ゴマサバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。223.133.93.124 (会話) による 2011年11月3日 (木) 00:07個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ゴマサバ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : サバ亜目 Scombroidei
: サバ科 Scombridae
亜科 : サバ亜科 Scombrinae
: サバ属 Scomber
: ゴマサバ S. australasicus
学名
Scomber australasicus Cuvier, 1832
和名
ゴマサバ
英名
Blue mackerel

ゴマサバ(胡麻鯖、学名Scomber australasicus)は、スズキ目サバ科に分類されるの1種。太平洋熱帯亜熱帯海域に分布する海水魚である。

日本では食用魚として重要で、近縁のマサバグルクマ等と共に「サバ」と総称される。地方名としてマルサバ(各地)、ホシグロ(新潟)、ゴマ(千葉)、コモンサバ(島根)、ドンサバ(福岡)などがある。

特徴

成魚は全長50cmほどだが、よく漁獲されるのは30 - 40cmほどである。体は前後に細長い紡錘形で、短い吻が前方に尖り、横断面は円形に近い。背面は青緑色の地にサバ類独特の黒い曲線模様が多数走り、腹面は銀白色の地に黒い小斑点がある。

日本近海を含む、太平洋の暖流に面した熱帯・亜熱帯海域に広く分布する。マサバより高温を好み、日本近海でも夏に漁獲量が増える。

沿岸域の表層で大群を作り遊泳する。食性は肉食性で、動物プランクトン、小魚、頭足類など小動物を捕食する。産卵期は春で、マサバより産卵期が早い。

利用

巻き網定置網などの沿岸漁業で漁獲される。外洋に面した防波堤からの釣りでも漁獲される。

マサバより脂肪が少ないが、季節的な味の変化が少ないとされている。はマサバの味が落ちるがゴマサバの味は落ちず、漁獲量も増える。鯖節への利用が多いが、他にもマサバと同様に〆鯖(きずし)、鯖寿司焼き魚煮付け唐揚げ缶詰など幅広い用途に利用される。新鮮なものは刺身でも食べられるが、傷みが早いので注意が必要である。また、アニサキスが寄生している危険もある。

高知県土佐清水市清水サバ鹿児島県屋久島首折れ鯖など、各地に地域ブランドがある。

参考文献