市岡ショーン

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市岡 ショーン
Sean Hiroshi Hinkley
熊本ヴォルターズ  No.32
ポジション SF/PF
基本情報
愛称 ショーン
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1991-04-03) 1991年4月3日(33歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州
身長 198cm (6 ft 6 in)[1]
体重 96kg (212 lb)[1]
キャリア情報
出身 West Torrance High School
経歴
2010-2012リンク栃木ブレックス
2012-2013トヨタ自動車アルバルク
2013-2014アイシン シーホース三河
2016.2-2017シーホース三河
2018-2020レバンガ北海道
2021-2022福島ファイヤーボンズ
2023越谷アルファーズ
2023-熊本ヴォルターズ
選手情報 ウィキデータを編集 B.LEAGUE.jp

市岡 ショーン(いちおかショーン、1991年平成3年〉4月3日 - )は、日本プロバスケットボール選手。アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身。ポジションはスモールフォワードパワーフォワード[1]B.LEAGUE熊本ヴォルターズ所属。本名はショーン・ヒロシ・ヒンクリー(Sean Hiroshi Hinkley)。

来歴[編集]

アメリカ合衆国ロサンゼルス生まれ。父の影響で5歳からバスケットボールを始め、ウエストトランス高等学校英語版では地域の優秀選手に選出された経験を持つ[2]

高校卒業後の2010年7月、リンク栃木ブレックスと契約を結び[3]、「ショーン・ヒンクリー」の登録名で、ブレックスと、その下部組織であるTGI D-RISEで試合に出場した[4]

JBL最終シーズンとなる2012-13シーズントヨタ自動車アルバルクでプレー。

リーグがNBLに改編された2013-14シーズンアイシン シーホース三河へ移籍し、「市岡ショーン」の名で登録される[5]。シーズン終了後、学業に専念するため退団[6]

その後サンディエゴコミュニティカレッジを経て、2015-16シーズン終盤にアイシン三河に復帰した[7]

NBLがbjリーグと統合しB.LEAGUEが開幕した2016-17シーズンも三河(旧:アイシン三河)でプレーしたが、シーズン終了後に退団した[8]

翌2017-18シーズンは無所属で米国の大学で経理の勉強に励み、痛みがあった両膝など体のケアにも努めた。

2018-19シーズンから2シーズンレバンガ北海道でプレーし[9]、1シーズンの無所属を経て2021-22シーズン福島ファイヤーボンズで、2022-23シーズンの途中より越谷アルファーズでプレーした[10][11]

2023-24シーズン、熊本ヴォルターズに加入した[12]

登録名は三河時代から一貫して「市岡ショーン」を使用している。

人物[編集]

選手としての特徴[編集]

インサイドで身体を張る献身的なビッグマン。主に外国籍選手とマッチアップする為、ファールが多くなりやすい。しかし、タッチの柔らかなミドルシュートや日本人離れした豪快なアリウープ等を見せる。

日本代表として[編集]

アメリカと日本の二重国籍であったヒンクリーは、日本代表ヘッドコーチだったトーマス・ウィスマンの誘いを受け日本国籍を選択、2011年に日本代表候補に選出される[2]。翌2012年にはFIBAアジアカップに出場、準優勝に貢献した[13]

私生活[編集]

曾祖父は大日本東京野球倶楽部(後の巨人軍)初代総監督、日本職業野球連盟初代理事長、東京巨人軍初代代表を歴任した市岡忠男である。

アメリカ人の父と日本人の母を持ち、東京都に在住する祖父母を訪ねるため毎年夏に日本を訪れていた[2]。「市岡ショーン」はパスポートに記載されている氏名であり、国際大会では国際バスケットボール連盟の規定により「市岡ショーン」の名前が使われる[13]

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2010-11 栃木 10 0 5.2 44.4 0 40.0 1.7 0.2 0.1 0.2 0.3 2.0
2011-12 栃木 22 0 8.3 45.5 0 36.8 2.3 0.1 0.3 0.4 0.5 2.6
2012-13 トヨタ 24 0 7.8 41.8 0 51.3 2.1 0.3 0.3 0.3 0.4 2.8
2013-14 アイシン 51 0 14.4 45.9 0 38.7 4.6 0.8 0.3 0.5 0.6 4.0
2015-16 アイシン 14 4 12.4 34.5 0 61.5 2.7 0.3 0.2 0.4 0.1 2.0
2016-17 三河 22 1 7.3 30.0 0 50.0 2.1 0.3 0.8
2018-19 北海道 19 0 12.2 40.7 0 52.6 3.4 0.7 2.8
2019-20 北海道 39 16 17.6 41.7 0 51.2 4.5 1.2 3.8
2021-22 福島 45 3 17.5 45.3 0 55.9 4.4 2.1 0.6 0.3 1.1 0.8
2022-23 越谷 2 0 13.4 100.0 0 0 2.0 0.5 0.5 0.5 0.0 1.0

脚注[編集]

  1. ^ a b c レバンガ北海道 #10市岡ショーン選手 2018-19シーズン契約会見のご報告”. レバンガ北海道. 2018年8月13日閲覧。
  2. ^ a b c “餃子好き米出身ヒンクリーが日本代表候補”. 日刊スポーツ. (2011年4月20日). https://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20110420-763697.html 2016年8月29日閲覧。 
  3. ^ 新規選手 契約締結のお知らせ』(プレスリリース)リンク栃木ブレックス、2010年7月26日。 オリジナルの2010年8月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20100823091256/http://linktochigibrex.com/news/release_100726.html2016年8月29日閲覧 
  4. ^ “飛躍誓うジャパン候補 ショーン・ヒンクリー”. 下野新聞. (2011年10月2日). http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/sports/brex/news/20111005/628141 2016年8月29日閲覧。 
  5. ^ 市岡ショーン選手 入団決定のお知らせ”. アイシンシーホース三河 (2013年8月7日). 2016年8月29日閲覧。
  6. ^ 市岡ショーン選手 チームを退団し、大学進学(学業)へ挑戦”. アイシンシーホース三河 (2014年6月30日). 2016年8月29日閲覧。
  7. ^ 2015-2016シーズン 新規選手契約のお知らせ”. アイシンシーホース三河 (2016年2月9日). 2016年8月29日閲覧。
  8. ^ 選手退団のご報告(#33 市岡ショーン選手)”. シーホース三河 (2017年6月29日). 2018年8月19日閲覧。
  9. ^ B.LEAGUE 2018-19 SEASON 市岡ショーン選手契約基本合意のお知らせ”. レバンガ北海道 (2018年7月6日). 2018年8月19日閲覧。
  10. ^ #22 市岡 ショーン 選手 2022-23シーズン選手契約(新規)のお知らせ”. 越谷アルファーズ (2023年3月10日). 2023年3月11日閲覧。
  11. ^ #22 市岡ショーン 選手 契約満了のお知らせ”. 越谷アルファーズ (2023年5月31日). 2023年9月26日閲覧。
  12. ^ 市岡ショーン選手 2023-24シーズン 契約合意(新規)のお知らせ”. 熊本ヴォルターズ (2023年9月26日). 2023年9月26日閲覧。
  13. ^ a b 渡辺淳二 (2012年10月5日). “アジアカップ準優勝で得た経験と指針 「アジアカップ準優勝」の持つ意味”. Cager. 2016年8月29日閲覧。

外部リンク[編集]