エキナカ書店大賞

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エキナカ書店大賞
(エキナカしょてんたいしょう)
受賞対象書店員が推薦する本
日本の旗 日本
主催ブックエキスプレス
ブックスキヨスク・ブックスタジオ
初回2013年
最新回2019年
最新受賞者原田マハ『旅屋おかえり』

エキナカ書店大賞(エキナカしょてんたいしょう)は、日本文学賞

概要

2013年に創設される[1]。原則として、年に2回開催されている[1]。第1回からは、JR東日本駅ナカにある書店、ブックエキスプレスが主催しており、第10回からは、同書店と、JR西日本の駅ナカにある書店、ブックスキヨスク・ブックスタジオが共催している[2][1]。ブックエキスプレスなどの書店員が推薦する本の中から、受賞作が選考される[3][4]。第10回からは、ブックエキスプレスなどの書店員が推薦する本の中から、投票によってノミネート候補作品を選出し、「エキナカ書店大賞のノミネート作品」として販売し、最も売れ行きの良かったものが大賞に決定される[5]文庫が受賞することが多いが、『[図解]電車通勤の作法』のように新書が受賞することもある。『カミングアウト』のように二次文庫が受賞することもある[6]。書店員が選考する文学賞には、他に本屋大賞がある[7]

受賞作一覧

年は受賞作の発表の年。

回(年) 作品 著者 刊行
第1回(2013年)[8] 大賞 カミングアウト 高殿円 2011年2月 徳間文庫
第2回(2013年)[9] 大賞 ミッドナイト・ラン! 樋口明雄 2012年10月 講談社文庫
第3回(2014年)[9] 大賞 Iターン 福澤徹三 2013年2月 文春文庫
第4回(2014年)[9] 大賞 [図解]電車通勤の作法 田中一郎 2012年12月 メディアファクトリー新書
第5回(2015年)[9] 大賞 ペンギン鉄道なくしもの係 名取佐和子 2014年6月 幻冬舎文庫
第6回(2015年)[4] 大賞 扼殺のロンド 小島正樹 2014年4月 双葉文庫
第7回(2016年)[9] 大賞 七時間半 獅子文六 2015年5月 ちくま文庫
第8回(2017年)[9] 大賞 ロボット・イン・ザ・ガーデン デボラ・インストール 2016年6月 小学館文庫
第9回(2017年)[2] 大賞 終電の神様 阿川大樹 2017年2月 実業之日本社文庫
第10回(2018年)[10] 大賞 ちどり亭にようこそ 京都の小さなお弁当屋さん 十三湊 2016年7月 メディアワークス文庫
候補 とにかくうちに帰ります 津村記久子 2015年10月 新潮文庫
人質の朗読会 小川洋子 2014年2月 中公文庫
エキナカには神様がいる 峰月皓 2015年12月 メディアワークス文庫
大相撲殺人事件 小森健太朗 2008年11月 文春文庫
きみはポラリス 三浦しをん 2011年3月 新潮文庫
第11回(2018年)[1] 大賞 店長がいっぱい 山本幸久 2017年10月 光文社文庫
候補 メリーゴーランド 荻原浩 2006年12月 新潮文庫
大脱走 荒木源 2017年2月 小学館文庫
ハケンアニメ! 辻村深月 2017年9月 マガジンハウス文庫
駅物語 朱野帰子 2015年2月 講談社文庫
おい!山田 大翔製菓広報宣伝部 安藤祐介 2015年2月 講談社文庫
第12回(2019年)[5] 大賞 旅屋おかえり 原田マハ 2014年9月 集英社文庫
候補 三日間の幸福 三秋縋 2013年12月 メディアワークス文庫
こっちへお入り 平安寿子 2010年12月 祥伝社文庫
神様のケーキを頬ばるまで 彩瀬まる 2016年10月 光文社文庫
トライアウト 藤岡陽子 2015年3月 光文社文庫
星やどりの声 朝井リョウ 2014年6月 角川文庫
第13回(2019年)[11] 大賞 スーツケースの半分は 近藤史恵 2018年5月 祥伝社文庫
候補 もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。 松浦弥太郎 2016年03月 講談社+α文庫
ラブレス 桜木紫乃 2013年12月 新潮文庫
八月の六日間 北村薫 2016年6月 角川文庫
宝の地図をみつけたら 大崎梢 2019年4月 幻冬舎文庫
物語のおわり 湊かなえ 2018年1月 朝日新聞出版

脚注

  1. ^ a b c d 第11回エキナカ書店大賞に 7人の「チェーン店の店長」を描くお仕事小説『店長がいっぱい』が決定”. 日本出版販売 (2018年10月15日). 2019年3月24日閲覧。
  2. ^ a b 今売れている文庫ランキング(2018年1月1日~1月7日)”. 日本出版販売 (2018年1月9日). 2019年3月24日閲覧。
  3. ^ こんにちは!営業局 エキナカ書店大賞”. 幻冬舎 (2015年3月31日). 2019年3月24日閲覧。
  4. ^ a b “第6回「エキナカ書店大賞」受賞作は小島正樹『扼殺のロンド』に決定! 想像を絶するトリックに瞠目必至の長編ミステリー”. ダ・ヴィンチニュース. (2015年9月1日). https://ddnavi.com/news/256554/a/ 2019年3月24日閲覧。 
  5. ^ a b エキナカ書店スタッフが推薦する“旅立ちの本“ 原田マハ『旅屋おかえり』が第12回エキナカ書店大賞に決定”. 日本出版販売 (2019年3月15日). 2019年3月24日閲覧。
  6. ^ 日本の版元が、作品を世界に発信する「エージェント」を兼ねよ”. ブックスキャン. 2019年3月24日閲覧。
  7. ^ 「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞」とは”. NPO 本屋大賞. 2019年3月24日閲覧。
  8. ^ お知らせ 第1回 エキナカ書店大賞決定!”. JR東日本リテールネット. 2019年3月24日閲覧。
  9. ^ a b c d e f 内田宗治 (2017年9月5日). “「駅ナカ書店」の売れ筋は、駅ソトと全然違う 2”. 東洋経済新報社. 2019年3月24日閲覧。
  10. ^ お知らせ 第10回 エキナカ書店大賞 実施”. JR東日本リテールネット. 2019年3月24日閲覧。
  11. ^ 第13回エキナカ書店大賞は『スーツケースの半分は』 一目惚れした青いスーツケースをめぐる"新たな一歩"への応援歌”. ほんのひきだし (2019年11月18日). 2021年8月3日閲覧。

関連項目