ケリー・モーラン

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ケリー・モーラン
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク
ジャンル クラシック
エレクトロニカ
ドリーム・ポップ
ミニマル・ミュージック
ジャズ
ブラックメタル
職業 ミュージシャン
作曲家
マルチプレイヤー
活動期間 2010年 -
レーベル ワープ・レコーズ
共同作業者 ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー
マーガレット・レン・タン
公式サイト kellymoran.co

ケリー・モーラン英語: Kelly Moran)は、ブルックリンを拠点とするミュージシャン、作曲家、プロデューサー、マルチプレイヤーである。 彼女の音楽は、クラシックエレクトロニックミニマル・ミュージックジャズメタルなど多岐のジャンルに及ぶ。作品の多くでプリペアド・ピアノと呼ばれる特殊奏法を取り入れている。ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの公演「MYRIAD」にバンドメンバーとして参加。2018年、ワープ・レコーズと契約した[1]。フィギュアスケート選手の羽生結弦のファン[2]

作曲スタイル[編集]

プリペアドピアノの例

作品の多くにプリペアド・ピアノと呼ばれる、グランドピアノの弦に物を乗せたり挟むことで音色や響きを変化させる特殊奏法を用いる。この手法はジョン・ケージヘンリー・カウエルによって開発された[3][4]。彼女の場合、ピアノ内にネジなどの物体を置き、指やEBow英語版と呼ばれる装置によって弦を弾く場合が多い。こうした方法によって生成された音に、ソフトウェア上で更に編集・加工を施すことで、複雑で新しいサウンドを作り上げる[5]

ジョン・ケージに加えて、彼女は音楽的影響としてトーリ・エイモスとカヨ・ドットを挙げている[6]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • Microcosms(2010年)
  • Movement(2011年)
  • Optimist(2016年)
  • Bloodroot(2017年)
  • Ultraviolet(2018年)

シングル・EP[編集]

  • Origin EP(2019年)
  • WXAXRXP Sesson(2019年)

脚注[編集]

  1. ^ interview with Kelly Moran プリペアド・ピアノの新星 ケリー・モーラン、インタヴュー”. 2020年1月16日閲覧。
  2. ^ Interview with Kelly Moran”. 2020年1月16日閲覧。
  3. ^ Goldner. “Brooklyn experimenter Kelly Moran is pushing prepared piano to exciting new frontiers”. Fact Mag. 2017年8月23日閲覧。
  4. ^ Wilson. “Kelly Moran signs to Warp for new album, Ultraviolet”. Fact Mag. 2018年9月6日閲覧。
  5. ^ Colter Walls. “Kelly Moran: Bloodroot”. Pitchfork. 2017年4月20日閲覧。
  6. ^ Cohen. “How Tori Amos inspired Kelly Moran to follow her piano dreams”. CLRVYNT. 2017年6月20日閲覧。

外部リンク[編集]