シネマジック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。108.180.169.162 (会話) による 2014年4月9日 (水) 18:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

株式会社シネマジック
CINEMAGIC Co.,Ltd.
種類 株式会社
略称 シネマジック
本社所在地 165-0021
東京都中野区丸山2-6-12
設立 1983年11月11日
業種 情報・通信業
法人番号 9011201002445 ウィキデータを編集
事業内容 成人向けビデオの企画制作販売
映像ソフトコンテンツの版権貸出
書籍・雑誌・写真集等の出版
代表者 吉村彰一[1]
資本金 1,000万円
従業員数 25名
外部リンク http://www.cinemagic.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社シネマジック(CineMagic)は、1983年に設立された日本のアダルトビデオメーカーである[2]

歴史

サン出版の社員だった吉村彰一が1983年に設立[1]アートビデオと並ぶSMビデオの老舗[3]。80年代後半には単体アイドル路線のAVも作成していたが(レーベル名Annie)[4]、現在はほとんどの作品がSMモノかSM色の強いフェチモノである。

設立後しばらくは無審査メーカーだったが、当局の規制強化を受け、1985年日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)に加入した。

それまで暗く陰惨だったSMのイメージをガラリと変える美麗なパッケージで登場、アートビデオと人気を二分するメーカーとなった[1]

1985年にリリースした菊池エリのAVデビュー作ともなった『シスターL』は、大ヒットを記録し、シリーズ化され3作品が発売され、いずれもヒットを記録した[5]

1986年には、島崎梨乃の『インモラル女高生』、『魔性の柔肌』、岡本百合の『愉芽の絆』、樹まり子の『ラバーM』がヒットを記録した[6]

また1990年からリリースした、「奴隷秘書シリーズ」では、矢沢ようこ小林ひとみ渡瀬晶というトップ女優を起用、無名モデルが多く使われるSMビデオの常識を覆した[6]

1992年には森川いづみ主演の長編ドラマ『インモラル・ハート』全6本をリリースした[5]

2000年には、廣木隆一監督、大杉漣主演の一般映画『不貞の季節』を制作、高い評価を受けた[7]

2002年には一般映画の大作『およう』を製作委員会方式で主導製作し、松竹系で公開した。団鬼六原作、東映のベテラン関本郁夫監督、主演が世界的バレエダンサーの熊川哲也竹中直人という組み合わせである。

2006年、ビデ倫を脱退[8]、レンタル商品は9月より、セル商品は10月よりコンテンツ・ソフト協同組合(メディ倫)の審査に移行した。

2007年7月より、流通をアウトビジョン(北都)に委託している。

SMビデオの巨匠と呼ばれる川村慎一監督が20年以上[9]、ホームグラウンドとして撮り続けてきたメーカーである[10]

編集が終わった素材は裏流出防止のため、廃棄しているという[8]

主なレーベル

  • コレクト[11]
  • ノワール[11](ドキュメント路線)[4]
  • 縄(ジョウ)[11](縛りをテーマにしている)[4]
  • 完熟[11]
  • リリーズ(レズモノ中心)[4]
  • ギャング(Gang)(非SM企画もの)[4]
  • ビクセン(VIXEN)[11](フェチもの)[4]
  • ニンフ(Nynph)[11]

脚注

  1. ^ a b c 安田理央. “SMの王道を歩き続けるために 【1】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  2. ^ 会社概要”. シネマジック. 2012年9月8日閲覧。
  3. ^ シネマジック”. アダルト動画DUGA. 2012年9月8日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 安田理央. “SMの王道を歩き続けるために 【4】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  5. ^ a b 安田理央. “SMの王道を歩き続けるために 【2】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  6. ^ a b 安田理央. “SMの王道を歩き続けるために 【2】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。但し元記事に誤植があり『愉芽の絆』は1988年、『ラバーM』は1990年の作品である(Pix by CINEMAGIC(大洋図書発行)ビデオリストより)。
  7. ^ 安田理央. “SMの王道を歩き続けるために 【6】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  8. ^ a b 安田理央. “SMの王道を歩き続けるために 【5】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  9. ^ 安田理央. “SMのアタッカーズと呼ばれるために【3】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  10. ^ 安田理央. “SMのアタッカーズと呼ばれるために【4】”. WEBスナイパー. 2012年9月8日閲覧。
  11. ^ a b c d e f レーベル紹介”. シネマジック. 2012年9月8日閲覧。

関連項目

外部リンク