キャンパスオフロードミーティング

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キャンパスオフロードミーティング
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント [[第[1]戦 第[2]戦 第[3]戦]]
2022年度全国大会コース (参考:神宮SXサポートレース時代の学校対抗リレーのコース写真→ 神宮球場公式HP)
競技オートバイレース
代表キャンオフ西日本代表[4] 及び キャンオフ東日本代表[5] 
参加チーム国内外の学生及び社会人プロアマ[6][7]
日本の旗 日本
前回優勝2022年度全国大会学校別総合優勝:豊橋技術科学大学[8]
公式サイト

キャンパスオフロードミーティング: Campus Off-road Meeting)は、経験の浅いライダーのみが出走可能なクラスもあり[9]、経験者だけではなく未経験者にもオフロードに参加する楽しさを伝える、ことを主な目的としたイベントである。通称キャンオフ。(公式サイトにも画像あり)

概要

以前(特に1990年代)は、参加するためには大学や短大、専門学校などの学生証のコピーが必要だったり、社会人が参加できるクラスが限定されていたり、参加できる社会人の数が一つの学校あたりで制限されていたりして、1982年(二輪大手四社の年間国内販売総数が約328万台の頃)から神宮球場などで開催されていたジャパンスーパークロスの学校対抗リレーへの出場権や、アナハイム・スーパークロス観戦ツアー、CRM250やCR80やEZ-9(スクーター)といった景品を巡り、社会人よりも主に学生達が上位入賞を争った時代があった[10][11]。大会スタートからおよそ10年が経過した1993年の全国大会(@軽井沢モーターパーク9月25日〜26日)がそのジャパンスーパークロスについてのサプライズ発表の場になり、当時、出場できるのは学校別総合成績の上位20校とされ、日程は11月27日の神宮球場だった。1995年の軽井沢での全国大会には記録上最多の42の学校の参加があり、開催された14クラスに延べ621名が409台の車両で出走した。この全国大会の最多エントリー校は神奈川大学(29名)で、芝浦工大(15名)や立命館大学(9名)や東京大学(6名)、早稲田大学(4名)や奈良県立医科大学(3名)などが続いた。151台が出走したエキスパートクラスの優勝は横浜市立大の松本/小塚組(CRM250)、全国大会学校別総合優勝校は千葉工大(矢野主将)で、千葉工大は東日本大会との二冠だった。(西日本大会は大阪市立大学[12]。)

やがてジャパンスーパークロスは休止となり、2016年(二輪大手四社の年間国内販売総数が約33万台の頃)から関係者によって運営体制に変化があったが[13][14][15]、「学生のみのチーム」や「学生と社会人のチーム」、そして「社会人のみのチーム」も参戦可能になり、その結果として現「キャンオフ全国大会実行委員会」が2020年に主催した「GO TO RIDE キャンパスフリーライドミーティング&ダンロップエンデューロ」は、会場のクロスパーク勝沼の駐車場キャパシティの限界を考慮して195台で締め切る[16]までの参加台数となり、2022年には現「東日本」主催大会の、延べではない参加者数が150名以上になり、記録が更新された[17]

これまでに、トランススポーツ、ビッグクルー、ウィング・スポーツ・リュウ、マウンテンライダースレオタニモト、HSRプラザ九州なども大会運営を担ったことがあり、九州大会が存在した時期もあって、出光興産ホンダダンロップ住友ゴム工業などが冠スポンサーを引き受け[18]、無料給油やバイクの貸出しなどのレーシングサービス的なサポートも、会場では実施されてきた。

特徴

 現在は、東日本大会と西日本大会が数戦ずつ行われた後に全国大会が開催され、個人成績とは別に、学生及び社会人の在籍もしくは出身の学校ごとに成績が集計され、学校単位のチーム順位が公表される。そのため、個人成績ではMX国際A級付近の技量のプロや社会人が上位を占める可能性が高いが、オートバイメーカーや一般チーム同士で行われるような激しい順位争いが存在しないこともあって、アマチュアやビギナーの学生にも、学校単位のチームでの上位入賞を体験できる可能性が残されている。また、ビギナー限定のクラスも開催されており、その成績も集計されて順位に影響してくるため、学校単位のチームでの上位入賞を期してビギナーを積極的にチームに勧誘する、という戦略が成立するようになっている。

さらに、ほぼ常に「オフロードバイク以外参加可能クラス」が設定され続けていて、オフロードコースにオンロードバイク、原付、自転車、キックボード、肩車などが出走しており、元気があればオフロードライダー以外でも楽しめるような工夫も為されている。

参加継続校(複数回以上)

(2021年はコロナ禍の影響で全国大会は開催されなかった。)

校名 備考
東京工科専 1994年 全国大会クラス優勝(その他:教員チームも引率を兼ねて出走)
トヨタ学園 2018年 東日本開幕戦からスリランカ人学生達が出走[19]改称:トヨタ自動車大学校 
ホンダ学園 1994年 全国大会初優勝(その他優勝年:[20])
東急自動車整備専 1993年 全国大会出場
群馬自動車整備専 2016年 東日本大会に国際A級(JEC)渡邉誉選手が出走 改称:群馬自動車大学校 
日本社会体育専 1999年 HARP/桶川 東日本大会クラス優勝[21]
東京女子体育大 1999年 全国大会出場[22]
三重県立看護 2010年 全国大会出場(その他:
蒲田医師会立専修 1994年 全国大会出場(その他:学校は羽田空港に近いことから、事故消火救難救護訓練に学校をあげて参加していた
奈良県立医科大 1999年 全国大会クラス優勝[23]
小山高専 2022年 (その他全国大会:
茨城高専 2019年 全国大会出場(その他全国大会:
長野高専 1993年 全国大会出場(その他全国大会:
豊橋技科大 2022年 全国大会優勝(その他優勝年:2021年は全国大会が開催されなかったので、2020年から2大会連覇[24])
長岡技科大 2019年 全国大会クラス優勝[25](その他優勝年:[26])
ポリテクカレッジ成田 1995年 全国大会出場
職能開発大 1999年 HARP/桶川東日本大会クラス優勝[27]
中日本自動車短大 2019年 全国大会出場
日本大学 1993年 全国大会クラス優勝(その他全国大会:
日本文理大学 1999年 二年ぶりに再開した九州大会の学校別優勝校[28](その他全国大会:
京都先端科学大学 2019年 全国大会優勝[29](その他優勝年:[30]) 旧名:京都学園大
芝浦工大 2005年 全国大会クラス優勝[31] (その他全国大会:
東京都立大学 1997年 東日本大会優勝
東京都市大学 2018年 軽井沢東日本大会クラス優勝[32]
筑波大学 1996年 全国大会優勝
山形大学 1994年 全国大会出場(その他全国大会:
東北大学 2010年
千葉工大 2013年 全国大会クラス優勝
東京工芸大 1995年 全国大会出場
工学院大学 1997年 全国大会初優勝(その他全国大会:[33]
信州大学 1992年 全国大会優勝(その他全国大会:
神奈川大学 1993年 全国大会出場(その他全国大会:
横浜市立大 1995年 全国大会クラス優勝(その他全国大会:
大阪市立大 1999年 西日本大会第二戦まで西日本大会学校別6連覇[34](その他全国大会:
新潟大学 1990年 関東大会クラス優勝[35]
金沢工業大学 2016年 東日本大会初参加初優勝(その他全国大会:
愛知大学 2010年 全国大会優勝
名城大学 1993年 全国大会優勝
足利大学 1999年 旧称:足利工業大学 HARP/桶川東日本大会クラス優勝[36]
中央大学 1999年 全国大会の「熱田孝高チャレンジ」にて#55加藤は参加37校中で唯一、当時HRCワークスライダーの熱田(20秒ハンデスタート)に先着した。[37](その他:[38]
立命館大学 1994年 全国大会クラス優勝
早稲田大学 1999年 HARP/桶川大会クラス優勝[39][40](その他全国大会:[41][42])
同志社大 1998年 西日本大会年間3位
東京大学 2019年 全国大会クラス2位[43][44]

ジャパンスーパークロス(アリーナクロス)学校対抗リレー

キャンオフの成績上位校に出場権が与えられる学校対抗リレーが行われていたジャパンスーパークロスは、1994年から1996年にかけて、開催地に福岡が含まれたり開催期間が計四日間になるなど、規模が最大になっていた。1998年と1999年は規模が縮小され、会場が大阪城ホールに、興行名がアリーナクロスとなったが、これを最後に、1980年代初頭から毎年開催されてきた、アメリカのスーパークロス現役チャンピオンを招聘し、いわゆる「アウトドア」ではないモトクロスを日本国内で開催する興行は、休止されることになった。


1995年ジャパンスーパークロス大阪大会学校対抗リレー@阪急西宮スタジアム(11月29日)

順位 校名 ライダー
1位 京都学園大学 津山・西村智・西村・柴坂・石谷
2位 ホンダ学園 植田・湯浅・竹之内・前田・木村
3位 大阪産業大学 孝橋・桜井・山本・宇津木・斉藤


1998年アリーナクロス学校対抗リレー@大阪城ホール(12月20日)

順位 校名
1位 大阪市立大(現:大阪公立大)
2位 東京大学
3位 追手門大
4位 立命館大
5位 奈良県立医科大
6位 神奈川大学


1999年アリーナクロス学校対抗リレー@大阪城ホール(12月12日)

順位 校名
1位 京都学園大(現:京都先端科学大)
2位 大阪市立大(現:大阪公立大)
3位 武蔵工大(現:東京都市大)
4位 東海大
5位 奈良県立医科大
6位 静岡大学

出場車

  • 約10馬力前後:CRF125/XR100/CRM80/DT50他
  • 出力約20馬力(車重約130kg):セロー他
  • 出力約25馬力(車重約70kg):CRF150/RM85他
  • 出力約30馬力(車重約140kg):WR250R/CRF250L他
  • 出力約40馬力(車重約120kg):CRM250AR/RMX250他
  • 出力約40馬力(車重約90kg):RM125/YZ125/KX250F他
  • 出力約50馬力(車重約100kg):RR2T他
  • 出力50馬力以上(車重120kg以下):YZ450F他

脚注

  1. ^ http://camoffeast.com/wp/2022katsu-3/
  2. ^ http://camoffeast.com/wp/2022suwa-3/
  3. ^ http://camoffwest.com/wp/%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%88/
  4. ^ 丹羽洋介。こちらもモトクロスIBで、キャンオフ西日本では主催を務めているライダー - オートバイレース情報2022年3月26日
  5. ^ [1] - Twitter
  6. ^ 全リザルト -2020年
  7. ^ [P.114 熱田孝高選手も参戦!! - ダートスポーツ 2000年2月号 造形社
  8. ^ キャンオフ全国大会実行委員長 丹羽 洋介 2022年全国大会リザルト - キャンオフ西日本HP 2022年
  9. ^ 「ビギナーでも歓迎」キャンオフ西日本の実行委員会丹羽氏 - carview!(カービュー!) 2019年6月27日
  10. ^ ホンダ学園 嵩井徹 - Facebook 2019年8月22日
  11. ^ [P.115 '89 IDEMITU CUP CAMPUS OFFROAD BIKE MEETING] - RIDERS CLUB 1989年9月1日号 実業之日本社
  12. ^ [P.74 '95出光カップ・キャンオフ全国大会] - BACK OFF 1995年12月号 フィールド出版
  13. ^ Big Crew -公式Facebook
  14. ^ モトクロス界重鎮、佐藤さん告別式 - 東京中日新聞 佐藤健二 2015年12月11日
  15. ^ 東京都市大 木島 工学院大 濱崎 芝浦工大 渡部 - Off1.jp 風間深志事務所 2022年9月13日
  16. ^ 豪華ゲストと協賛企業で大盛況! -Off1.jp 風間深志事務所 2020年8月21日
  17. ^ えこたま 本人 キャンオフ 代表 IA イエローマジック - Twitter 2022年6月5日
  18. ^ 記事キャンオフ ビッグクルー ウィング・スポーツ・リュウ マウンテンライダース HSRプラザ九州 早稲田TC 一之瀬 -コメントFacebook
  19. ^ 東日本第1戦 - キャンオフ東日本HP 2018年
  20. ^ [結果でました。] - 京都学園大学二輪部mixi 2006年12月19日
  21. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 1999年12月号 造形社
  22. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 2000年2月号 造形社
  23. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 2000年2月号 造形社
  24. ^ リザルト - キャンオフ西日本HP 2020年
  25. ^ 2019全国大会リザルト公開 - キャンオフ西日本HP
  26. ^ 全国大会において,本学二輪部の学生が入賞しました - 長岡技科大HP 2015年11月10日
  27. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 1999年12月号 造形社
  28. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 2000年2月号 造形社
  29. ^ 2019全国大会リザルト公開 - キャンオフ西日本HP
  30. ^ ワイルドクロスパークGAIAでキャンオフ全国大会 - JOMS(ジャパン・アウトドア・メディカル・サポート) HP 2018年11月17日
  31. ^ [とりあえず去年の11月に行った成田モトクロスパークの動画] - 元オートバイ車体設計者 ideshin blog 2006年1月13日
  32. ^ 第1戦リザルト公開 - キャンオフ東日本HP 2018年5月30日
  33. ^ 第1戦リザルト公開 - キャンオフ東日本HP 2018年5月30日
  34. ^ [P.114 熱田孝高選手も参戦!! - ダートスポーツ 2000年2月号 造形社
  35. ^ バイク雑誌で私のU4履歴書を書きました - BATON's blog 私のU4履歴書 2010年3月11日
  36. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 1999年12月号 造形社
  37. ^ [P.114 熱田孝高選手も参戦!! - ダートスポーツ 2000年2月号 造形社
  38. ^ 【祝!連続入賞】キャンオフ小田 田口コンビが健闘!/【祝・優勝】2014キャンオフ第1戦オフロードヴィレッジ - 中央大学二輪愛好会HP
  39. ^ [P.114 RACE RESULT - ダートスポーツ 1999年12月号 造形社
  40. ^ Wikipedia 早稲田TC 一之瀬稔 WUTC - Facebook
  41. ^ リザルト - キャンオフ西日本HP 2020年
  42. ^ リザルト - キャンオフ西日本HP 2022年
  43. ^ 業界の将来を担う人材 - off1.jp
  44. ^ 2019全国大会リザルト公開 - キャンオフ西日本HP

外部リンク