年ニューヨーク出身の黒人歌手ハリー・ベラフォンテが唄いアメリカ合衆国でヒットしたものである。

概要

この曲はしばしばメントではなくカリプソであると説明されるが、これは1957年当時のアメリカ合衆国ではメントの知名度が低く、より有名なジャンルであるカリプソとして売り出されたからである[1]

出だしに、Day-o, day-ay-ay-o (デイ・オー・エイ・エイ・エイ・オー)と叫ぶ部分があるほか、「もうじき日が昇る。オイラはつらい仕事を終えて家に帰りたいんだ。tally man(伝票をつける人)さん、バナナを数えてくれ…」という内容の歌詞が繰り返される[2]。オリジナルは、バナナを積み出す港で荷役に従事していた人たちの労働歌である。

日本では同年、浜村美智子が唄い、一世を風靡するヒット作となった[3][4][5]。また、「明星チャルメラ・デラ」(1979年若山富三郎岸本加世子出演)をはじめ、数多くのCMで当曲の替え歌が使われている。

カバー (日本)

  • ゴールデンハーフ1970年
  • ネーネーズ1992年
    アルバム『ユンタ』に「DAY-O! (バナナボート)」のタイトルで収録。
  • ディアマンテス1995年
    「野茂英雄のテーマ HIDE〜O」のタイトルで、同年MLBドジャースに移籍入団した野茂英雄の応援歌として発表。出だしが野茂の名前に引っ掛け「ヒデーオ・ヒデイ・エイ・エイ・オー」と歌われている。英語版(「THE HIDEO NOMO SONG」)、スペイン語版(「EL TEMA DE HIDEO NOMO」)も存在する。

脚注

  1. ^ calypsoworld.org
  2. ^ 渋谷夜話-Vol.20 深ーい、深ーいカリプソの世界に迷い込んだ話 その1
  3. ^ 浜村美智子インタビュー
  4. ^ ただしこの曲は民謡のカヴァーであったこともあり「和製ポップス」とはされていない。
  5. ^ 但し第8回NHK紅白歌合戦では監獄ロックを歌唱。これは当時の規定で紅組の男性コーラス(本曲にも含まれる)が禁止されていた為。

外部リンク