タレント (鉄道車両)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Kone (会話 | 投稿記録) による 2012年2月19日 (日) 07:17個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Category:1994年製の鉄道車両を追加 (HotCat使用))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

タレント
タレントの採用例(ドイツ鉄道644形気動車)
基本情報
動力方式 ディーゼル或いは架線集電
設計者 アレクサンダー・ノイマイスター
製造所 ボンバルディア タルボット
製造日 since 1994
総製造数 260以上
主要諸元
軸配置(UIC式) B'2'B'(2車体3台車)
B'2'2'B'(3車体4台車)
Bo'2'2'2'Bo'(4車体5台車)
全長 34,610 – 66,870 mm
最大軸重 12.8 – 14.1 t
総重量 57 – 116 t
最高速度 100 – 140 km/h
出力 630 kW (機械式ディーゼル動車)
1,100 kW (電気式ディーゼル動車)
1,520 kW (電車)
経歴
テンプレートを表示
運転席 オーストリア連邦鉄道の例
ドイツ鉄道のTalent車内
カナダ・オタワのO-trainの例

タレント(Talent)は、ドイツ・アーヘンのタルボット車両工場社(Waggonfabrik Talbot)[1]が開発した中近距離向けの気動車/電車である。「タレント」とはTALbot LEichter Nahverkehrs Triebwagen (タルボット軽量近郊動力車両)を短縮したものである。

概要

連節式で、1編成あたり2~4両で組成される。 編成両端の台車のみ、動軸である。

各地域の輸送実情に応じるため、その仕様は多岐に渡っている。 たとえば、床形状は、高床車と部分低床車がある。 気動車の変速方式は機械式、液体式、電気式がそれぞれ存在する。 そのほか振り子式が用意されている。 複数の編成を増結することで輸送増にも対応できる。

車体はアレクサンダー・ノイマイスター社がデザインした。 先頭車は流線形である。各車片側1~2箇所の客用扉を備える。

車内は固定式クロスシートのものが多い。 高床車の場合、床は完全にフラットになる。一方、部分低床車(レールからの床高さが590mm)の場合、両端の動力台車部分より前側と連節部の床の高さが若干高くなるが車両間の移動には差し支えない。

採用例

1994年に試作車が製造され、1996年から運行を開始した。その後、ドイツオーストリアノルウェー等各地で採用されている。

脚注

  1. ^ なお、タルボット社はボンバルディアトランスポーテーション1995年に買収された。
  2. ^ 路面電車を置き換え、郊外と結ぶ計画だったが中止された。

外部リンク